【おめでとうルノー4デビュー60周年!】4の魅力教えます!

2021年現在、日本で話題のルノー車といえば5世代目となった、「新型ルーテシア」である。

先代から引き継いだ美しいデザイン質感の高い内装ブラッシュアップされた走りを武器に高い評価を得ている。

4の魅力教えます!!

 

出典:https://www.renault.jp/

 

フランス車の大衆ハッチバック車といえば、現在では『ルノー・ルーテシア / プジョー・208 / シトロエン・C3』等があるが、その先祖を辿ると、1948年にデビューしたシトロエンの小型車『2CV』から始まる。

2CVは、フランスで爆発的に売れ、長きに渡って愛された一台であり、そんな「2CVのヒットを見て作られた!」と言われているのが、今回の紹介するルノーの傑作大衆車『4(キャトル)』だ。

4(キャトル)は1961年にパリサロンでデビューし、今年2021年で、なんとデビュー60周年

そこで今回は、60周年を記念して、ルノーの名車である『4』をフィーチャーしていく。

60年前にデビューしたとは思えない4の「先進的かつ合理的な設計」には、ルノーのエスプリが詰まっていた。

ここ2,3年は、クラシックカーの値段が上昇中である。ただ、そんな中でも、4ならまだ十分手が届く価格帯。

クラシックカーデビューにもちょうど良いのではないだろうか。

 

出典:https://www.netcarshow.com/

 

4を産んだ2CV

 

60周年を迎えた『4』を語る上で欠かせないのは、前述の通り、『シトロエン・2CV』である。

2CVは「こうもり傘に4つの車輪」というコンセプトの元、デビューした。

そのデザインは、今でこそ「可愛くて、おしゃれ」と言われているが、デビュー当時は「みにくいアヒルの子」とも言われていた。

しかし、一般市民には多くの支持を受け、大ヒットを果たした。

 

出典:https://www.netcarshow.com/

 

そこで『2CVのヒットを見たルノーは、『4』の開発を始める。

独創的なデザインの2CVとは違い、「よりクルマらしいデザイン」を目指したと言われ、例を挙げると「ドアの造形にプレスラインが入っている」等がある。

『2CV質素さに対し、『4』は若干のプレミアム感を持たせていたという感じであろう。

そんなライバル関係にもあった『4』と『2CV』だが、異なる点が多くあった。

ここで、その特徴を2つ紹介していく。

以下の特徴を見ていけば当時から変わらぬ「ルノーのエスプリ」を感じることができるはずだ。

 

1.エンジン

 

出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/Main_Page

 

『2CV』の空冷水平対向2気筒に対し、『4』は水冷直列4気筒を搭載していた。

当時にしては、どちらも「駆動方式」に関して、かなり先進的な「FFレイアウト」だが、『4』は「4CV」の既存のユニットをまるごと移動させるという方式で「FFレイアウト」を成功させた。

これにより、『2CV』よりもパワー快適性に分のある4気筒エンジンを積むことができた。

海外市場での販売も視野に入れていた4にとって4気筒エンジンの搭載は必須だったのだろう。

また、当時の大衆車のライバルともいえるイギリスの『ミニ』は、横置きエンジンの「ジアコーザ式」を採用していたが、まだ技術があまり発達していなかったからか、ジアコーザ式を採用しなかった点にも「ルノー」のクレバーさが分かる。

2.パッケージング

 

出典:http://4l-sans-frontieres-vda.wifeo.com/

 

今では当たり前のボディ形状である前輪駆動4ドアハッチバック

居住性積載性両立が可能なレイアウトとして長年使われている。

現在でも世界中の大衆車が用いるレイアウトだが、このレイアウトを世界で初めて採用した車は「ルノー・4」だ。

60年前に開発されたレイアウトが今でも通用してしまうのには驚きを隠せない。

これだけでも凄いのだが、4のパッケージングには更に着目すべき点がある。

それは左右ホイールベース値が異なるという点だ。

室内のフラット乗り心地を両立させたかった4はリアサスペンションの設計に拘ったためだと言われている。

また、左右のホイールベース値が違うという設計はその後のルノーでも使われ、ルノーの名車『5』もそのような設計になっている。

4をベースとした派生車種

 

約30年という長いモデルライフの中で、4をベースにした様々なモデルが作られた。

そこで、お馴染みのモデルから滅多に見れない激レアモデルまで紹介していく。

フルゴネット

出典:https://www.netcarshow.com/

 

ルノーの商用車としてお馴染みの『カングー』だが、その元祖には『4 フルゴネット』がある。

『フルゴネット』は4の荷室高を上げ、荷室容量を拡大させた商用車であり、普通の4とは違いリアオーバーハング短くなったり、テールゲート横開きになる等の作り分けがされている。

パリジェンヌ

出典:https://www.netcarshow.com/

 

『パリジェンヌ』は『4』の中でも女性ターゲットとしたグレードで、フランスの女性誌「ELLE」とコラボして企画された。

ボディサイドの柄が特徴的だがこれは塗装ではなく、なんとステッカー

ステッカーを貼っただけでここまでオシャレに出来るとは流石である。

また、このステッカーは2種類あり、ボディカラーと合わせて様々な組み合わせを選ぶことができた。

3(トロワ)

出典:https://gazoo.com/index.html

 

『4』のデビュー直後に存在した4の廉価モデルが『3(トロワ)』である。

エンジンは4より小さくなっていたり、「リアクォーターウィンドウ」がなかったりと、装備簡略化されている。

殆ど売れずに僅か11ヶ月販売終了

生産台数2562台で世界で現存する車両は指で数えられる程しかないと言われているが、日本に1台だけあるとかないとか…。

ロデオ

出典:http://lautomobileancienne.com/

 

ロデオ』といえばカウボーイが行う家畜のスポーツというイメージがあるが、こちらは4をベースとしたジープ風オープンSUVワゴンであり、次に紹介する『プレネール』後継モデルにあたる。

『ロデオ』は、シトロエンで言うところの『メアリ』のような立ち位置である。

4WD車の少なかった当時のフランスでは、重宝されたのではないだろうか。

 

【「なぜフランス車には4WD車が少ないのか」という疑問にはこちらの記事をご覧ください。】

 

プレネール

出典:https://www.favcars.com/

 

プレネール(PLEIN AIR)』という車名にはフランス語で「」というような意味があり、その名の通り『プレネール』は開放感MAXオープンカーである。

左右ドアフロント以外ウィンドウが全て取り去られ、代わりに簡易的な幌が取り付けられている点が最大の特徴だ。

生産期間は3年間で、現存台数は僅か10台前後と言われており、『3』と同じぐらいの希少車である。尚、日本にも2,3台あるとのこと。

Découvrable

出典:https://www.favcars.com/

 

架装メーカーであるHeuliez(ユーリエ)制作したオープンカー。

シトロエン ヴィザ オープンカー』の制作もHeuliezが行っている。

特徴としては防水仕様のシートやルーフに取り付けた補強バーにより剛性確保などがある。

こちらは『プレネール』とは異なりドアウィンドウは残され、より実用的に作られた。

しかし、市場には受け入れられずに生産終了となった。

 

モータースポーツでの活躍

ルノーのモータースポーツといえば、『8ゴルディーニ』や『アルピーヌA110』などがメジャーで、『4』が様々なラリー出場していた事はあまり知られていない。

他社のライバルよりも、非力なパワーで頑張っていた4の活躍を紹介していく。

1962年 東アフリカサファリラリー

 

出典:https://www.favcars.com/

Coupe de France Renault (現在のクリオカップ)

 

出典:https://www.favcars.com/

1980年 パリダカールラリー

 

出典:https://ja.wikipedia.org/

 

ルノー4という存在

 

日本では、ルノーというと『カングー』や『ルノースポール』のイメージでマニア向けというイメージが強くあるが、『4』は世界100ヵ国で販売された国際的国民車だった。

総生産台数は驚異の813万5424台を記録し、『フォルクスワーゲン ビートル』と『T型フォード』に次ぐ第3位の販売台数である。

ルノーの大衆車は、その後、『5』『ルーテシア』に続いていく。

昔は、人々の足として使われ、今は車の楽しさを与える『4』

今後も多くの人から愛される存在になるだろう。