世界には美しいと言われる名車が多く存在します。そんな名車の中には、台数に限りがあることで「数億円」という価値を持ち、実的に所有することが難しいとされるモノや健在しているか把握できないものまで様々です。
しかし、そんな名車を「買いたい!」「所有したい!」と思う方が多くいるのもまた事実。そこで今回は、そんな美しい名車を現在でも購入できるようにと、レースカーのレプリカを販売・製造する「Race・Car・Replicas(RCR)」の魅力に迫ります。
買える!走れる!RCRって知ってる?

出典:http://race-car-replicas.com/
アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトは、自動車技術の基盤や多様な自動車の製造を行っています。米国の自動車史を支え続けた「ビッグ3(GM,クライスラー,フォード)」にも、サービスを提供していることを知れば、その歴史は、信頼と共に歩んできたと言っても過言ではありません。
そんな自動車産業の中心とも言えるデトロイトの街に、60年代のビンテージレースカーを中心としたレプリカを作成している「レース・カー・レプリカズ(RCR)」という会社があるのはご存知でしょうか。
60年代のビンテージレースカーのレプリカを作製しているというチョイスも去ることながら、この会社のすごいところは、なんと言ってもクオリティ。

出典:http://race-car-replicas.com/
画像だけで品質を判断することは難しいですが『フォードvsフェラーリ』や『アイアンマン』,『ファスト&フューリアス(ワイルドスピード)』や『ニードフォースピード』などに、製作した作品を提供した事実をお伝えすれば、その高品質さもご理解いただけるはずです。
今回は、そんなRCRが作製しているレプリカ「RCR・917」ご紹介いたします。
RCR・917

出典:https://ja.wikipedia.org/
1969年に発売された「ポルシェ・917」は、当時のレース規格の承認を得るために、25台限定で市販されたレース専用のスポーツカーです。1970年代には、空力面を改良したショートテールの「ポルシェ・917K」で、ル・マン24時間総合優勝も果たしています。
そんな、ポルシェのモータースポーツ史上最高峰とも呼び声高い「ポルシェ・917」は、取引相場が7億円〜10億円とも言われており、価格としても最高峰。現存する車両は、静寂な博物館や多くの富を持つ方々のコレクターズアイテムとして息を潜めています。
しかし、そんな名車のレプリカが48,395ドル(約530万円)〜で手に入るなら、夢や憧れも多少現実味を帯びてくるのではないでしょうか。

出典:http://race-car-replicas.com/
RCRが作るポルシェ・917のレプリカは「RCR・917」と呼ばれており、オリジナルの構造を模したチューブラーフレームではなく、キャビンにアルミニウムのモノコックフレームを採用。ノーズとテールを取り外した際にオリジナルを模倣するために、前後はチューブラーフレームを採用しています。
更にお金を積めば、オリジナルと同様の構造を持つチューブラーフレームを注文できるとかできないとか…。

出典:http://race-car-replicas.com/
また、「RCR・917」は米国の法律に沿って、合法的なフロントガラスや各種ライトを備えていて、公道走行も可能となっています。レーシングカーを公道で走らせるという夢を描いている自動車好きも多い中で、RCRはその夢を叶えさせてくれる会社でもあります。
気になるエンジンですが、米国で比較的容易に手に入る「シボレーのLSエンジン」を搭載し、オリジナルの917に搭載されている水平対向12気筒(フラット12)同等、もしくはそれ以上のパワーを生み出すエンジンを選択するか、993型ポルシェの水平対向6気筒(フラット6)を選択する事ができます。

出典:http://race-car-replicas.com/
このように、自分の好みや用途を、高品質に購入できるポイントが「RCR」の面白い部分であり、多くのファンを魅了している部分ではないでしょうか。
RCRの沼

出典:http://race-car-replicas.com/
まだまだ日本では、知っている方が少ない「RCR」ですが、映画を通して作品をご覧になられている方も多くいらっしゃるのではないかと感じます。ご紹介した「RCR・917」以外の作品の造形が気になる方は、是非上記に記載した映画をご覧ください。
他にも「フェラーリ・330 P4」や「ローラ・T70」「フォード・GT Mk2,Mk4」など60年代で多くの活躍を見せたレースカーのレプリカを作製しており、しかもほとんどが米国の公道を走れるというから驚きです。

出典:http://race-car-replicas.com/
いつの日か「レーシングカーを公道で走らせたい!」という夢をお持ちの方々へ、RCRなら叶えさせてくれるかもしれません。
RCRの沼から抜け出せる日はいつになるのやら…。(笑)
備考