CarBoonの記念すべき1本目の記事がアップロードされたのが2020年の1月19日。本格的にこのプロジェクトが始動してから早5ヶ月が経ちました。
今まで沢山の方々にご覧いただき、色々なアドバイスを受け、各ライターだけではなく、運営である私たちが学ばせて頂く事が沢山ありました。本当にありがとうございます!
今回の記事では、代表であります私が、どの様な経緯でどの様な思いでこの企画を立ち上げ、今日までの事や今後の展望を記事として書いてみようと思います。
CarBoonでは基本的に、記事を執筆する際のネタなどに関して、運営などに相談してもらうというスタイルを取り入れていますが、この記事は僕の独断です。
また、この記事を見る事で「そんなのはnoteに書いたらいいじゃないか!」と思われる方もいると思いますが、僕自身がCarBoonで1本も記事を執筆していない状況は良くないな…と思った次第です(笑)
長くなりますが、雑誌のカーレビューをサックリ読むくらいの気持ちで見ていただけると幸いです。
CarBoonプロジェクトがなぜ立ち上がったか
今まで公に「立ち上げの経緯」や「どんなコンセプトで活動していこうと思っているか」など、詳しい部分に関しては、一切発信する事はありませんでした。
この際、全て一から話していく事にしましょう。
「CarBoon」のベースにあたるプロジェクトは、2年前の2018年に企画されていました。
当時高校生である私が「僕たち若い世代が中心となって、車の業界で色々な面白い事をしていきたい」という漠然とした目標がありましたが、考えれば考えるほど、それに対してどの様にアプローチしていけば良いか分からない、所謂「頭打ち」の状態に。
そんなある日、たまたま遊びに行った某レースシミュレーターショップにて、僕と同じ年代の車好きと出会います。
僕の野望(笑)について色々と話すと「僕らの世代で車の業界を盛り上げていく事をしたい」という、同じ考えを持っている事が判明。それはそれは意気投合し、2人で様々な案を出しミーティングを重ねる日々を送ってきました。
CarBoon以外にも「今やったら絶対面白いじゃん!!」と言ったプロジェクト案も沢山あるのですが、それはまた別の機会に…。
そんなこんなで面白いアイデアが量産されていったのですが、いざ事業・仕事とするにはハードルが高い事が多く、私は学業、彼も時間が取り辛くなり、ミーティングの回数も減っていきました。
アイデアだけが溜まり、行動には移せない歯痒い日々を送り始めて1年、事が動いたのは2019年の下旬の事。
CarBoonのベースアイデアである「学生が発信するウェブサイト」というテーマを、当時から交流があり、現在も学生ライターとして参加して下さっている「Canalくん」に、雑談がてら話をしていました。
いつか実現したいね!くらいのつもりで話していた事を、彼は覚えていたらしく、2019年の下旬。具体的には2019年の11月に「例のウェブサイトの話、いつやりますか?」というメッセージを頂きました。
Canal君からその様なメッセージを頂いていなかったら、今この様に活動はしていないかも知れません。
そこから立ち上げまで約2ヶ月。ロゴの作成やウェブサイトの構成、ライターさんの確保など、私が思っているよりもスピーディに開設まで漕ぎ着ける事が出来ました。
現在では、主要な運営メンバーとして私以外に2人、ライターとして活動して下さっている学生さんが7名、その他にも沢山の方々にご協力・協賛頂き、運営をしています。
また、一番最初にこのCarBoonについて案を出し合っていた彼とも、一緒にCarBoonを絡めた面白い事を企画しています。
お楽しみに…!
CarBoonが目指している部分
それではここで、ウェブサイトにも記載している「CarBoonとは?」という部分を読み返してみます。
ここに文章は貼らずにURLを記載するので、そちらから是非見てみて下さい。この後の文章は、そのページを見たという前提で進めていきます。
…見ましたか?本当に見ましたか?
……はい。それでは先に進みます。
今でも「若者の車離れ」というものは、数字として見ると進んでいる様に受け取れますが、実際にはそうだと思いません。
SNSを見てみても「GT-Rが好き!」「スープラかっこいい!!」とツイートする学生さんや、マニアックな車のジャンルが好きで、自分たちだけのコミュニティを作っている方など、沢山の車好きの学生さんがいます。
私は「時代の変化によって車の使い方が変わり、所有率や購買意識が下がっているが、実際の車好きの数は減っていない」と考えます。
車が好きだけど車を所有できない方や、車を所有する事に関して絶対必要だと思っていない方など、様々な理由がある事は事実。
実際にここ10年程で「自動車のモビリティ化」で、移動手段としての側面が強くなった事や、「シェアリングサービス」などが発達し、所有しなくても便利に利用できる様になりました。
時代に合わせて自動車だけでなく、自動車の使い方も進化しています。
そんな中「若者の車離れ」という言葉で一括りにし、あたかも車好きの人が減っている様な言い方は間違っているのではないかと思います。
といった持論は置いておいて…、大人の方々が「最近の若者は車に興味がない!車離れをしている!」と仰ることに違和感を感じていました。
前回のタームでもお話しをした内容なのですが、CarBoonを始めたきっかけは「若い世代が中心となって、業界を盛り上げていきたい」という気持ちからです。
車というものは、モノ消費からコト消費へ移行している現代で、両方の消費ニーズを満たす、とてつもなく広いマーケットだと思っています。
コレクトする楽しさや、モビリティとしての用途である「モノ」消費と、サーキットを走る楽しみや、レースを見る楽しさ、モビリティの中でも、家族で出掛ける時の車内・仕事で煮詰まってしまって深夜の高速をドライブする空間などの「コト」消費などなど。皆さんも、車にまつわる物語の1つや2つはお持ちでしょう。
私が考える今後のCarBoonは「クルマ×学生×モノ・コト」です。
メーカーさんにとっては、車好きな学生さんは「未来のお客様」です。
ただ、今すぐに売り上げに直結する訳ではないので、そのマーケットに対してのアプローチは基本的にありません。
私たちはそこにフォーカスして、既存の車好き学生は勿論の事、車をあまり知らない学生に対してもアプローチしていく、新しい役割を担っていきたいと思っています。
ただ、先ほどの説明だとあまりイメージが浮かばない方もいらっしゃると思うので、簡単な例を…
例えるなら「学生向けのLEON」です。
LEONとは「モテる」をテーマにした男性向けファッション紙。チョイ悪オヤジ・イケオジ(イケメンおじさん)の発信源で、私の父も愛読しています(笑)
この雑誌が取り上げている事は、ファッションだけではありません。「ファッションと車」「ファッションと時計」「ファッションと旅行」など、基本的に全ての記事が「ファッションと何か」が掛け合わされているのです。
取り上げている内容の「ファッションと車」を例に挙げてみると、「イケオジ界のTop of Top」パンツェッタ・ジローラモさんが、[大人の箱根デート]というテーマで、メルセデス・ベンツAMG GTと一緒に映っている記事があるとしましょう。
それを見て、「かっこいいな」「AMG GT欲しいな」「こういうおじ様になりたいな」と思うはずです。
ただ、AMG GTを買えるのは、資産家かお金持ちの方ですよね。多分。
容姿に関しても、頑張ってもジローラモさんになれる訳ではありません。
出版社のメインターゲットは、その記事に「憧れ」を抱く方々なのです。
「ジローラモさんの服装のパンツ部分を取り入れて、ちょっとお洒落に着こなしてみようかな…」だったり、「ちょっと背伸びして、ベンツのレンタカーを借りてこのデートプランを真似てみようかな…」とかとか。
箱根デートでなく、江ノ島デートで良いのです。AMG GTでなくても、レンタカーの国産車でいいのです。
これは私が先ほど提案した「クルマ×学生×モノ・コト」に近いイメージで、車好きの若者に対して車のある生活に憧れてもらう様なコンテンツを発信していきたいと思っています。
勿論、今までと同じ様に「学生ライターが良いと思った事をそのままの言葉で」という記事も、今までに沢山の方々にご覧いただき楽しんで頂けているので、それに加えて「学生が楽しむカーライフ」という視点でも、今後面白いコンテンツを沢山生み出していきます。
追記:ちょうど私が例に挙げたAMG GTの記事に似たLEONさんの記事があったので、URLを貼っておきます。是非ご覧ください。
https://www.leon.jp/cars/11633?page=3
業界の方々や、アドバイス・コメントを頂く方々から見ると、まだ青二才な私たちですが「学生の世代がここまで本気で業界の発展を考えていて、色々なコトをしようとしているんだなぁ」という目線で、宜しければ応援をして頂けますと嬉しいです。
CarBoonでは初めての私の記事。長くなりましたが、今後ともCarBoonを宜しくお願いいたします!