日本で見つけたダイヤの原石 アレックス・パロウ

Photo by Yas Sezaki 様ご提供
twitter @seza-chan

昨年、日本のレース界で衝撃の走りをを見せたドライバーがいた。彼の名はアレックス・パロウ。スペイン出身の22歳。

2019年、パロウはSUPER FORMULAとGT300クラスに参戦し、誰もが驚く脅威的なスピードを見せた。

 

アレックス・パロウのキャリア

 

パロウは2003年にカートを始めると、2014年にジュニア・フォーミュラにステップアップを果たし、2015年にはGP3に参戦しました。

そして2017年、パロウは日本の全日本F3に「ThreeBond Racing with DRAGO CORCE」から参戦を開始しました。

ここでパロウはテストから脅威のスピードを見せました。初めての鈴鹿でテスト2日目にはトップタイムを記録したのです。

パロウの強みの一つが、この適応能力の高さです。 こういった能力は特に外国人ドライバーは高く、ピエール・ガスリーがSUPER FORMULAに参戦した際も、この能力が非常に高かったと思います。

パロウは第2戦の岡山で初優勝を皮切りに第6戦富士、第9戦岡山でも勝利するなどし、初年度にランキング3位になりました。

 

SUPER FORMULAへのステップアップ

 

2019年、パロウは前年度に参戦していたユーロF3から、日本の SUPER FORMULASUPER GT に参戦することになりました。

SUPER FORMULA では名門 nakajima RacingSUPER GT では チームゴウ からの参戦となりました。

Photo by Yas Sezaki 様ご提供
twitter @seza-chan

この2つのカテゴリーで、パロウはその才能を遺憾なく発揮させました。

SUPER FORMULA開幕戦の鈴鹿で、パロウはいきなり2番グリッドを獲得。決勝はペナルティとマシントラブルでリタイアとなってしまったものの、その速さを示しました。

そして迎えた第4戦の富士。

パロウは雨の予選でポール・ポジションを獲得すると、前日同様雨となった決勝で、一度も首位を譲らずに初優勝を達成!ナカジマレーシングは9年ぶりとなる国内トップフォーミュラでの勝利を手にしました。

 

Photo by Yas Sezaki 様ご提供
twitter @seza-chan

 

Photo by Yas Sezaki
twitter @seza-chan

レース後のコメントで

「正直もっと早く勝てると思っていた。でも不運が重なって予定よりも時間がかかってしまった」

とコメントしたパロウ。このコメントを聞くだけで彼が初年度からチャンピオンを狙っていることがよく分かりました。この2019年のSUPER FORMULAは7戦中なんと7人の勝者を生む大混戦のシーズンでしたが、パロウはその中で己の速さを存分に示し、参戦初年度でランキング3位になりました。

SUPER GTではシーズン序盤はマクラーレン720Sの本来パフォーマンスが引き出せず厳しい戦いが続いていました。しかし、使用するヨコハマタイヤのパフォーマンスを引き出せるようになると、徐々に成績も向上。最終戦で驚速コースレコードを叩きだしポール・ポジションを獲得するまでに至りました。

 

 

パロウの魅力

 

パロウの魅力はなんといってもその人柄の良さにあります。サーキットで実際に彼に会ったことのある方ならよりお分かりになると思いますが、常に笑顔で、パドック裏で待っているファンの方々にも気軽にサインや写真撮影、話をしたりと、気づけばパロウの周りには自然と人が集まっています。

 

かぁみ(kaami)様ご提供
twitter @kaami24

かぁみ(kaami)様ご提供
twitter @kaami24

レースが始まるとスイッチが入り集中しますが、終わった後にはゆったりした様子を見ることがありました。

SF最終戦でチャンピオンの権利がありながらもランキング3位で終えた後、パドック裏でファンの方と話すパロウを見かけました。彼は「本当はチャンピオンになりたかったけど仕方ないよ」といった様子で話していました。

悔しかったかもしれません。ですが、この姿を見て「彼は大物になるだろう」と感じました。

彼はこの1年間を本当に楽しんでレースをしているように見えました。走ること、ファンの方々と接することなど、全てが楽しそうでした。

そして、そんなパロウには次のステージが待っています。

 

新たなる挑戦   アメリカへ

 

パロウは以前からインディカーへの参戦を目標としていました。そして今年、夢が叶いました。

SUPER GTで共に戦ったチームゴウがインディカーに参戦する 「Dale Coyne Racing 」とタッグを組み参戦することになりました。そこにパロウが選ばれたのです。

既にテストを終えたパロウはアメリカ特有のオーバルコースも「楽しかった!早くレースがしたい!」とコメントしていました。残念ながらコロナウイルスの影響により、4月中のレースまでは延期が決まっており、それまではパロウの走りを見ることはできませんが、非常に楽しみなシーズンになりそうです。

これからも更に活躍が見込めるアレックス・パロウ。ぜひ注目して見ていただけたら幸いです。

 

 

イサムキ 様ご提供

 

 

↓記事に協力してくださった皆さん↓
https://note.com/kaami
https://www.instagram.com/x_xblack_orchid/
https://www.instagram.com/alexpalou_japanese_fan/