【こんなに面白いのか】軽自動車レースを侮るなかれ!

皆さんは「軽自動車のレース」と言うと、どんなレースを思い浮かべますか?「遅そう…」「迫力なさそう…」「本当に面白いの…?」と思われる方もいるかも知れません…ちょっと待ったぁ!!軽自動車による軽自動車の為のレースは、他のカテゴリにない面白さ・楽しさが沢山あるんです!今回は実際に現地にて取材を敢行!編集部が生で体験してきたレースの面白さをお伝えします。

 

軽自動車で走るレース!?東北660とは?

 

軽自動車のレースと言えば、前述の様に「遅い…」「迫力ない…」「面白いの?」と思う人が多いと思います。

実際に走っているマシン達は、大きなウィングやエアロパーツを纏っている訳ではありませんし、外装はいたってノーマルな、街中で見かけるままの軽自動車ですが、舐めてもらっちゃ困ります!(笑)

 

出典:https://twincircuit.co.jp/

 

参加する軽自動車のラインナップも様々で、今回取材させていただいた「東北660選手権」では、アルトやミラ、エッセなどの多種多様なベース車が参加しています。

そんな軽専用マシンのスペックは、この後詳しくご紹介します!

クラス分け

 

©︎2020 CarBoon

 

東北660選手権は6つにクラス分けされています。

 

1クラス:(公式レース経験者や上級者、デモカー)
2クラス:(3クラスで表彰台の規定回数に達した者、公式レース経験者など)
3クラス:(レース経験の少ない者、久しぶりにサーキットを走る者など)
4クラス:(ATおよびCVT)
5クラス:(電子制御スロットル車クラス。5速MTおよびAGSのみ)
6クラス:(当イベントの初心者が対象で、3回までしか参加できない)

 

となっています。今回Carboon/ADRアルトは3クラスで出場しました。

 

車両規則

 

©︎2020 CarBoon

 

車両規則の中でも3クラスに関係する主要な規則を抜粋します。

 

■ベース車両

1998年(平成10年)10月以降に製造された新安全衝突基準に適合している軽自動車で、自然吸気エンジンを搭載した車両。

新車で販売時と違うエンジンの搭載は認められない。

 

■エンジン系

エンジン本体には改造を目的とした手を加えることはできない。

車検証と同一型式のエンジンへの載せ替えは可能。
吸排気系ではエアクリーナーやマフラーの交換は認められているが、触媒とエキマニは純正。

過給機付き車両を同型式の自然吸気エンジンに載せ替えた車両も参加可能。

 

■駆動系

ATからMT、MTからATへの換装は認められている。

 

■ボディ

ボルトオンでの補強は認められるが、スポット増しなどの溶接などによるボディ補強とリベットは禁止。

発泡ウレタン等の注入などボディの加工が伴わないものは認められている。

事故修理などで必要な溶接は可能であるが、内容を事務局に提出する必要がある。

ロールケージは6点以上のものが必須。

 

■内装

エアコンおよびヒーターの取り外しは認められておらず、エアコンベルトの取り外しも不可。

シートベルトは4点以上の装着が義務付けられている。

ということで、かなり改造範囲の狭いレースである事がお分かりいただけると思います。

(詳しい規則をご覧になりたい方はこちらのサイトをご参照ください。)

その為、ほぼワンメイクに近いレースとなり、鍵を握るのはマシンのセッティングとドライバーの腕という、現在のSUPER GTの様な(?)レースなのです!

車検の取得は義務付けられてはいませんが、全車全クラス公道を走行できる状態と同等である必要があるため、レース会場と言ってもパドックに積載車はあまり見受けられず、ナンバー付きの自走参加車両が多かったのが印象的でした。

今回のレースで、一番エントリーが多かったと思われる車種はHA23アルト。

 

©︎2020 CarBoon

 

次に多かったのがL275型のミラが多く出走していました。

 

©︎2020 CarBoon

 

他にもエッセやL250型のミラなど、街で見るラインナップの軽自動車が多数エントリーしています。

 

©︎2020 CarBoon

 

改造範囲がかなり絞られているため車両による大きな性能の差がないため、至る所でバトルが繰り広げられており、見ている側も終始ドキドキ冷や冷やするレースでした!

 

実際に現地で取材!ドライバーインタビュー

 

©︎2020 CarBoon

 

今回は、CarBoonの前身となるウェブサイトの企画立案を一緒に行っていた方から「軽耐久レースっていうのがあるんだけど取材に来ない?」とお声掛け頂いたので、実際に現地で取材をさせて頂きました。

 


 

Q.東北660レースに参加しようとしたキッカケはどの様な経緯ですか?

©︎2020 CarBoon

 

チームADRは、元々レーシングシミュレーターチームですが、レースシムのみならず実車へのステップアップをしてドライバー自身の技術向上を目的としてプロジェクトが企画されました。

東北660選手権は単走競技で、僕担当になっています(笑)

 

Q.実際に車に掛かっている金額はいくらほどなのですか?

©︎2020 CarBoon

 

ベース車両(HA23S アルト)は15万位で購入してきて、エンジンの載せ替えやレースのレギュレーションに合わせるために最低限の改造費で約30万程でしょうか…。

 

Q.今年のシリーズからの参戦という事ですが、実際に参戦してみていかがでしたか?

©︎2020 CarBoon

 

A.各チーム非常にレベルが高く、まだ1年目ということもあって車両の特性や情報などがまだまだ掴めていない所が多いですね…。

 

Q.今回のエビスラウンドに参加するにあたって、セッティングなどはどの様にして合わせて行ったのですか?

©︎2020 CarBoon

 

エビスサーキット西コースは低速コーナーや登りのコーナーがあり、なるべく失速をしないようにするためのセッティングに持って行きましたが、天候が雨だったため全部見直す状態になってしまいました…レース当日は晴れたり雨が降ったりで、さらには過密なスケジュールでしたので完全には合わせきれなかったです。

 

Q.今回のレースを踏まえて、次戦に向けてどの様な事を行っていかれますか。

©︎2020 CarBoon

 

今回は情報が無かった所からのスタートでしたので改善点は沢山あるかと思います。
細かい所のリフレッシュなど行い、次戦までには更なる順位向上を目指します。

 

Q.軽耐久の魅力はどんな部分にあるのでしょう。

©︎2020 CarBoon

 

A.四輪のレースとしては入門クラスで初期投資がある程度あれば誰でも始められるのが魅力的な所ですね、実際に参加するだけであればかなり安いと思いますよ!
ライセンス不要で最低限の装備が揃っていれば誰でも出れます!

 

Q.今シーズンの目標などがありましたら!

©︎2020 CarBoon

 

A.今シーズンはコロナの影響もあり参戦予定のレースシリーズが中止になってしまい、活動するにあたって厳しい状況ではありますが、東北660選手権をメインに、その他軽耐久シリーズで上位目指していければと思います。

 

Q.最後に今後の展望を教えて下さい。

 

©︎2020 CarBoon

 

当チームは主にレースシムチームですが、中でも実車へステップアップを目指しているユーザーも中には居ます。

その人達をサポートできる環境にしていきシムレーサーが実車でも通用するのを実現していきたいと思います。

また、軽耐久のみならず他のレースシリーズにも参戦できる窓口になれればと思います。

 


 

来シーズンもCarBoonとして、この活動を応援していくので、今後様々な企画が実現出来ると思います!乞うご期待です!

 

このレースが初めてのモータースポーツ観戦!運営たかの感想

今回、初めてレースを観戦させていただきました。
正直な話、私は自動車に対して「ビジュアル」を優先するタイプの人間で、「性能」などは二の次でもいいと考えていました。日常生活を送っていると、「性能」から派生する「速度問題」も対して気にならないのも実情です。
いや、気にならないのも実情『でした。』そう書くのが正解でしょう。
自分がこんなにも楽しむなんて、考えても見なかったです。

迫力

 

お邪魔した「軽耐久」は名の通り、軽自動車が主役ではありますが、普段、公道で目にする「軽自動車」とは、訳が違います。
「軽自動車って、あんなに速いんだ…。」
もちろん、各ドライバーさんの「運転技術」あってのものだと思います。しかし、本来の性能を発揮した自動車は恐怖すら覚える程、迫力に満ちていたと言っても過言ではないでしょう。

会場の雰囲気

観戦してみて、印象が変わるのは、車両だけではありません。
会場では、各チームの応援にきている方々が多くいらっしゃっており「若者の車離れ」という言葉が嘘の様に、老若男女、キラキラした笑顔で、レースを楽しんでいる方が多く見受けられました。
「自動車の本来の楽しさを感じる場所」は、ここにある様な気がしました。
正直な話、初めての観戦は、「楽しめるか」という不安を抱えながらの参戦となりました。
しかし、そんなことを考える時間が無駄に思えるほど、観戦する時間はあっという間でした。そして、レースの会場には、新しい世界を知った自分自身が立っていました。
まだ、観戦経験の浅さは、幼児用プール程ですが、この記事をご覧になられている方の中に、「レース観戦未経験」の方がいらしたら、ぜひ足を運んでみてください。テレビなどで、ご覧になられているモノとは、まるで別物です。
そして、私は、完全に沼に足を入れ始めました。(笑)

まとめ

 

いかがだったでしょうか。「軽自動車のレース」と侮れない、ハイレベルなバトルが繰り広げられるこのカテゴリ。

実際に観戦してみると、レースの面白さのみならず、イベント自体の雰囲気も大きいカテゴリにはないアットホームな空気感が漂っていました。

初期コストも少ないですし、車が好きな仲間内でチームを組んで参加して、モータースポーツの面白さ・奥深さを感じてみるのも良いと思います。

実際にCarBoonでも、この軽自動車レースに参加したくなったので、来シーズンはもしかして…?

今後もこの東北660レースをはじめとした軽自動車のレースをクローズアップしていきますので、お楽しみに!

 

今回取材させていただきましたスバルさん、ありがとうございました!