【今年は見所盛り沢山】F1 2021プレシーズンテストを分析する

F1シーズンの始まりを告げるプレシーズンテスト。2021年シーズンは、現行レギュレーションの最終年、ホンダのF1参戦の最終年、7年ぶりの日本人ドライバー「角田裕毅」、ハミルトンはチャンピオン獲得数でミハエル・シューマッハを上回れるのか、フェルナンド・アロンソの復帰、などなど、見所盛り沢山。

そんな注目トピック満載のF1 2021シーズンが幕を開けます!

出典:https://twitter.com/@F1

 

タイム結果&周回数

 

まずは3日間の総合ベストタイム&チーム総周回数から。

ベストタイムは、三味線を弾いている(手の内を見せていない)可能性があるため参考程度だが、周回数は大事なデータ収集の成果に直結しているため、要注目だ。

 

データ:https://www.formula1.com/より

 

データ:https://www.formula1.com/より

 

最少周回数が、まさかの王者メルセデス。ギアボックストラブルやスピンなどで、走行機会を失っていた様子だった。

ホンダ勢は燃料系、エンジンカウルなどの小さなトラブルはあったもののいずれも小さく、すぐに直し順調に集会を重ねていた。

 

砂…砂…砂…!!風土が与えるレースへの影響

 

今年のテスト開催地は中東のバーレーン。国土の大半が砂漠に覆われている国だ。

 

出典 : https://www.google.co.jp/maps/

 

テスト中は常に砂が舞っているコンディション。特に初日はひどく、先のコーナーが見えないほどだった。コース脇に飛び出れば、ひどいときは走行ラインを外すとタイヤが砂を拾い、グリップに影響が出ることもあった。

そのせいか、初日はスピンするマシンが特に多かった。「ロングランに影響が出た」との話もあった。

 

出典 : https://www.formula1.com/

 

例年のテスト地、スペインよりも気温が高く、レース本番に近い環境でテストできると前評判が高かった。しかし実際は砂でスリッピーな路面で風も強く、思うようにいかなかった。毎晩のマシンの掃除も大変だっただろう。

そんな砂だが、雨と同じく気流を可視化してくれる。空力エンジニアには少し喜ばしかったのではないか。

 

各陣営のマシン完成度はいかに。

 

出典 : https://www.formula1.com/

 

筆者が一番気になったのは、王者メルセデス

前述の通り周回数は最少、最もトラブルに苦しんだチームだったのではないだろうか。最終日でもセッティングはいまいち決まっていない様子で、何度か挙動を乱していた。

その対抗馬筆頭である、最終年のホンダエンジンを積むレッドブルは、順調なのではないかと感じる。

昨年までのピーキーさはあまり見られなくなり、現地リポーターは「サスペンションが比較的軟らかく、縁石で挙動を乱しづらくなっていそうだ」とコメントしている。総合トップタイムも記録した

フェラーリ勢は、初日にミスファイアやギアボックスのトラブルがあったものの、いたって順調に周回を重ねていた。

ただ一つだけ、初日にたまに見られた、エキゾーストからの微かな煙は何だったのだろうか…。気になる所ではある。

 

そして、今年も各マシンにクリエイティブな開発がみられた。

メルセデスのフロア、アルピーヌのインダクションボックス、マクラーレンのディフューザー、アルファタウリのノーズ…などなど。こちらは別の記事で言及したいと思う。

 

 

F1に旋風を巻き起こすであろう「台風の目」角田裕毅

 

今年、角田裕毅がアルファタウリからF1デビューを果たす。実に7年ぶりの日本人ドライバーだ。

また、F1ドライバー初の2000年代生まれであり、直下のカテゴリー、F2を一年で卒業してきた早熟のドライバーでもある。

 

出典 : https://www.formula1.com/

角田の日本からの注目はもちろんだが、海外からの注目がすごい。彼の経歴を紹介するムービーが作られていたり、テスト中には日本より海外の実況のほうが角田の話で盛り上がっていた。

そして角田の話題はなぜか彼の出生地、神奈川県相模原市へ。「Sagamiharaという町は東京近郊にある」「人口は~くらいで…」「元F1レーサーの片山右京の故郷でもある」「Sagamiharaって発音はどうなんだ?」なんて話もしていたようだ。

またSNS上では、角田の投稿にマクラーレンのランド・ノリスから、「(タイムがよかったことに対して)DRSに秘密があるんだろう?」といったような牽制のコメントをされていた。ドライバー内での角田の注目度も高そうだ

 

熟し切ったマシンでの真剣勝負が見たい!

2014年から施行された現行レギュレーションが、今年で終了する

8年間熟成を重ね、トラブルも解決し尽くされたマシン。至高の域にあるものたちが、純粋に速さのみを競う戦いを期待したい。

第1戦は同じ場所、バーレーンで3月29日日本時間午前0時に開幕する。

 

出典 : https://www.formula1.com/