安全に貢献!HANSって知ってる?

“HANS”

 

おそらく普段の生活の中では全く馴染みのない名前だと思います。

 

車・レース好きでも、「何となく名前だけは知っているが、詳細は分からない」
と思っている方もいるかもしれません。

 

そこで今回は、昨今のレースには欠かせないモノであり

安全性確保のカギである”HANS”についてです。

HANSとは?

 

“HANS”
Head And Neck Support”の頭文字を採って名付けられています。

その名の通り、頭部頸部を外的要因から保護する目的のモノです。

 

出典:https://yle.fi/urheilu/3-10468305

 

上記の写真は、実際に装着した時の画像です。

首元に装着されているのがHANSです。

今となっては、すっかりお馴染みのものになりましたよね。

 

しかし、約20年ほど前まではこのような保護のための製品は
全くと言っていいほど考えられていませんでした。

では何故、この20年で安全に対する取り組みが加速したのか。

 

過去のことも含め解説します。

 

HANSの開発・発展

 

モータースポーツの世界では昔から
クラッシュの衝撃による死亡事故や、フィリップ・ストレイフのように
半身不随等の障害が残るケースが多く見られました。

その後の研究により、

慣性の法則
頭部だけが前方向に肉体の限界を超えて延びてしまうことによる
頸椎の損傷や、頭部をステアリングにぶつけることによる
脳の損傷などが、理由として発覚

「日常生活ではではありえない未知のことが起こり得る」
問題視されていました。

そこで、

ヘルメットに伸縮性の低い紐を取り付け
サポーターで固定してしまえば良いのではないか?

と言う考えから、発案されたのが”HANS”です。

 

しかし、HANSはその形状のため
5点式以上のシートベルトで上半身が固定されていること
絶対条件となっています。

つまり、上半身が固定されない乗用車では
効果を発揮することができません

 

更に日本では、道路運送車両法の定める保安基準の関係上
4点式以上は使用できないため
公道での救命効果は期待できません。

 

ですが、本来の用途は「モータースポーツ」における救命効果の
向上を図ったものですので我々一般人には縁のないものです。

 

安全への貢献

 

最初はアメリカ国内IRLCARTで普及を始めます。

2001年には、CARTにおいて
オーバルコースを用いるラウンドでのHANSの装着を義務付けました。

 

これをきっかけに、日本国内でもフォーミュラ・ニッポンに出場していた
道上龍選手が、2002年のクラッシュの経験から自ら進んでHANSを装着
それを他のドライバーに呼びかけるなど
世界中のレースカテゴリ広く普及するようになりました。

 

F1では2003年から装着義務を課し
現在でもドライバーの安全性確保に役立っています。

 

おわりに

 

いかがだったでしょうか。

このHANSを筆頭に
現在では様々な観点からの安全性へのアプローチが進められています。
Haloエアロスクリーンなどもその一つです。

 

また、2020年の3月21日にはアイルトン・セナ60回目の誕生日を迎え
更に来たる4月30日5月1日で「イモラの悲劇」から26年を迎えます

昨年のF2ではアントワーヌ・ユベール事故死

また、公道上では近年、高齢者による事故も問題になっているなど
自動車にはレース・公道問わず未だ多くの課題が残っています。

 

今一度、安全に対する意識を高め
楽しいモータースポーツライフを送りましょう。

今回はこれでおしまいです。

長い記事になってしまいましたが
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。