【日本市場に導入なるか⁉】日産から新型「パトロール(アルマーダ) NISMO」が世界初公開!

砂漠の王者、オンロードに進出

日産自動車は、2025年6月25日中東地域のニーズに応えることを目的に開発された新型『パトロールNISMO』をドバイで世界初公開しました。

このモデルは、日産のモータースポーツ活動から生まれたハイパフォーマンスブランド「NISMO」の技術を、大型SUVである『パトロール』に惜しみなく注ぎ込んだモデルです。

パワフルさを強化

新型『パトロールNISMO』は、パトロール史上最も高出力となるエンジンを搭載しており、その圧倒的なパフォーマンスが最大の特長です。NISMO専用にチューニングされたVR35DDTTエンジンは、最高出力495HP、最大トルク700Nmを発生します。

このエンジンは日産のいわき工場で生産され、NISMO専用の赤いエンジンカバーとスペシャルメタルプレートを装着。また、エンジンの高出力化に合わせてチューニングされた9速ATにはパドルシフトが組み合わされており、直線路から山岳路までダイレクトな走行感覚を提供します。

パフォーマンスを支えるために、新設計のフロントバンパーはブレーキの冷却性能を高め、ブレーキディスクの温度を6%低下させることで高負荷走行時にも安定した制動を確保。また、高出力化されたエンジンに合わせて、深みと迫力のあるサウンドを奏でる専用のエキゾーストシステムが採用されています。

さらに、車内のアクティブサウンドエンハンスメント(ASE)システムと組み合わせることで、ドライバーは音の面から走行時の高揚感を存分に感じることができます。

アイコニックなデザイン

デザイン面では、一目でNISMOと分かるアイコニックなデザインと優れた空力性能を両立。フロントフェイスは、縦横のラインで構成されたVモーショングリルと立体的なハニカムメッシュを採用し、ラジエーターへの空気流入を最適化しています。

フロントバンパー左右に設けられたエアカーテンと、カナード形状のフロントスポイラーは、風の流れをコントロールすることで空気抵抗の低減とともにダウンフォースを発生

また、リアにおいては延長されたリアスポイラーと、エッジが重なって見えるレイヤード・ディフューザー形状のリアバンパーによって、車両後方の風の流れを整流し空気抵抗を低減しています。

さらに、バンパーの両端にエアスプリッターを配することで、ボディサイドからの風の流れを理想的に剥離させ、空気抵抗の低減とダウンフォース効果を向上。これらの機能性とNISMOを表現する赤いアクセントが各所に配され『パトロールNISMO』の強い存在感を強調しています。

高級感のあるスポーティなインテリア

インテリアは、ダッシュボード、シート、ステアリング、ドアパネルがブラック基調で、精巧な金属調のフィニッシャーと高級感のあるスエード調の表皮が採用されています。

また、赤いシートベルトやスタータースイッチ、カーボン調加飾が随所に配置され、高性能モデルならではの雰囲気を演出。ヘッドレスト部分にNISMOロゴが刺繍されたスポーツシートは、本革と赤いスエード調素材の表皮を組み合わせ、電動ボルスター調整機能により、身体をしっかりとホールドします。

ボディカラーは、ホワイトパール、グレーメタリック、ブルーメタリック、ブラックパール、そしてNISMO専用のNISMOステルスグレーの5色が用意され、モノトーンとツートーンを組み合わせることで6つのバリエーションから選択可能です。

高められたドライビング性能

ドライバビリティも大きく向上しています。NISMOのモータースポーツの知見が反映された電子制御ダンパーは、リアルタイムに減衰力を自動調整し、制御の応答性を向上させることで、鋭いコーナリング性能と砂漠地帯などの高速クルージング時の安定性を両立。

サスペンションの変更に合わせて電子制御パワーステアリングもチューニングされており、都市部などの低速では取り回しやすさを重視して操舵力を軽くし、高速走行時には路面状況を的確に把握できる安定感のある操舵力に調整されています。

ホイールにはRAYS社と共同開発した22インチ鍛造アルミホイールを採用し、軽量化と高い剛性を両立しながら、ブレーキの冷却効果も向上。グロスブラックと切削加工が施されたこのホイールは、NISMOのロゴと相まって上質感と機能性の両方を感じるデザインとなっています。

さらに、高性能タイヤとの組み合わせにより、より高い次元の高速安定性とコーナリング性能を実現。スポーティ感を演出するアルミ製のアクセルペダルとブレーキペダルなども採用されており、NISMOモデルを所有する喜びを提供しています。

新型『パトロールNISMO』は、中東市場で現在販売されている『パトロール』や、よりタフさを強調した『パトロールPRO-4X』のラインアップに加わることで、より幅広い選択肢を提供します。

11月15日に大磯ロングビーチ第一駐車場で開催された「AOG湘南里帰りミーティング2025」でも展示され、注目を集めた『パトロールNISMO』。2027年度前半に日本市場に投入されることが発表されている『パトロール』に続いて日本導入されるか、期待が高まります

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Editor

Rioのアバター Rio 副編集長・ライター

Hej Hej!東京在住のクルマ大好き人間のRioです!サイクリングも音楽も好きな大学1年生(06世代)です。くるまマイスター検定1級。モータージャーナリストを志して「より多くの人にクルマの楽しさを知ってもらい、クルマのファンを増やす」をコンセプトに自動車ライターとして活動中!