【過去記事】メガーヌの魅力、伝えます。

代表です。この記事は以前のCarBoon(ここでは旧CarBoonと説明させてください)で執筆しました「メガーヌの魅力、お伝えします」を、現在のCarBoonに引き継いだ記事となります。

文章は当時のまま。この記事を書いたのは、私が20歳の頃、約4年前の記事です。

拙い文章と内容ですが、以前のCarBoonはこんなことを書いていたんだよ!という意味も込めて、過去記事として公開します。

本編は以下から、メガーヌが好きという熱量のみで書き上げた、至極の約5000文字、ご覧ください。

タイトルでこの記事の内容を完璧に説明できていると思います。

今回のテーマは「メガーヌR.S.」です。

僕も所有しているこの車、今まで様々な車を運転する機会がありましたが「メガーヌに勝る車はないのでは…?」と思うほど、惚れ込んでいます。

そんなルノー メガーヌ R.S.という車の魅力をお伝えするとともに、あなたの自動車選びの候補の1台に加えて見せましょう。

(メガーヌR.S.です、RSじゃなくて『R.(ピリオド)S.(ピリオド)』です。お気をつけを…)

歴代”メガーヌ”の紹介

まず初めに、「ルノーメガーヌ」という車の歴史から振り返ってみます。

初代メガーヌ(Mégane I)

出典:https://autoboom.co.il/

初代メガーヌである「Mégane I」は、1995年のフランクフルト・モーターショーでデビュー。1988年に販売されていた「ルノー19(ディズヌフ)」の後継車として、また、世界戦略車として開発されました。

ローマ字読みでは「メガネ」と読める事から、車を知らない人が見た時には「あの車メガネ!って書いてる!」と言われる事も暫し…。このメガーヌという言葉、単語として存在している訳ではなく「音声的に”力強さ”と”安心感”と”高級感”を想起させる名前」をコンセプトに命名された造語となっています。

販売当初のラインナップは、2ドアクーペと5ドアハッチバックの2つでしたが、のちに4ドアセダンと2ドアカブリオレ、5ドアワゴンとセニックが追加され、最終的に6つのラインナップでの販売となりました。

ここでお気づきの方のいらっしゃると思いますが、元々「ルノー セニック」は「ルノー メガーヌ・セニック」という、メガーヌのラインナップの内の1台でした。

2代目メガーヌ(Mégane II)

出典:https://en.media.groupe.renault.com/

続いて、2代目となる「 Mégane II 」

こちらは、2002年にデビュー。このメガーヌ2は、現在でも街中で走っている所を見かける事が多いのではないでしょうか。2003年に日本市場へ投入されたこの代は、デザイン的にも多くの特徴があります。

キャッチコピーは「退屈へのレジスタンス(抵抗)」。

当時のルノーデザインは、そのキャッチコピーを裏切らない個性的なデザインの車がリリースされており、その内の2台「アヴァンタイム」や「ヴェルサティス」などの流れを汲んだ刺激的なデザインとなっています。

出典:https://en.media.groupe.renault.com/

ボディタイプは、3ドアハッチバックと5ドアハッチバック、4ドアのスポーツサルーン、5ドアワゴンであるツーリングワゴン、メガーヌ・セニック、クーべカブリオレの6タイプに加えて、この代から「R.S.モデル(ルノースポール)」がラインナップに加わる事となります。

2代目から登場したR.S.グレード
出典:https://en.media.groupe.renault.com/

3代目メガーヌ (Mégane III)

出典:https://en.media.groupe.renault.com/

やっと来ました、次は我が愛車である「Mégane III」です。

2008年のモンディアル・ド・ロトモビル(パリサロン)にて発表され、翌月11月にリリースされました。

出典:https://en.media.groupe.renault.com/

2011年の2月に、他モデルよりも先に「R.S.」が日本に上陸。「スポーティモデルがあれば優先的に導入する」というポリシーで真っ先に導入される事となったといいます。

その後の同年6月には、5ドアハッチバックモデルが日本で発売されました。普通の自動車メーカーであれば、ベースモデルを投入してから派生モデルを投入するという順序では…?と思う部分はありますが、前述のポリシーを持ってして、通常モデルよりも先にR.S.モデルが投入された事は、一車好きとしてワクワクするポイントです(笑)

クルマ自体の分け方でいえば、前期・中期・後期の3つに分類ができ、各世代でフロントマスクや装備品などに違いがでます。

3代目メガーヌR.S.。メガーヌといえばこの色が有名
出典:https://en.media.groupe.renault.com/

4代目メガーヌ(Mégane IV)

出典:https://en.media.groupe.renault.com/

そして最後は、現在販売されている「Mégane IV」。

2015年9月にフランクフルト・モーターショーにて発表され、日本では2017年の11月に通常モデルが発売され、遅れる事約1年後の2018年8月にR.S.モデル(ルノースポール)が発売となりました。メガーヌとしては4代目となりますが、R.S.としては3代目のメガーヌになります。

出典:https://en.media.groupe.renault.com/

今までのメガーヌといえば、車好きの中でもかなりニッチで趣味全振り、褒め言葉としての「変態」な方が多いイメージですが、この4代目メガーヌからはユーザー層も少し変化し、一般ユーザーにも多く受け入れられているイメージを持ちます。

オレンジ色はEDCモデルのみのラインナップ、従来の黄色はトロフィー(6MTモデル)のみとなっている
出典:https://en.media.groupe.renault.com/

さ、メガーヌの歴史はこれくらいにして、ここからはメガーヌ3の魅力を存分にお伝えしていく事にしましょう。

男の子みんな大好きな見た目。とにかくかっこいい

Photo by コフ(Twi:@ACDC_M3)

街で走っている所を見かけると、思わず振り返って見てしまう位に魅力的なプロポーション。12〜3年前の車とは思えない程に、今も色褪せないデザインは、国産メーカーにはない部分だと思います。

また、このメガーヌR.S.のデザインディレクターを担当したのは、車好きなら誰しも知っているはずである、現在でもその層にはカルト的人気を誇る同社のパフォーマンスモデル「クリオ V6」を手がけた アクセル・ブラウン。当時クリオV6が発表された時には、「サンク ターボ」の再来と言われる程の刺激的なエクステリアに魅了された方も少なくないでしょう。

特徴的なワイドフェンダーの突っ張りはこのメガーヌ3 R.S.でも健在で、存在感はかなりの物。ホットハッチという括りではなく、スポーツカーとして見ても逸品物なのではないでしょうか。というより、スポーツカーです。

私が好きなポイントは、リア。

Photo by コフ(Twi:@ACDC_M3)

グラマラスなそのリアデザインは、対抗できる車種がないのではないかと思う程の美しさです。強いていうなら…

アルファロメオGTVの後継モデルである、ジウジアーロデザインの「アルファロメオ ブレラ」。

発売当初、官能的なデザインと言われていたその車に匹敵するリアビューは、実車を見たら納得すると思います。あえてこちらでは載せないでおきますので、是非ウェブで検索してみてください。

2014年の”後期”と言われるモデルからは、ルノーのチーフデザイナーがフランス人からオランダ人に変わり、新しいデザインコンセプト「サイクル・オブ・ライフ」に則って、フロントフェイスも一新されました。

中期(前期)と後期、どちらがお好み?

フェイスリフトされた後期のデザインも捨てがたいですが、個人的には今までのルノーの流れを汲んでいる、前期・中期のデザインが好みです。

速い!

車のインプレッションに関してはズブの素人なので、詳しい事は様々なウェブメディアさんが分かりやすく説明されていますので、そちらをご覧下さい。

そのポテンシャルは、さすが”市販FF車世界最速”という栄冠を手にした車。初めてハンドルを握った時には「これがFF最速の車か…」とビビり散らかしていたのですが、いざ運転を始めると良い意味で拍子抜け。一般道を走る分には、少し足回りが硬いかなという位で、いたって普通の車と変わらない要領で運転できてしまいました。

ただ、モードを変更するとキャラが一変。メガーヌ3 R.S.には3つのESP(横滑り防止装置)モードがあり、それぞれでキャラが全然違います。

1つ目は「ノーマルモード」

「ホコリがメーターにかぶってるところがメガーヌ乗りっぽいよね」と話す僕の師匠

ESP(横滑り防止装置)の介入が早めな初期設定モード。 ESPとは一般的に、車の挙動が乱れる様な事があった際に、車がブレーキやエンジンの挙動を自動制御するシステムです。

街中で走る分にはこれで十分。

2つ目は「スポーツモード(ESPオン)」

ノーマルモードと比べて、ESPの介入が少し遅くなるモードです。このモードから、アクセルペダルのマッピングを5段階で変更出来る様になり、リニアなフィーリングを感じる事が出来ます。例えると、ノーマルモードでアクセルを30%踏んだ時の加速力を、スポーツモードではたった10%の踏む力でその加速力を得る事が出来ます。よく分かりませんね。執筆している自分もこんがらがっています。兎にも角にも、アクセルレスポンスが上がるという事です。

最後3つ目は「全Offモード」。これが一番クレイジーです。

通常はサーキットなどでしか使わないモード。私は普段からこのモードです。同じメガーヌ乗りの方でも、このモードで普段から走られてる方は少なくないと思います。

こちらもアクセルペダルのマッピングを5段階から変更可能。

その5段階とは、

スノー(SNOW)モード
プログレッシブ(PROGRESSIVE)モード
リニア(LINEAR)モード
スポーツ(SPORT)モード
エクストリーム(EXTREME)モード

の5つ。写真もグラフが右に行く度に増えていっていますが、アクセルの踏力によって出力されるパワーが表示されています。ちょっと踏んだだけで出力されるパワーが一番多いのが、名前からしてヤバそうな5番のエクストリーム。僕、普段からこれ。

ノーマルモードと、全Offモードの5番では、違う車に乗っているのではないかと錯覚する程にキャラクターが違います。

特に自分のメガーヌは、メガーヌチューニングの先駆け「キャロル」さんのマフラーを装着しているので、エキゾースト音がもう最高。ノーマルモードでは体験できない気持ち良さが、スポーツモード・全Offモードにはあります。

とにかく、トータルバランスが良いメガーヌ3 R.S.。一度は本当に乗って実感して欲しい…。

どんな用途にも早変わり。実用性の化身

こんな感じで、座席を倒すと大人2人が横になれる余裕が

前のタームで、めちゃくちゃ「速くて凄い!魅力的すぎる!」と力説しているので、あぁ…やっぱりスポーツカーだから家族や子供がいると中々難しいか…と思われるかもしれませんが、侮るなかれ。普段使いも完璧にまかなえるんです。これ本当。

「3ドアハッチバック」というと、居住性などがいかがなものかと思われる方も多いと思いますが、実際に普段使いをしていても、その不便さはあまり感じられません。

前席がレカロのセミバケットシートで…などの詳しい情報は、こちらも色々なメディアで試乗記として取り上げられているので、そちらをご覧下さい。

「普段使いしていても」と何度かお話ししていますが、本当に毎日乗っています。買い物から送迎通勤、サーキットや山、デートまでこの1台で済んでしまう事が本当に凄い事。

乗り心地という見方での足回りのセッティングは、スポーツモデルという部分で一般的な車と比べると硬く、路面の少しのギャップもリニアに拾いますが、突き上げが凄くあるかというとそうではありません。

前席では特に足回りのスポーティさを感じる事ができ、後部座席の乗り心地は「普通車」。

一般的な車よりも硬いと言ったじゃないか!と思われる方もいると思いますが、個人的には遜色ないと感じます。めちゃくちゃフカフカです。

ハッチバックである上に3ドアであるので、身長が高い人は頭が少し窮屈かも。175cmくらいまでの方であれば、問題なく乗車できると思います。

家族4人で(前席2人後席2人)帰省する際に、毎回関西の方まで約500kmの道のりを走破していますが、後部座席で毎度爆睡されているという事が証明になるかと…。(めちゃくちゃ個人差があります、責任は取れません)

【総評】めちゃくちゃいいクルマ!

今の今まで早口でメガーヌの魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

冒頭で「あなたの自動車選びの候補の1台に加えて見せましょう」と大きい事を言ったのですが、この記事だけではそう簡単に候補には入らないかな…と思うので、是非実車を見てみて下さい。虜になります。

このウェブサイトをご覧頂いている層は、老若問わずエンスーな車変態の方々が多いと思いますので、様々なイベントなどにも足を運ばれると思います。

その場で見かけた際には「そういうばCarBoonのあの人がこんな記事書いていたけど実際に見てやろうかな…」なんて、少しでも思い出して頂けたら嬉しいです。

また、今後のCarBoonでは、このご時世で大々的には開催出来ませんが、ミーティング等のイベントを開催してみたいなぁなんて思っています。

その際でも、是非実車に触れて頂ければと思います。

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Editor

セイタローのアバター セイタロー 代表/編集長

CarBoonを含め、自動車関係のウェブサイトをいくつか運営してたり色々やってる大学生です。1つはカテゴリ日本一だったりします。
物心ついた時から車好きで、現在の愛車はルノーメガーヌR.S.。