こんにちは、セイタローです。
このウェブサイト、CarBoonをご覧いただいている方の中で”クルマ好き”と”クルマ好きではない”方では、クルマ好きの方が多いでしょう。
その中でも「モータースポーツ好き」の方々はどれくらいいるでしょうか?クルマ好きの中でもさまざまなジャンルがありますが、実際にモータースポーツを見るのが好きでも、参加するにはハードルが高かったり、壁を感じたりする方は少なくないはずです。
そんな方々に向けた、“入門的”で”安全に”モータースポーツをより身近に感じていただけるイベントがあることはご存知でしょうか?
その名も…

エコカーカップ!
「モータースポーツでエコカー?」や「プリウスとかで走るレースなの?」と疑問に思う方、正解です。実際にエコカーカップでウェブ検索をかけてみると…

ん?なんか上段の左から2番目に…

アクアやプリウスが走っているのは分かるのだけど…カングーにアルトにデミオ!?アルトに至っては軽自動車じゃん!!見切れかけてるけど、写真上部にいるのはメガーヌにルーテシア!?
…
……
ここで皆さんが思うことを代弁しましょう。
エコカー関係ないじゃん!!!!!
皆さんの総ツッコミが聞こえてくる…そうです、参加するクルマは「エコカーに限らず」なんです。エコカーもエコカーじゃないクルマも参加できるレースって、タイムじゃなかったらどんな要素で…
次から次へと疑問がでてくると思います。冒頭がすごく長くなってしまったので、どのようなレースなのかはこのあと詳しくご紹介していきましょう。
なんでエコカーカップに出ることになったの?

エコカーカップには、先日アイドラーズ12時間耐久レースでご一緒した、新進気鋭のフィアット・アバルトショップ『STELLA(以下ステラ)』と、Genki Racing Projectを率いる 埼玉県深谷市にあるショップ『Carol(以下キャロル)』も一緒に参加していて、ご好意でドライバーとして仲間にいれていただきました!ありがとうございます…!
ドライバーとして参加している様子は、CarBoonの公式YouTubeチャンネルに後日アップされると思いますので、お見逃しなく!

お話をいただいた際に「ステラはアバルト500で出るとして…キャロルはどんなクルマで出るのだろう…?」と思い、事前に聞いてみると…
「今年はルノーのアルカナとメガーヌ4 R.S.で出場するよ〜!!」
とのこと。
メガーヌ4 R.S.はその血筋のクルマだけれども、“スポーツSUV”であるアルカナが参加できるモータースポーツなんて聞いたことがない!!そんな多種多様なクルマが参加できるエコカーカップの魅力を存分にお伝えしていければと思います。
エコカーカップって何を競うの?

さて、皆さんお待ちかね。エコカーカップの概要について詳しく説明していこうと思います。これを見ればあなたも「自家用車」で参加したくなるはず!!
まず、何を競うの?というところ。エコカーカップの公式サイトを見てみると…
ドライビングテクニック・知恵・チームワークが要求される Eco Car Cup。
ハイブリッド車や低燃費車の先進テクノロジーを最大限に活用し、 「速く」「安全に」「低燃費で」走行し総合力を競います。
初心者やサーキット未経験者でも気軽に参加できる Enjoy 60 と、気軽に本格的なレース気分が味わえるChallenge 180 が設定された参加型レースです。
富士スピードウェイオフィシャルサイトから引用
と、掲載があります。そうなんです、「速さ」も競う上に「安全に」「低燃費で」という要素が入ってくることによって、どんなクルマでもイーブンな戦いができるんです。
レース自体は、“180分(challenge180)耐久”と“60分(enjoy60)耐久”の、素性の違う2レースで構成されていて、各レースに『最短ラップタイム』が設定されています。
180分耐久(challenge180)は「3分15秒以上」、60分耐久(enjoy60)は「4分45秒以上」のタイムで走らなければいけなく、それよりも早いタイムで走行してしまうと、ペナルティが付いてしまうんです。我々は、基準タイムよりも早いタイムで走ることを“ドボン”と呼んでいます。ドボンしたメンバーは数知れず、坊主にさせられているとかいないとか…。
詳しい各レースの内容は、公式ででている以下の写真を見ていただくと、より詳しく説明されています。べ…別に説明が面倒くさかっただけなんかじゃないし!!

ここで1つ疑問が出てくると思います…。そうです。

タイムは誰が測るのか問題。
実はこのレース、パッセンジャーの搭乗が許可されています。いわゆる、横乗りOKというもの!
各チームさまざまな方法で基準タイムギリギリを狙っていく中、キーパーソンとなるのが「助手席の人」なのです。それこそ、さまざまな方法がありますが、あるチームはストップウォッチで原始的に測る方法だったり、あるチームは『エコカーカップ専用システム』を構築し、通過タイムと通過速度を自動で算出しタイムを狙うチーム、更には「助手席はいらん!!」と言わんばかりに“体内時計”を信用するチームなど、戦い方は多種多様。
そんな戦術の違いも垣間見れるのが、エコカーカップの面白さです。
でも実は、これもトップカテゴリのモータースポーツに通ずるものがあって…という話は今度にしておきましょう(笑)
ルールはこれくらいにして、今度はレースの内容について。
エコカーで争うとはいえ、その舞台は“世界3大レース”とも称されるF1も開催されたことがある、れっきとした国際コースの『富士スピードウェイ』。300km/hをゆうに越えるマシンたちが走るサーキットを、ライセンス(サーキットを走るための免許証のようなもの)がなくても走行できる機会は、そう多くありません。

また服装は、いわゆる「レーシングスーツやグローブ」ではなく「腕と足が隠れる長袖長ズボン」でいいんです。装備品として必要なのは、グローブ(作業用グローブでも可)とヘルメットだけでOK。モータースポーツをやってみるのに『初期投資が結構かかるのではないか…』と思う方もいると思いますが、必要装備の少なさや誰でも準備できる服装で、かなり敷居が低いのが特徴です。
もっぱら、エコカーカップでモータースポーツにもっと興味がでてきた方がいらっしゃれば、同じような装備で走れる走行会などもたくさんあるので、気軽にモータースポーツに触れていただける機会としては、すごく適してるのではないかと思います。
エコカーから軽自動車、SUVからスポーツカーまで!!多種多様なマシンたち

公式写真や記事の冒頭を見ていただいた方なら、そのマシンの多様さはもうご存知でしょう。このエコカーカップ、クルマの特性やタイプによって4カテゴリに分けられており、その中でも14クラスに詳しく分類されています。


こうみると、本当にいろいろなマシンが参戦できることが分かります。もちろん!車検取得が絶対条件で、サーキット専用車などはNGです。また、補足の部分をよく見てみると「追加を希望する車両があればお問い合わせください」との記載が。この表に対象車種としてないクルマでも、運営事務局に問い合わせると、参加の可否を教えてくれます。基本的にはどんなクルマでもOK!というのが良心的。
そして、意外にも多かったのがレンタカーでのエントリー。トヨタ関連のディーラーさんやレンタカー会社さんなども参加されていて、極め付けは…

タクシー!!
会社のレクリエーションや交流を目的として参加されている企業さんも多く、タクシー会社さんも『メーターを回しながら』サーキットを走られていました。そんなレースって他にあるんですか!?
今回のGRPチームは…
今回一緒に参加するGenki Racing Project(以下GRP)は、2018年のレースから今年まで、メガーヌ、ルーテシア、カングー、アルカナ、トゥインゴの、現行ルノー車種全てで参加したことがあるという、エコカーカップへの気合いの入れっぷりが半端ないチーム。
5年目となる今年のレースには…

メガーヌとアルカナの2台で参加!!
メガーヌはG-3クラス、アルカナはハイブリット車のクラスであるHV-5クラスでの参戦となりました。メガーヌのライバル車としては、トヨタ・カローラツーリングやフォルクスワーゲン・ゴルフのヴァリアントR、トヨタ・86など、1.6L以上のガソリン車が多くエントリー。
変わって、アルカナは、レクサス・IS300hやトヨタ・カムリ、ホンダ・アコードHVなどなど、ハイブリット車のクラスとなりますが、今回の参加台数は4台…。今後参加者の方が増えていくことを願っています…!これを見て「参加したい!」と思ってくれている人はたくさんいるはず…いますよね!?
なんとメーカーの方も!?ルノー・ジャポンの方もプライベートで参戦
今回のGRPチームには、なんとルノー・ジャポン株式会社から近棟さんがプライベートで、なんとご家族で参加!
会社のレクリエーションや交流を目的としているチームも多いと先述しましたが、ご家族のイベントとしてワイワイ参加するチームも…!老若男女だれでも参加できて、みんなの役割がきちんとあって、参加者全員で楽しめるのは、エコカーカップにしかない魅力ではないでしょうか…?
そしてなんと!レースの合間で近棟さんと僭越ながら2ショットを撮らせていただきました…

このお写真をCarBoon公式X(旧Twitter)にアップしたところ、なんとルノー・ジャポン株式会社の小川 隼平社長が…

なんとご返信をくださいました…!!!
次回は是非ドライバーとして…一緒のハンドルを握れる機会が来ることを心待ちにしています…(笑)
まとめ

僕も実は2018年から参加をしていて、今回が5回目~6回目の参加なのですが、そのうち1回は『自分でチームを作ってみて走りたい!』と思い、クルマとチームメンバーを招集し、参加した過去が…
クルマやモータースポーツが好きだけど参加したことがない…サーキットを走るのは敷居が高い…と思っている方にとっては、安全に楽しく走れるレースとして凄くオススメできますし、既にサーキットを走ったことがある方にとっては「遊びと侮れないくらいに奥が深い、速さが全てでない」エコカーカップの魅力に虜になること間違いなし!
また、実際に燃費を稼いで走る走り方や、周りを見ながら他のクルマに合わせて走る走法など、街中での運転に活きるドライビングテクニックも取得できる絶好の機会です。
多くの方がこの『エコカーカップ』に参加して、同じ楽しさを共有できる人が増えてくれると嬉しいなぁと思っていたり!
(企画・執筆・編集)
セイタロー
【関連リンク】
エコカーカップ2023 公式サイト:http://www.japan-racing.jp/fsw/hv.html
富士スピードウェイ公式ウェブサイト:http://www.fsw.tv
Carol公式ウェブサイト:https://carol-fukaya.jp
Carol代表 X(旧Twitter):https://twitter.com/yoshitomoCRR
元気株式会社:https://www.genki.co.jp
元気公式X(旧Twitter):https://twitter.com/Genki_official
ルノー・ジャポン株式会社 公式ウェブサイト:https://www.renault.jp
(企画・執筆・編集)セイタロー