広くフラットな荷室を実現
フォルクスワーゲンは現地時間2月19日に、アッパーミッドサイズクラスのワゴンモデルで初となるBEV「ID.7 ツアラー」を世界初公開しました。
搭載されるモーターのスペックは、最高出力286PS(210kW)と550Nmの電気モーターを搭載し、後輪を駆動します。さらに、「ID.7 ツアラー」には 2種類のバッテリサイズが用意され、最上位バージョンは最大685kmの航続距離を達成するとされています。ワゴンボディで気になる荷室部分は、5名乗車時で最大605Lの荷物を積めるスペースを提供し、リアシートを倒して2名乗車する場合、積載量は最大1714Lまで拡大可能となっています。
従来、フォルクスワーゲンのワゴンモデルは、機能性を重視した「ヴァリアント」と、流麗なデザインを纏った「シューティングブレーク」の2つに分けられましたが、ID.7では新たに「ツアラー」を名乗ります。「ツアラー」は従来の2タイプの中間を埋める“イイトコ取り”のワゴンとして、今後車種が拡大されることが予想されます。
「ID.7 ツアラー」には、ARヘッドアップディスプレイを標準装備したほか、マッサージ機能や空調機能を備えるオプションのシート、スマートガラスを備えたパノラマサンルーフ、それら車両装備を制御する新しいWellness In Carアプリでプレミアムクラスの上質な体験を提供するとしています。
フォルクスワーゲンは、アッパーミッドサイズクラスのワゴンモデルにおいて、「ID.7 ツアラー」と「パサート ヴァリアント」の2つのモデルによってガソリンやディーゼルから、PHEV、BEVまで、あらゆるパワートレインをカバーすることを強調しています。
なお、ヨーロッパでの先行販売は2024年第1四半期に開始される予定です。気になる日本導入に関しては、公式からアナウンスされていないほか、そもそもID.シリーズの導入も進んでいないため、あまり期待できない状況となっています。