限定にするのはもったいない!!今だに人気の”限定ボディカラー”車を探してみた

こんにちは、セイタローです。

このクルマが好き!という要素の一つに『ボディカラー』が挙げられます。例えをあげるのであれば…

いろいろな問題から、各車種の一部な上に雑なぼかしを入れています(そんなに問題はない)

AE86×白黒(ハイテックツートン)

スカイラインR34×青(ベイサイドブルー)

RX-7(FD)×黄色(サンバーストイエロー)

シビック系×白(チャンピオンシップホワイト)

などなど、このクルマといえばこの色!という代表的なカラーリングがあると思います。もっぱら、今でも白・黒・グレーなどのモノトーンカラーが以前として人気ではありますが、クルマの個性を演出する要素として、さまざまなラインナップがメーカーによって提供されるようになりました。メーカーも積極的に『個性的』な色に挑戦しはじめ、ユーザーの意識も変化し、その『個性的』な色を選ぶ人も増えてきています。

そんな中で、通常のラインナップカラーではなく「一度限りのものや限定色」に終わってしまったものの中でも、今だに支持され続けている色が数多く存在していることはご存知でしょうか?

今回は、そんなさまざまなクルマをピックアップ!!人気すぎてリバイバル復活した色もあったりなかったり、奥が深い「ボディカラーの世界」をご紹介します。

スカイラインGT-Rの中でも今でも人気の高い特別色、日産・ミッドナイトパープルⅡ、Ⅲ

元々はR33型GT-Rに通常カラーとして採用されていた『ミッドナイトパープル』の進化色として、R34 GT-Rに採用されたのが、ミッドナイトパープルⅡ、ミッドナイトパープルⅢです。ⅡとⅢの違いとしては、1999年仕様のGT-Rに採用されたカラーリングか、2000年仕様のGT-Rに採用されたカラーリングかの違い…ではなく、名前だけではなく、その色合いも微妙に違うのです。

また、1999年仕様にいたっては、3ヶ月の販売で200台にも満たない販売台数ということで、街で見かけたら”即写メ”レベルのレア度。どちらも前期モデルのみの特別色というところも豆知識として加えておきます。

同名を模したカラーリングとして、ジュークや、GT-R MY13/MY18(R35)、現行のスカイライン(V36)にも、ミッドナイトパープルが存在しますが、全て色味が違います。スカイラインR33・スカイラインR34のカラーリングからの伝統色であるこの色、ネーミングから少しロマンを感じるのは僕だけでしょうか。”ミッドナイト(深夜)”に映える”パープル(紫)”ですよ。なんかセクシーというか、色気というか…伝わりますか!?

先代の伝統カラーを継承、マツダ・クラシックレッド

最近のマツダといえば…?と聞かれると、メタリックの赤色を思い浮かべる人も多いはず。匠塗ーTAKUMINURIー(たくみぬり)と言われる、マツダによる特別な塗装技術です。ボディカラーまでデザインの1つとして考える、マツダの理念「魂動(こどう)デザイン」として開発されたのがソウルレッドで、表現したい色を突き詰めることに加えて、量産モデルに落とし込まなければいけないため、さまざまな問題をクリアするために開発に5年を費やしたと言われています。

こちらがその”ソウルレッド”、今やマツダを代表するカラーリングとして、街中でも見かける機会は多いのではないでしょうか

今回ご紹介するカラーリングは、そんなマツダを代表するソウルレッドではなく、別の切り口で「マツダを代表する」赤色なことには違いありません。ロードスターの系譜をリスペクトした「クラシックレッド」と言われる赤色です。

1989年の2月、自動車史に残り続ける名車が登場しました。それが「ユーノスロードスター(NA型)」です。ロードスターといえば『赤色』というイメージがついたのも、NA型が世界初公開された際のメインカラーがその赤色だったからかもしれません。その赤色がベタ塗りソリッドの赤「クラシックレッド」なのです。

そんなクラシックレッドが復刻されたのは、現行型のND型と言われる、4代目のロードスター。メインカラーは前述のソウルレッドになりますが、2017年1月〜翌2月というすごく短い期間限定で販売されました。

ND型ロードスターの主査兼チーフデザイナーである中山 雅さんは、公式サイトのインタビューにて、

「『ロードスター』が歩んできた27年間は、人とクルマが一つになって思いのまま気持ちよく走る楽しさを追求した歴史であり、同時に、マツダブランドならではの『走る歓び』に共感してくださった多くのお客さまから支え続けていただいた歴史でもあります。27年間分の感謝の想いを込めるとともに、お客さまとともに積み重ねてきた歴史を資産として大切にし、クルマ文化を育んでいくために、『ロードスター』の象徴的なカラーの復刻に挑戦しました。」

と言っており、メーカーとしてロードスターファン・ロードスターオーナーに対しての感謝の気持ちも込めて復刻させたカラーとも言えます。

カラーコーディネートは、あのテリー伊藤さん!!トヨタ・ReBORN PINK(モモタロウ ピンク)

『いつかはクラウン』

この言葉をみなさんは知っていますでしょうか?日本車の中でも、一部の限られた人しか乗れなかったクルマの1台に「トヨタ・クラウン」があります。1983年に発売された7代目クラウンのキャッチコピーとなるものですが、高度経済成長期を抜け、当時の日本企業の成長と所得のボトムアップにより「高嶺の花だと思っているクラウンが、頑張りによって乗れるかもしれない」という期待も込められた、秀逸なキャッチコピー・名作です。

現行のクラウンは、そんな今までのクラウンのさまざまな「伝統」を大きく進化させ、セダンタイプのみならず他4種類ものボディタイプをラインナップし、多様化の時代に合わせた発展を遂げています。

16代目ともなるクラウンの今回の革新にはさまざまな意見があがりましたが、実はその前の14代目クラウンにも、その歴史を考えるとこちらも”ユニーク”な施策がありました。

それは…今回の記事のテーマである「カラーラインナップ」です!!そりゃそうだ。

『ピンククラウン』といえば、ピンとくる方も多いかもしれませんね。当時14代目が現行であった2012年の発表会にて、トヨタ自動車の社長(2012年当時)だった豊田章男社長によってこのカラーリングが明言され、クルマファン以外でも騒ついたのはつゆしれず。また、同年7月には、インテリアのカラーコーディネートは、演出家・テレビプロデューサーである”テリー伊藤氏”が務めることも発表され、こちらも大きな話題になりました。

外装だけではなく内装のワンポイントからフロアマットまで、抜かりなくピンクですが、上品にまとめられています

実はこの型のクラウンではこのピンククラウンの印象が強いと思いますが、この後に行われたマイナーチェンジにて後期型になった際には、「ジャパンカラーセレクションパッケージ」と題した、クラウンアスリート限定の14色を準備。そちらのカラーラインナップも話題になりました。

・紅(クレナイ)
・仄(ホノカ)
・茜色(アカネイロ)
・天空(ソラ)
・群青(グンジョウ)
・紺碧(アオ)
・白夜(ビャクヤ)
・翡翠(ヒスイ)
・常盤色(トキワイロ)
・胡桃(クルミ)
・黒曜(コクヨウ)
・白光(ビャッコウ)

左から、仄(ホノカ)茜色(アカネイロ)天空(ソラ)常盤色(トキワイロ)胡桃(クルミ)

上記の色は特別色としてオプションになりますが、通常のカラーに加えてラインナップする14色がある「日本を代表するセダン」という言葉から、社としてクラウンの伝統をブランド価値だけではない部分で昇華させようとしていた部分か垣間見えます。

名前も綺麗だけれども、実際のその色もめちゃくちゃ綺麗なんです。実は筆者、このカラーリングの中で「天空(ソラ)」色のクラウンを、最近街中で見る機会がありまして…。その日、大雨で気分も身体も重く沈んでいたのですが、正面から”見惚れるほどに”鮮やかな色味のクラウンがやってきた時には、目の前が急に青空に包まれて晴れた気分になりました。

……

いや!これ!嘘じゃないんですよ?

本当にそう思って。「色」にこだわった記事を書こうと思った理由も、この出来事があったことが20%くらい影響しています、20%。それまでの気持ちも晴れやかにするほどにある「色のパワー」、好きな色のクルマに乗ることも1つの贅沢で幸せなことであることは違いないようです。

今までのカラーイメージとは一変!日産・イカヅチイエロー

2020年の9月、日本が世界に誇る名車の1台である”フェアレディZ”の、大幅進化を遂げた最新モデルが登場しました。それがRZ34です。発表当時は、そのモデル名から「Z34の後継モデルなワケだから、Z35なんじゃないの?」と思うユーザーの皆様も多かったと思いますが、実際の型式自体は10年以上変わっていない『Z34』という扱い。つまり、Z34のビックマイナーチェンジという扱いなのです。ディテールやインテリア、スペックからしても、その大きな変わりぶりを見ると、あたかも信じられない方が大半なのではと思います。僕もその一人でした(笑)

さて、そんな新型Z”RZ34″ですが、プロトモデルの登場時には「目が眩むほど眩しい!?」鮮やかな黄色で登場しました。

実際のデザインを見てみるとRZ34には、多くの「歴代フェアレディZの意匠」が散りばめられています。フロントデザインは初代 S30型系フェアレディZを連想するようなデザイン、テールライトは4代目であるZ32型系フェアレディZをモチーフにしている部分など、今までのモデルに対しての”敬意を持った”オマージュがなされていることが分かるでしょう。

そうとなると、この黄色もそのような流れなのでは…?と思いますよね。公式サイトには「雷からインスピレーションを受けた」と記載がありますが、歴代のフェアレディZにラインナップされていたイエローからインスピレーションを受けているとも言われています。そのような側面からも、とことん「ユーザー・ファンファースト」なクルマだな…と節々から感じます。

歴代Zのイエローの中で、RZ34のイエローに一番似ている画像をば。Z32にも黄色、ありましたねぇ。

と、由来やそのRZ34の説明をしてきたのですが、見出しにしかそのカラーネームを出していませんでした。この鮮やかな蛍光イエロー、「イカヅチイエロー」と言います。プロトタイプがまとっていた蛍光カラーと同じ仕様で、その名も”Proto Spec(プロトスペック)”。RZ34といえばこの黄色…というイメージが現在でも付いているくらいにウケのいいカラーリングですが、通常ラインナップの色ではなく、240台の限定カラーということで、今回の記事に登場です。

総評:限定カラーにするには勿体無い色ばかり!!!!

番外編として、フォルクスワーゲンの奇抜カラー「ハレキン」。道化師を意味するその言葉は、通常カラーの全てを身に纏っています。

ここまでご紹介してきた4台、なかなか街では見かけることのないカラーリングばかりだと思います。クルマ好きの中でも、この記事を読んだ方は特に「めちゃくちゃ珍しいクルマだ!!」と見かけたらテンションが上がること間違いなし。

日本で人気のあるボディカラーは、上位から「ホワイト」「ブラック」「シルバー」と、今回ご紹介したクルマたちと比べても、おとなしい色ばかり。モノトーン系が人気な理由としては、売る時のこと”リセール”に影響したり、無難な色・どこへ乗って行っても弁えられる色として選ばれることもあるそうで。確かに街を走っているクルマに目を向けても、赤や黄色、青や緑などの『原色』に近い色のクルマを見ると、凄く目立って見えますよね。

でもそれも個性!自分のテンションが上がる好きな色のクルマに乗って、充実したカーライフを満喫するに越したことはありません。クルマを購入するキッカケが「好きな色があったから」というのも素敵なのではないでしょうか。

画像引用:https://www.carscoops.com(R34)

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Editor

セイタローのアバター セイタロー 代表/編集長

CarBoonを含め、自動車関係のウェブサイトをいくつか運営してたり色々やってる大学生です。1つはカテゴリ日本一だったりします。
物心ついた時から車好きで、現在の愛車はルノーメガーヌR.S.。