BYD新規参入のピックアップトラック市場
BYDは5月14日、ブランド初のピックアップトラックモデル『シャーク』をメキシコで発表しました。
『シャーク』は、そのクラスで最大のボディサイズを誇り、広々とした乗車空間を提供。エクステリアは、サメの動きと力強さにインスピレーションを得ており、従来のピックアップトラックのデザインを一新するとしています。
また、採用される「DMO」プラットフォームは『シャーク』の中核技術であり、オフロードの性能と安全性を保ちながら、SUVに匹敵する快適さと燃費の良さを実現しています。
『シャーク』はプラグインハイブリッドモデルとなっており、最大出力430hp以上、0~100km/h加速5.7秒という性能は、同クラスの内燃エンジン搭載のピックアップトラックの性能を上回ると説明。NEDCモードでの航続距離は840km、EVモードでの航続距離は100kmとなっており、都市部の通勤や長距離移動にも対応しています。
さらに『シャーク』では、ブレードバッテリーと高強度スチールフレームを融合したCTCバッテリーシャシ一体化技術を採用。これによって、車両の操縦性と安定性が向上しているとしています。
様々なユーザーのニーズに応えるため、BYDは『シャーク』に拡張性と改造の余地を与えています。また、荷台には外部充電機能が搭載されており、屋外での活動への電力供給にも対応。今後、『シャーク』はさらに多くの海外市場に進出し、グローバルな新エネルギーピックアップトラックを切り開く予定としています。
巨大なピックアップトラック市場でどれほどの地位を築けるのか。 そして、先日発表されたバイデン政権による中国製EVへの関税100%はどう影響するのか。BYDの今後の動向に注目が集まります。