「AmpR Smallプラットフォーム」での4WDの可能性を表現




ルノーは5月19日、『ルノー 4 サヴァン 4×4 コンセプト』を発表。
このモデルは、5月19日から6月8日まで開催されるローラン・ギャロス・フランス・オープン・テニス・トーナメントの期間中、ルノー・スタンドで一般公開されるショーカーとなっています。
このコンセプトカーは、現代の「ジェントルマン・エクスプローラー」のためにデザインされました。名前にある「サヴァン(Savane)」は、1986年にカジュアルでありながら冒険心に応えるモデルとして登場したルノー 4 の派生モデルの名称として使われました。




今回のコンセプトカーでは、さらなる自由な感覚を表現するものとしてその名前が復活。チーフデザイナーのサンディープ・バムブラ氏は「1960年代のルノー 4 サヴァンの探検精神に忠実に、『ルノー 4 E-Tech electric』の冒険的な側面を最大限に引き上げたものだ」と述べています。
『ルノー 4 サヴァン 4×4 コンセプト』の大きな特徴は、リアアクスルに追加された2つ目の電動モーターにより、フルタイム方式の4輪駆動を実現している点です。これにより、泥道、雪道、未舗装路などのオフロード走行が要求されるような地形でも機敏に走行できるとしています。
このコンセプトカーは「AmpR Smallプラットフォーム」が4輪駆動のBセグメントEVを創造する可能性を示すものになるとしています。




デザイン面では『ルノー 4 E-Tech electric』の通常モデルと比較して、最低地上高が15 mm高くなっています。また、専用の18インチホイールを装着し、前後ののトレッドも左右それぞれ10 mm拡大されています。
ボディカラーには、新色のジェイドグリーンが採用。グロスブラックのバンパーやホイールアーチによってそのシックな外観が際立っています。また、ルーフにはピクセルバリエーションに基づいたプリントファブリックが施され、カモフラージュ効果を生み出しています。
フロントおよびリアバンパーは、衝撃吸収特性を持つ新しい3Dプリントパーツに置き換えられています。さらに、車両側面には専用の「4 Savane」のロゴ、テールゲートには「4×4」のアイデンティティが記されています。




インテリアは洗練されたデザインが特徴です。シートにはディープブラウンのテキスタイル生地が使用され、バックレスト上部にはモデル名である「4」をキルティングパターンで表現したエンボスが加えられています。
ダッシュボードもディープブラウンのテキスタイルで覆われ、同系色のトップステッチが水平ラインで運転席から助手席まで続いています。ダッシュボードストリップ上のバックライト付き「4 Savane」ロゴが、ショーカーのシグネチャーとなっています。
コンパクトな電動4WDモデルの実現性を表現した『ルノー 4 サヴァン 4×4 コンセプト』。今後、兄弟車である『ルノー 5』やコンポーネントを共有するモデル『アルピーヌ A290』などへの派生もあるのか。期待が高まります。