先進的!でも実は半年遅れのリリース
アストンマーティンは、Appleとの緊密な連携により、革新的な次世代車載インフォテインメントシステム「Apple CarPlay Ultra」を世界で初めて導入したことを発表しました。
この新しいシステムは、アストンマーティンの高いパフォーマンスとクラフトマンシップに、iPhoneユーザーに馴染み深い操作性とパーソナルなカスタマイズ性を組み合わせ、究極の車内体験を提供することを目指しています。


「Apple CarPlay Ultra」は、既存の「Apple CarPlay」の機能を大幅に拡張。単にセンタータッチスクリーンに表示されるだけでなく、ドライバー正面のメーターディスプレイにもシームレスに情報を表示させることが可能です。
これにより、ドライバーはスピードメーターやタコメーターの表示スタイルを複数から選択できるほか、地図情報やメディア情報をディスプレイ全体にフルスクリーンで表示することもできます。また、マルチスクリーンの構成を自由にカスタマイズし、レイアウトを変更することも可能です。
さらに、アストンマーティンのブランドアイデンティティを反映した独自のテーマが用意されており、ドライバーは個人の好みに合わせて色や壁紙を調整し、パーソナルな空間を作り上げることができます。
表示にはアストンマーティンの設計哲学も反映




このシステムの大きな特徴の一つは、車両とiPhoneとのより深い連携です。「Apple CarPlay Ultra」のタッチスクリーン操作やSiriによって、ラジオやエアコンなどの車両の主要機能を直接操作することが可能になります。
また、iPhoneと連携したウィジェットを追加し、各ディスプレイに必要な情報を一目で確認できるように表示させることもできます。アストンマーティンはAppleと密に協力し、ブランドの設計哲学と一致するようにシステムを開発しています。
タッチパネルと物理ボタンの両立で直感的に操作




「Apple CarPlay Ultra」は、DBX、Vantage、DB12、Vanquishに初めて導入されます。これは、2023年にDB12で初採用されたアストンマーティン自社開発の次世代インフォテインメントシステムを基盤としています。
このシステムは、10.25インチのPure Blackタッチスクリーン技術を使用しつつも、ギア選択やドライブモード選択、空調操作といった主要な機能のために物理的なボタンも保持しており、タッチ操作と物理操作のバランスを考慮した設計となっています。
既存モデルにはアップデートで対応


まずは、米国およびカナダでの新規受注車両に「Apple CarPlay Ultra」が標準装備されます。また、既にアストンマーティンの次世代インフォテインメントシステムを搭載している車両向けには、今後数週間以内にアップデートとして提供される予定です。
当初は米国とカナダでの展開となりますが、今後12ヶ月以内に全世界の市場に拡大される見込みです。なお「Apple CarPlay Ultra」を使用するには、iOS 18.5以降を搭載したiPhone 12以降が必要となります。