【ヨーロッパでロングセラーのAセグクロスオーバーが電動化】欧州トヨタから改良新型の「アイゴ X」が世界初公開!GR SPORTも追加設定

ハイブリッド化で環境性能を大幅に向上

欧州トヨタは、Aセグメントで初めてフルハイブリッド技術を搭載した新型『アイゴ X ハイブリッド』を発表しました。このモデルは、走る楽しさと効率性を両立させ、現代の都市生活にフィットするよう設計されています。

『アイゴ X』のハイブリッドモデルは、ヤリスやヤリスクロスと同じ最新のパワートレインを採用し、従来の1.0Lガソリンエンジンに置き換えられます。これにより、トヨタの最もコンパクトなモデルにも電動化が拡大されることになります。

非プラグイン車としてはクラス最高の低CO2排出量(86g/km)を達成し、ヨーロッパに多く存在する低排出ガスゾーン規制にも対応。この数値は、環境意識の高い現代の顧客のニーズに応える性能だとしています。

都市部をもっと足取り軽やかに

システム最高出力は116hp(従来比44hp増)に向上し、0-100km/h加速は10秒未満を達成。トヨタのGA-Bプラットフォームと低いバッテリー配置により、重心の低さと高いボディ剛性が確保され、俊敏なハンドリングを実現しています。また、4.7mという優れた最小回転半径を持ち、街中での取り回し性能も確保しています。

『アイゴ X』は、 “今すぐ出発したい”という衝動的な姿勢をデザインに反映しています。新型では、スタイリッシュな全く新しいフロントデザインに変更され、コンパクトSUVとしてのアイデンティティを強調。17インチまたは18インチのアルミホイールとブラックのフレアホイールアーチが、その姿勢をさらに際立たせています。

室内は高い運転位置による優れた視界と、4人が快適に座れる空間を確保し、231リットルの荷室容量も備えています。7インチデジタルコンビメーター、電子パーキングブレーキ、USB-C充電ポートが標準装備され、上級グレードではワイヤレス充電やデジタルキー、空気質を改善するnanoeX技術も採用されます。

ライフサイクル全体で環境に優しく

新型『アイゴ Xハイブリッド』は、車両の使用、生産、流通のすべての段階にわたるフットプリント駆動型設計により、ライフサイクル全体のカーボンフットプリントを前世代と比較して18%削減すると推定されています。

また、高効率なハイブリッドパワートレインをはじめ、インモールドカラー技術や植物由来のPVCを40%以上使用した新しいシート素材「SakuraTouch」など、新素材や生産技術の改善も貢献。

さらに、生産工場であるチェコ共和国のトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコ工場では、再生可能エネルギーを使用しており、合理化された部品および車両の物流にも貢献しています。

GR SPORTを初設定し、快適性そのままに軽快さをプラス

今回の改良で『アイゴ X』に初めて「GR SPORT」グレードが設定されました。TOYOTA GAZOO Racingのモータースポーツチームからインスピレーションを得たこのモデルは、専用のマスタードバイ・トーンカラーとブラックフード、GRファミリーの特徴であるGパターンメッシュグリルと専用のGR SPORTアルミホイールを装着。

また、インテリアにはブラックとグレーのアクセント、GRロゴの刺繍がスポーティな雰囲気を醸し出しています。さらに、専用にチューニングされたショックアブソーバーとコイルスプリング、チューニングされた電動パワーステアリングによりハンドリングが強化され、都市での快適な乗り心地を損なうことなく、エキサイティングなドライビング体験を実現しています。

運転支援装備も充実

新型『アイゴ X』には先進の安全機能も装備され、強化されたプリクラッシュセーフティシステム、レーントレースアシスト、ロードサインアシスト機能、さらに新しい緊急時運転停止システム、プロアクティブドライビングアシストといった包括的な安全およびドライバーアシスタンスパッケージを採用。

トヨタセーフティセンスはOTA(Over The Air)アップデートに対応。これにより、常に最新の状態が保たれ、継続的かつ長期的に安全にドライブを楽しむことが可能となっています。

なお、新型『アイゴ X』は、2025年末に欧州市場で発売される予定です。コンパクトでありながら、キャンバストップやスポーツグレードも設定されるなど魅力的なモデルではありますが、日本市場への導入の予定は発表されていません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

Editor

Hej Hej!東京在住のクルマ大好き人間のRioです!サイクリングも音楽も好きな大学1年生(06世代)です。くるまマイスター検定1級。モータージャーナリストを志して「より多くの人にクルマの楽しさを知ってもらい、クルマのファンを増やす」をコンセプトに自動車ライターとして活動中!