代表です。この記事は以前のCarBoon(ここでは旧CarBoonと説明させてください)で執筆しました「メガーヌの魅力、お伝えします」を、現在のCarBoonに引き継いだ記事となります。
拙い文章と内容ですが、以前のCarBoonはこんなことを書いていたんだよ!という意味も込めて、過去記事として公開します。
今回の記事は『妄想クルマ遍歴』。あなたも一度は所有してみたいクルマの1台はありますよね?
このシリーズでは、代表の私、セイタローが一度は所有したいクルマに対しての夢を語ります。
こんにちは、代表です。
誰しも1度は「こんな車に乗ってみたいな〜、所有してみたいな〜」という夢や目標を持った事がありますよね。…ありますよね!?
現在では、ありがたい事に様々な車に乗せて頂く機会がありますが、未だに数えきれない程、憧れの車や乗ってみたい車・所有したい車があります。そんな車たちを妄想と想像でお届けします。
なんだこのスタイリングとパッケージは!オオカミに仕立てられた大衆車
今回のテーマは「ルノー 5ターボ(以下 サンクターボ)」。
ノーマルではFFのルノー 5をベースに、後部座席を取っ払ったそこにエンジンをぶち込み、MRにしてしまうという破天荒な車です。
グランツーリスモをひたすらプレイしていた当時小学生の私には、大迫力のオーバーフェンダーを備えたスタリングからスペックまでその全てが刺激的で、記憶にも鮮明に残っているこの車を、妄想ベースで取り上げていきます。
サンクターボのベースモデルである ルノー・サンクは、ルノー4(キャトル)の後継車として1972年に発売。日本では1976年頃にデリバリーが開始されました。
当時のフランスでは、スポーツカーでさえ「実用性を無視しない」という風潮があった手前、サンクが登場した際にも「2シーターの大衆車は成功しない」と囁かれていた中で、見事ベストセラーと言っても過言ではない程に、大衆車として確立した車です。
そんなサンクをベースに開発されたのがサンクターボ。開発された背景には、モータースポーツにかけるルノーの熱い思いあったと言われていますが、他の媒体をご覧下さい。
運命の出会いはゲームの中で、筋骨隆々なデザインの中にあるセクシーさ
私がサンクターボに出会ったのはゲームの中でした。大迫力のオーバーフェンダーと、そのフェンダーの造形から来る圧倒的なドッシリ感から、ラリーマシンがそのまま市販車として発売されているのか…と当時小学生だった私は衝撃を受けました。
レースで勝つ為に作られた車であるのと同時に、ベース車の5のPRも兼ねられていた車である為、外観はベースのサンクと比べてもフェンダー以外で目立って違う点がありません。
あれ…?メガーヌ3 R.S.も同じ様な感じ…?私自身、そういう車が好きなのかも。
サンクターボで一番特徴的と言っても過言ではない要素と言えばミッドシップという部分でしょう。
ベースモデルでは、フロントエンジン・フロントドライブのFFという駆動方式ですが、サンクターボになると、後部座席があった部分にエンジンがマウントされています。なんじゃそれ。
サンクターボに近しい現代での例としては、トヨタのヤリスが近いのかな…と思います。それでも、ベース車のリアシートを取っ払って、元々縦置きだったエンジンを前後逆にして横置きにし収めてしまうという、クレイジーな事をするメーカーは、後にも先にもルノーだけでしょう。
エンジンの搭載位置を変更しミッドシップ化するのに、燃料タンクの行き場がなくなってしまいましたが、タンクを2つに分け、前席の下にマウント。
開発をする上で様々な問題があったと思いますが、解決の方法からも「どうにかなる精神」が、個人的に感じられて凄く好きです。
でもエンジンを後部座席にマウントするという事は、当たり前ですが車内にエンジンがあると言う事ですよね…?
熱くないですか?背中。エンジンの熱も車内に籠ってしまって、夏地獄、冬エアコン要らずみたいな感じなのではないかなと考えてしまいます。
それに「音」とかもどうなんでしょう、車内から「ブォォォォォォォ」というエンジンを唸り声が聞こえて、会話もままならないんじゃ。
そう考えると「スポーツカーでさえ実用性を無視しない当時のフランスの風潮」という部分に全く沿っていない車なのですが、またそれが一興なのかも知れません。
実用性を求められるベースグレードと、完全に趣味に振り切っているパフォーマンスモデルで、きちんと棲み分けが出来ている様に思います。