街乗りにちょうどいいサイズを備えたBEV
ヒョンデは、6月28日より開催されている釜山モビリティショー2024にて、コンパクトSUVのBEV『インスター』を発表しました。
新型『インスター』のボディサイズは全長3825mm、全幅1610mm、全高1575mm、ホイールベースは2580mmとなっています。このサイズは、ヒョンデの小型クロスオーバーSUV「コナ」よりも一回り小さく、AセグメントとBセグメントの中間サイズに位置します。
新型『インスター』の特徴のひとつとして、広々としたインテリアと大きな荷室容量が挙げられます。前席はウォークスルーアクセスが可能で、運転席を含む全座席を平らに折り畳むこともできます。後席は50対50の分割可倒式で、スライドやリクライニングもできます。これにより、荷物スペースは280リットルから、後部座席のレイアウトに応じて最大351リットルまで拡大可能です。
標準で42kWhのバッテリーが搭載されており、オプションで49kWhのロングレンジバッテリーを選択することもできます。ベースモデルには71.1kW(97PS)、ロングレンジモデルは84.5kW(115PS)のシングルモーターを搭載しており、トルクはどちらのバージョンでも147N・mとなっています。
航続可能距離はベースモデルで300km、ロングレンジモデルでは355kmとなっており、推定エネルギー消費量も15.3kWh/100kmと優れた数値となっています。また、充電性能においても120kWの急速充電器を使用すれば、最適な条件下約30分で10%から80%まで充電可能です。さらに、11kWの車載充電器が標準で装備されており、自宅での充電もスムーズです。
V2L(Vehicle-to-Load)機能も搭載されており、外部機器(110V/220V)を使用して双方向充電が行えます。これにより、電動自転車やスクーター、キャンプ用品などのバッテリーを充電したり、電力を供給することが可能です。
新型『インスター』は2024年の夏に韓国で販売を開始し、その後ヨーロッパ、中東、アジア太平洋地域で順次発売される予定です。また、アウトドアシーンをイメージした『インスタークロス』もインスターシリーズのラインナップの一部として発売される予定で、詳細は後日発表するとしています。