テーマは「家族向けスポーツカー」⁉
フォードモーターは7月10日、電動SUVクーペである新型『カプリ』を欧州で発表しました。ところで、『カプリ』というモデル名を聞いたことがあるという方も多いかもしれません。それもそのはず、『カプリ』とはフォードがかつて生産していたクーペモデルの名前でもあり、1986年12月に生産を終了した以来、およそ40年ぶりの復活となります。
電動SUVとして登場した『カプリ』は、「家族向けスポーツカー」をテーマに掲げています。このテーマを聞くと、イギリスで開催された「グッドウッドフェスティバル・オブ・スピード」のヒルクライムで一般公開された理由が伝わってきますね。
また、今回の『カプリ』は、ビビッドイエローやブルーマイマインドなどの鮮やかなボディカラーが特徴であるほか、アイコニックなカルトクラシックのデザインを継承しつつ、ファミリーユースの要素を取り入れることによって、個性的でありながら高い実用性も併せ持っています。
内装はミニマリストでデジタルな雰囲気を持ち、ソフトタッチ素材とヘッドレスト一体型のフロントシートが採用されています。標準装備として、キーレスエントリーとスタート、ヒーター付きフロントシートとステアリング、デュアルゾーンクライメートコントロール、マッサージ機能とメモリ機能付きの運転席などが採用されています。
さらに、14.6インチのセンタースクリーンはSYNC Moveテクノロジーにより上下にスライドし、最も快適な視角を提供しつつ、画面の裏側には隠れ収納スペースも設けられています。また、ワイヤレスのAndroid AutoとApple CarPlayが搭載されいるほか、ワイヤレス充電器も標準装備されています。
『カプリ』には、最大572リットルのトランクスペース、折りたたみ式のトランクフロア、フロントアームレスト下の17リットルのコンソールボックス、安全な収納スペース「マイプライベートロッカー」など、多くの収納スペースを備えています。また、12個の超音波センサー、5台のカメラ、3台のレーダーが先進運転支援技術をサポートし、レーンチェンジアシストなども運転支援系も充実しています。
286psを発揮する「エクステンデッドレンジRWD」と340psを発揮する「エクステンデッドレンジAWD」があり、航続距離はそれぞれ627kmと592kmを達成。さらに、10~80%のDC急速充電は約28分で完了し、0-100km/hの加速はそれぞれ6.4秒と5.3秒というスペックとなっています。