豊富なアクセサリーを用意。その数、約100種類!

アメリカの新興自動車メーカー「スレート」が、自動車業界に新たな風を吹き込むBEVピックアップトラック『スレートトラック』を発表しました。
『スレートトラック』の最大の特徴は、その柔軟なカスタマイズ性です。出荷時は2人乗りのグレー単色のピックアップトラックですが、100種類以上のアクセサリーを組み合わせることで、ユーザーのニーズに応じた仕様に変更可能で、装備を拡充したり、ラッピングで好みボディカラーにすることもできます。
さらに、SUVキットを装着することで5人乗りのSUVへと変身させたり、ファストバックスタイルへと変身させたりと、用途に応じた車両の形態を選択できる点も魅力です。


このモデルは、無駄を省いた実用的なデザインを採用しており、基本として外装にはスチールホイール、内装にはクランク式の窓や空調用のノブを備えた、極限までシンプルに仕立てた装備が特徴です。
また、フロントトランクも設けられているほか、荷台の積載量は約635kgと高い収納力を誇ります。シンプルながらも堅牢な設計が、日々の利便性を高めています。
『スレートトラック』は、52.7kWhのバッテリーを搭載し、1回の充電で約240kmの走行が可能です。家庭用コンセントでの充電に対応しているほか、充電を利用すれば30分以内に80%まで充電することができます。


スレートのCEO、クリス・バーマン氏は、「手頃な価格の定義が壊れている」と述べ、業界の固定概念に挑戦する姿勢を明らかにしました。
同社の新しいビジネスモデルは、製造プロセスを簡素化し、不要な機能を削減することでコストを抑えることを目指しています。
その結果、『スレートトラック』は連邦政府の補助金適用後、2万ドル(約287万円)以下で購入可能となる見込みです。
スレートはアメリカ国内の工場でこのトラックを製造し、顧客体験センターも併設する予定です。これにより、ユーザーが製品を直接体験し、自身のニーズに最適なカスタマイズができる環境を提供します。
価格の常識を覆しながらも、柔軟なカスタマイズ性と高い実用性を兼ね備えたこの車両は、今後の市場にどのような影響を与えるのか注目されます。



