バリエーション超豊富!欧州ミニバンのフォルクスワーゲン「トランスポーター」が世界初公開

新型モデルはフォードとの兄弟車に

フォルクスワーゲンは8月1日、新型『トランスポーター』を発表しました。内外装を刷新し、多種多彩なパワートレインとボディスタイルを備えています。

フォルクスワーゲンの『トランスポーター』は、同社で最も人気の高い商用車であり、第7世代(T7)となる新型モデルはフォードの『トランジット・カスタム』とプラットフォームを共有しています。

パワートレインは、三種類のディーゼルエンジン、一種類のプラグインハイブリッド(PHEV)、三種類のバッテリーEVが用意されます。

ディーゼルモデル(TDI)は全て2.0L 4気筒ターボで、最高出力は110ps、150ps、170psの三種類です。前輪駆動と四輪駆動が選べ、上位モデルには8速オートマチックトランスミッションが標準で装備されます。

PHEVモデル(eハイブリッド)は2.5Lガソリンエンジンと電気モーター1基、16.5kWhリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、合計出力232psを発揮し、前輪を駆動します。

バッテリーEVは全て後輪駆動で、リアアクスルに電気モーター1基を搭載し、最高出力は136ps、218ps、286psの三種類です。全て64kWhのバッテリーを使用しますが、航続距離についてはまだ発表されていません。ただ兄弟車であるフォードの『トランジット・カスタム』は、航続距離が最大336kmであることを踏まえると、同等の性能で登場することが予想されます。

ボディタイプには、3人乗りまたは5人乗りのパネルバン(貨物用)、6人乗りのダブルキャブバン(貨物+乗用用)、9人乗りのミニバス(乗用用)があります。先代モデルには「カリフォルニア」というキャンピングカー仕様がありましたが、新型にはその設定はありません。代わりに、乗用モデルのマルチバンが次期「カリフォルニア」のベースになります。

また全モデルに、LEDヘッドライト、LEDテールライト、オートホールド機能付きの電子式パーキングブレーキ、キーレススタート、レインセンサー、レーンアシスト、自動緊急ブレーキを標準装備とすることで、快適性や安全性を確保しています。

インテリアには、『トランジット・カスタム』と同様の12インチデジタルメーターディスプレイと13インチインフォテインメントタッチスクリーンが備わっています。また、USB-AポートとUSB-Cポートが標準で装備されており、オプションで最大2.3kWの電力を供給できる230Vのコンセントも選ぶことが可能です。操作性を考慮して、オーディオの音量は物理的なノブで調整できます。

さらに、電子式パーキングブレーキを採用し、AT車のシフトレバーを廃止することで、助手席や荷室へのアクセス性を高めたことで、ミニバンとしてのユーティリティも高めています。ドイツではこの春から先行販売が開始されており、価格は3万6780ユーロ(約590万円)からスタートしています。現段階で日本市場への導入予定はありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

Editor

Hej Hej!東京在住のクルマ大好き人間のRioです!サイクリングも音楽も好きな高3(06)です。くるまマイスター検定1級。モータージャーナリストを志して「より多くの人にクルマの楽しさを知ってもらい、クルマのファンを増やす」をコンセプトに活動中!