【検証第2弾】ボルボの町、イェーテボリで一生分のボルボを浴びる

【検証】自動車メーカー本拠地のストビューを覗いてみたらそのブランドの車だらけ説

ボルボルボルボル…(横置き直列6気筒の音)

こんにちは。Sumiです。今回は『【検証】自動車メーカー本拠地のストビューを覗いてみたらそのブランドの車だらけ説』Vol.2でございます。
前回はフォルクスワーゲンのお膝元ヴォルフスブルクの町を探索しました。結果は目論見通りのフォルクスワーゲン祭り!日本未導入のモデルもたくさん走っていて見応えがありましたね。

前回の記事は以下のリンクからお楽しみください。

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続きましての第2回では、『スウェーデン・イェーテボリ』を探索していきます。この“イェーデポリ”という町、ご存じですか?ここは何を隠そうあのボルボ・カーズの本社が置かれている町であります。ある時代には角ばったデザインとその頑強さから“走るレンガ”と呼ばれ、またある時代には直列5,6気筒エンジン、さらにはV8を横置きするほどの安全性への執念を見せ、今の時代には業界の先陣を切ってBEV戦略を強力に推し進めるなど何時も話題に事欠かないボルボ。比較的小規模ながら、大きな存在感を放つそのブランドのクルマ作りは、ここスウェーデン第二の都市、イェーテボリから始まりました。

イェーテボリってどんな町?

とはいえ、誰しも“イェーデポリ”という街の概要を知っているわけではありませんよね。実際にストリートビューで見てみる前に、箇条書きですが簡単にどういう街かをご説明しましょう。

・北海に面する港湾都市。首都ストックホルムに次いで人口第2位の規模を持つ。
・スウェーデン語での綴りは“Göteborg”。(ラテン文字なのに初見じゃ読めない)(昔は別の文字を使っていたらしい)
・何と言ってもボルボのお膝元である。

ボルボはバス事業も展開している。現地を走るこちらのバスはB9Sというモデルで、
しかもなんと2連節仕様!B9Sのラインナップの中でも珍しい仕様と思われる。
Wikimedia Commons (Andrzej Otrębski)

本編

それではさっそく検証開始!まずはボルボ本社の目の前の道に降り立とうと思います。

ボルボ本社正面の様子。派手な本社ビルを持つ自動車メーカーは多いが、この質実さがボルボらしい。
画像:Wikimedia Commons(Mangan02)
この本社ビルは前庭に立派なロータリーを構えている。今回はそこへ至る敷地外の一般道から始める。

本社ビル目の前のラウンドアバウトにピンを置くと、さっそく目の前に黒色のS60が現れました。これから本社へ入構するようですね。セダンなのでフォーマルな雰囲気はありつつも大径ホイールでスポーティに決まっています。
…というか、この四角い白色のバッジから察するにこれはS60の中で最もプレミアムスポーティに振ったグレードである“T8 Polestar Engineered”では?

記事執筆時点では日本の中古市場には出回っていないレアなモデルですが、こういった車に出くわすことができるとは流石本社(?)。

本社ビルへと吸い込まれるS60 T8 Polestar Engineered。

そこから動かず、奥の方へ目をやると本社の駐車場が。もちろんボルボだらけですが、最新のSUVモデルが多数派の様子。しかしそんな中でもサフランイエローのC70カブリオレがおり、華やかな存在感を放っています。大事に乗られているようです…!

本社駐車場の様子とサフランイエローのC70カブリオレ。

スポーン地点から少し東へ移動すると、今度はポールスターの本社が現れた。ボルボのワークスチームとして生まれた同社はボルボのサブブランドというイメージが強いですが、現在はボルボから独立して高性能なBEVやPHEVを自前で作っています。
その駐車場には、最新のポールスター各モデルがずらりと並ぶ。そのどれもが日本未発売モデルなだけになかなか見ごたえのある光景です。

ポールスター本社。社屋の外観はボルボ本社のそれと似せられているが、こちらは白色で塗られていて
よりクリーンでシンプルな印象を見る者に与えている。
日本未発売のポールスター2がずらりと並ぶ。

さて、本社周りの散歩はこの辺にしてここからはイェーテボリ市街地へ出ようと思います。実は、ボルボ本社は市街地から少し離れたところに位置しているので車通りが少ないのです。我々はより多くの“野生のボルボ”を発見するため、市街地のど真ん中、名前もそのままイェーテボリ中央駅の付近にひとっ飛びしてみましょう。

たくさんの線路が整然と並び、市街地の中心としてはかなり広大な敷地を有するイェーテボリ中央駅。
さすが港湾都市のターミナルといった姿をしている。

駅前で一番大きいロータリーにピンを挿す。眼前にいたのはボル…

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ボルボじゃないんかい!

ボルボじゃなかった。何やらやる気のある見た目をした“Cクラス ステーションワゴン”“パサート ヴァリアント”が並んでいる。ボルボじゃなかったけど、こういう綺麗な並びを見つけると思わず「おお」となるのは私だけではないはず。

フリッガ通りと呼ばれる道。歩道側の車線が縦列駐車専用レーンになっているのが欧州らしい景色だ。

そこから少し歩を進めて大きな通りに出ましたが、目立ってボルボが多いような光景ではない…。むしろ多いのはフォルクスワーゲンでしょうか。
ちなみに、スウェーデンにおける新車販売台数のブランド別第1位はもちろんボルボ!なんですが、すぐ後にはフォルクスワーゲンが第2位に。ストリートビューで見ている中で体感的な台数の多さは、数字が裏付けている。

とはいえ、1位がボルボなら、やはり道いっぱいにボルボが広がっている光景を見てみたい!その一心で探索を続けていきます。

マイナーチェンジ前後の2代目ティグアンが並ぶ。後ろのバンもフォルクスワーゲン製だ。

そして遂に見つけたのがこの光景!XC60、V40、V70クロスカントリーが一堂に会して収まっています。見慣れない道路のペイントや標識も相まって異国情緒たっぷり。こういうのが見たかった!眼福でございます…

イェーテボリ市街地にてボルボだらけの図。実は奥にもV90が映り込んでいる。

また、よく見るとV40は青いバッジをつけていてポールスター仕様であることが分かるし、XC70クロスカントリーは黄色のナンバープレートとルーフラックに取り付けられた行燈を見るにタクシーのようです。
ただボルボが寄せ集まっただけでなく中身もマニアック。さすがボルボの町、イェーテボリ!

というわけで今回はスウェーデン イェーテボリを探索しました。『【検証】自動車メーカー本拠地のストビューを覗いてみたらそのブランドの車だらけ説』はまた一歩、実証に近づいた(途中怪しい場面もあったが)と言えるのではないでしょうか。
次はどこへ行こうかな。お楽しみに!

先ほどの写真から少し角度を変えると、なんとサーブ9-5が2台も!
これまたスウェーデンらしい光景…。
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Editor

物心ついた頃からのクルマ好き。名刺代わりになるような他人と被らない車をという思いで初めてのマイカーにSAAB 9-3を選んだが最後、趣味が拗れてしまった。
あれから2年。20代に突入した今はSAABや欧州マイナー車の魅力を発信するのを当面のライフワークとしている。順調にオタク化が進行中。乞うご期待!