2代目マカンはBEVモデルに!
現地時間1月25日にシンガポールにてアンベールされたのが、2代目となる新型マカン。今回披露されたのは『マカン4』と『マカンターボ』の2モデルで、いずれのモデルもフル電動のSUVとなり、フロントとリアのアクスルに最新世代の永久励磁型PSM電気モーターを搭載する4WD仕様となっています。
電動化によってパフォーマンス性能も大幅に向上しており、『マカン4』は最高出力300kW(408PS)、最大トルクは650Nmを発揮し、0-100km/h加速は5.1秒となっています。『マカン4』のさらに上を行く『マカンターボ』は、最高出力470kW(639PS)、最大トルクは1130Nmを発揮。0-100km/h加速は3.3秒を誇っています。
『タイカン』と同様の800Vシステムを備えており、総容量100kWhのリチウムイオンバッテリをフロア下に搭載。DC充電出力は最大270kWで、適切な急速充電ステーションでは約21分以内に10%から80%まで充電することが可能とされています。航続可能距離は『マカン4』で最大613km、『マカンターボ』で最大591kmとされています。
ボディサイズ4784×1938×1622mm(全長×全幅×全高)とされ、大き過ぎないボディにはBEVらしいシンプルでクリーンなデザインが与えられています。一方で、ボディパネルに抑揚を設けることで、筋肉質でダイナミックな印象に仕上がっています。ホイールベースに関しては、バッテリー搭載にあたって先代モデル(2893mm)より86mm長くなっていますが、フロントとリアの短いオーバーハングによって全長はキープしています。
エクステリアの特徴として、ヘッドライトは2分割されており、4灯のデイタイムランニングライトを備えたフラットなアッパーライトユニットはフェンダーに埋め込まれて車幅を強調。オプションの「マトリックスLEDテクノロジー」を採用したメインヘッドライトモジュールは、フロントエンドのやや低い位置に配置されるなど、最近流行りのライト構成となっています。また、新型マカンはアクティブおよびパッシブエレメントを採用して空気抵抗係数を0.25に抑えた「ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)」を採用することで、空力性能も進化しています。
インテリアは『タイカン』に通じるデザインを採用し、シンプルな構成ながら、先進的なイメージを協調しています。曲面デザインの12.6インチ自立型インストルメントクラスターと10.9インチセンターディスプレイを含む、最大3つの画面を備えた最新世代のディスプレイと操作コンセプトも装備され、オプションの10.9インチディスプレイを介して走行中の乗員によるインフォテインメントシステムの情報の閲覧、設定の調整、ビデオコンテンツのストリーミング再生も初めて可能となりました。
「ポルシェドライバーエクスペリエンス」には初めてとなるAR技術によるヘッドアップディスプレイも装備され、ナビゲーションの矢印などがドライバーの10m前方に表示されるといった先進装備も搭載されます。
また、BEV化に伴うスペース効率の向上により、利便性を大幅に向上。ハイパフォーマンスSUVでありながらラゲッジスペースを拡大し、モデルや装備に応じてトランクの容量は最大540Lとなっています。さらにエンジンを搭載するスペースが空いたため、ボンネットの下には「フランク」と呼ばれる容量84Lのセカンドラゲッジコンパートメントも用意されています。
また、新世代のインフォテインメントシステムは「Android Automotive OS」をベースとし、標準装備されたポルシェコミュニケーションマネジメントでは、“Hey Porsche”と話しかけることで起動する音声アシスタントを搭載。これによって充電ステーションを含むルートの提案や車両機能の操作が声で直感的に行えるようになっています。
なお、日本国内での予約受注開始日および価格、仕様などは決まり次第アナウンスするとしています。