最初はトロフェオのみの設定
マセラティは2月29日、『グラントゥーリズモ』のオープンモデルである新型『グランカブリオ』を欧州で発表しました。
2プラス2の4人乗りで、ソフトトップを備えるラグジュアリーオープンカーが、この『グランカブリオ』です。ベースとなっているクーペボディの『グラントゥーリズモ』と同様に、BEVバージョンである「フォルゴーレ」の登場が予告されていますが、最初はエンジンモデルのみの設定となります。
今回発表されたエンジンモデルは、ハイパフォーマンスグレードである「トロフェオ」のみの設定で、搭載されるエンジンは3.0L、V6ツインターボのマセラティ伝統の『ネットゥーノエンジン』となっており、最高出力は542psを発揮します。
電動格納式ソフトトップはファブリック製で、5色のカラーバリエーションから選択できます。開閉操作はインストルメントパネル中央に配置されたタッチスクリーン、もしくはジェスチャー操作で行うことができ、50km/h以下であれば走行中でもわずか14秒で開閉が可能となっています。
ボディカラーはカタログモデルで6色を用意されるほか、オプションのカスタマイズプログラムを選択することも可能で、様々な要望にも柔軟に対応可能としています。またホイールは6種類のデザインと4種類の仕上げを用意。さらにブレーキキャリパーは5種類のカラーリングが用意されるなど、多彩な組み合わせから好みの1台をオーダーすることができます。
オープンモデルならではの装備としては、フロントシートには乗員の首まわりを温める、3段階で温度調整が可能なネックウォーマーを標準装備。また、オプション装備のひとつであるウインドストッパーは後席部分に設置することで、風の巻き込みを抑え、快適性を向上してくれます。
そのほかの内外装のデザインや走行性能面は、先に登場している『グラントゥーリズモ』を踏襲したものとなっています。遅れてBEVモデルの「フォルゴーレ」も登場予定となっている今回の『グランカブリオ』。マセラティは2025年までに全モデルにBEVモデルを導入するとしており、2028年までには全モデルを電動化する予定としています。