新型インタースターには初のBEVも設定!
日産自動車は欧州市場で、ルノーマスターの兄弟車となる大型バン「インタースター」の新型を発表しました。新型モデルでは、ディーゼルエンジンモデルに加えて、完全電動のBEV「インタースターe」も用意されることが明らかにされました。
新型「インタースター」は、最新世代の内外装デザインが採用され、先進的で存在感のあるものへと生まれ変わっています。また、ディーゼルエンジン搭載モデルでは、9速ATを採用することでクラス最高の燃費を提供するとしています。
新たに設定されたBEVモデルの「インタースターe」では、航続距離460kmを超える87kWhのバッテリー搭載モデルに加え、約200km走行可能な40kWhバッテリーを搭載したショートミッションバージョンも用意。87kWhのバッテリー搭載モデルには、30分で252kmの航続距離に達する急速DC充電機能を備え、また40kWhバッテリー搭載車の場合は、30分の充電で200km以上を走行することができる性能を備えています。
さらに「ティッパー」や「ドロップサイド」、「ボックスバン」などと言った、幅広いコンバージョンモデルをラインナップすることによって、大容量の貨物の積載から、長距離の走行、車室空間の拡大、重量物の運搬まで、あらゆるニーズに対応するとしています。
新型モデルは従来よりも40mm広いサイドドアと100mm長い積載スペースを備えているほか、EV仕様で最大1.6トン、ガソリン仕様で約2トンの積載能力を有しています。さらにEV仕様とディーゼル仕様はともに、最大2500kgの牽引能力を持っています。
刷新されたインテリアには、耐久性の高いシートカバーやヒーター付きシート、ヒーター付きのフロントガラスなどを採用。また、狭い市街地での移動をスムーズにできるよう、従来モデルと比較して最小回転半径を1.5m縮小するなど、商用バンとしての利便性も向上しています。
日本市場への導入はあまり期待できない欧州向けの大型バンモデルですが、近年のキャンプブームを受けてキャンピングカーのベース車両としてフィアットがデュカトを導入しているので、その流れに乗ってキャラバン以上トラック以下のちょうどいいゆとりのあるキャンピングカーを「インタースター」ベースで製作しても面白いのではないかと筆者は思います。