◆デジタル技術で“イマーシブ”な後席空間を実現




メルセデス・ベンツは2025年4月22日、上海モーターショーにて、次世代ラグジュアリーMPVのコンセプトモデル『Vision V(ヴィジョン・ブイ)』を世界初公開しました。
同社はこの革新的なショーモデルを通じて、プレミアムミニバン市場における新たな価値とラグジュアリーの定義を再構築しようとしています。
このコンセプトカーは、単なる移動手段を超え、広々としたキャビンを上質なラウンジ空間に変貌させることを目指して設計されており、乗員全員に圧倒的な快適性と没入型のデジタル体験を提供することを目指しています。
◆65インチスクリーン+42スピーカー+7プロジェクターの“移動型プライベートシアター”


このモデルの特徴は、前席と後席の間に設置された格納式65インチの巨大シネマスクリーン。これを中心に、42個のスピーカーによる高品質サラウンドサウンドと、7つのプロジェクターによる映像投影が組み合わさり、車内とは思えないほどの臨場感を演出します。そして7つのプロジェクターが生み出す映像により、まるでプライベートシアターのような移動空間に仕立てられています。
加えて、必要に応じて瞬時に透明と不透明を切り替えられるスマートガラスの仕切りと窓により、プライバシーと開放感の両立が可能。ファーストクラスさながらの電動リクライニングシートも装備され、極上のリラックス空間が提供されます。
さらに、電動でリクライニングするファーストクラスシートは、まるで高級ラウンジチェアのように体を優しく包み込み、後席の快適性に磨きをかけています。
◆後席体験を深化させる7つの「モード」で移動が“体験”になる
『Vision V』には、エンターテインメント/リラックス/ゲーム/仕事/ショッピング/ディスカバリー/カラオケという、7つの没入型体験モードを搭載。
移動時間そのものが、あらゆるライフスタイルにフィットする“特別な時間”へと昇華します。




後席だけでなく、運転席のデジタル体験も見逃せません。**ダッシュボードには3枚の大型ディスプレイが並ぶ「スーパースクリーン」**が搭載され、最新のUI/UXがドライビングプレジャーを向上させています。
また、後席のみならず運転席のデジタル体験も見逃せません。ダッシュボードには3枚の大型ディスプレイが並ぶ「スーパースクリーン」が搭載され、最新のデジタル技術がドライビングエクスペリエンスを向上させています。
◆空力性能と未来的デザインを融合|エクステリアも注目
『Vision V』のエクステリアデザインは、高い空力性能と美しいシルエットを両立。特徴的な照明付きのフロントグリルや、随所に配置されたライトエレメントが、未来的な印象を与えつつ、強い存在感を放っています。


◆2026年から導入予定の新EVプラットフォーム「VAN.EA」を採用
このコンセプトカーは、メルセデス・ベンツが2026年以降に本格導入を予定している新型EVプラットフォーム「Van Electric Architecture(VAN.EA)」を基盤に開発。
プレミアムミニバン市場における同社の本気度や、“次世代の移動体験”にかける思い、メルセデス・ベンツがプライベートバンをラグジュアリーセグメントへと進化させるという明確なビジョンを示しています。
これは単に豪華というだけでなく、ラグジュアリー×デジタル×没入感の融合により、移動そのものが特別な体験となるという新しい時代の幕開けを予感させる一台と言えるでしょう。