【世界で活躍の日本人】日本人デザイナーが手掛けた『拘りの』名デザインカーたち

こんにちは、Canalです。

カーデザイナーの巨匠といえば、マルチェロ・ガンディーニやジョルジェット・ジウジアーロ などを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、海外で活躍するデザイナーの中には実は日本人の方も多くいらっしゃいます。今回は、日本人がデザインした名デザインカーを紹介したいと思います。

いすゞ・ビークロス

デザインが個性的な日本車といえば、このクルマを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。1997年にいすゞが発売した『ビークロス』です。ビークロスの開発が始まったのは、1992年のこと。翌年の東京モーターショー(現ジャパンモビリティショー)で出品するコンセプトカーとして開発がスタートしました。

車名の由来は”Vehicle”と”Vision”と”Cross”を掛け合わせた造語で、日常と非日常を同時に味わえるようなクルマとして『ビークロス』と名付けられました。今では、SUVのカテゴリーに属するビークロスですが、当時はそんなカテゴリーはなく、このクルマの開発コンセプトは「悪路も走破可能な全天候型スポーツカー」と掲げられていました。

https://www.favcars.com/

コンセプトモデルの『ヴィークロス』(後の市販モデルではビークロスに改められる)の特徴は何と言っても、冒頭でも述べましたが、個性的なデザインでしょう。ボディ全体がラウンドしていたり、ボディ下部がFRPで覆われていたりと、個性的すぎるデザインなのです。特徴的なそのデザインを手掛けたのは、当時いすゞに在籍していた中村史郎氏。中村史郎氏はその後、日産に移籍し、2000年代の日産車のデザインの全てを統括する本部長に就任。日産のデザインのトップとして腕を振るい、2017年に退職しました。

コンセプトカーとして発表された『ヴィークロス』は、来場者に大きな衝撃を与え、ほぼコンセプトカーのまま『ビークロス』と車名を改め、1997年に市販モデルの販売が開始されました。満を持して発売されたビークロスですが、やはり個性的過ぎたのか、販売台数は伸び悩み、3年後の2000年に生産を終了してしまいました。

コンセプトカーの発表からは30年が経過した今でも、そのデザインは個性的で新鮮味を感じますが、実は筆者自身は実車を一度も見たことがなく、いつかお目にかかりたいと思っているクルマの1台なのです。

マツダ3

今販売されている日本車の中で、デザインが美しいクルマを挙げるとすれば、このクルマでしょう。マツダのCセグメントハッチバック、”マツダ3″です。2020年の「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、発売時には、クルマ好きをアッと驚かせたデザインは記憶にも新しいでしょう。

マツダのデザインテーマといえば、魂動デザインです。魂動デザインは「クルマに命を与える」をテーマに掲げ、生命感あふれるダイナミックなデザインを実現しています。魂動デザインを生み出したのは、2009年4月からマツダのデザインのトップを務める前田育男氏。その翌年の2010年のロサンゼルス・モーターショーで「靱(SHINARI)」というコンセプトカーが公開され、そこで初めて魂動デザインが世に知れ渡りました。

「色気のある魂」をテーマに塊感がある力強いフォルムと、キャラクターラインを廃した艶やかな曲面で構成された美しいボディラインを特徴として、デザインされています。太いCピラーと丸みを帯びたリアで、どっしりとした安定感も演出し、存在感のあるデザインになっています。フロントノーズが長く、リヤが絞り込まれていることも特徴の一つです。

デザイン以外にも特徴や見どころは多数あります。発売時には奇跡のエンジンとも呼ばれた「SKYACTIV-X」エンジンは、ガソリンとディーゼルのイイとこどりをしたエンジン。ガソリンエンジンの出力で、ディーゼルエンジンの力強いトルクと低燃費性能を両立させたエンジンで、登場から3年が経過した「SKYACTIV-X」ですが、未だに色褪せない魅力を持ったエンジンと言えるでしょう。

発売から4年が経過しましたが、毎年のように年次改良が行われ、いつ購入しても損しないと言ってもいいモデルではないでしょうか。北米仕様の2024年モデルでは、265psの2.5Lターボモデルもラインナップされるという発表がありました。日本には導入されるのか気になるところですね!

5代目 マセラティ・クアトロポルテ

イタリアの高級車メーカーであるマセラティの最上級フラッグシップセダンが”クアトロポルテ”です。美しく、ラグジュアリーな内外装と高い運動性能を兼ね備え、1963年のデビュー以来、人気を博し、現在は6代目となるモデルが発売されています。

2003年に発表された先代型の5代目モデルのデザインを手掛けたのが、当時ピニンファリーナに在籍していたケン・オクヤマ氏です。ケン・オクヤマ氏といえば『エンツォ・フェラーリ』などのハイパフォーマンスカーのデザインで有名ですが、実は4ドアセダンのクアトロポルテのデザインも手掛けていました。

クアトロポルテのデザインで目指したのは、究極のイタリアンデザイン。全長5mを超える大きな車体ですが、そのディテールや細かなラインからは、ケン・オクヤマ氏のこだわりを感じることができます。全体のプロポーションの美しさと、細部のきめ細やかなデザインにより、思わず2度見してしまうような美しいスタイリングですよね。

また、この世代のクアトロポルテの特徴は何と言っても、「当時の親会社であるフェラーリの技術を取り入れたモデルである」ということでしょう。言うなれば、4ドアのフェラーリ。搭載されているパワーユニットは『フェラーリ・F430』のそれをベースにしたもので、4.2LのV8・DOHC32バルブエンジンは最高出力400psを発生。その最高速度はなんと275km/hを誇ります。

後期型では、4.7Lエンジンのグレードも追加され、更に高いパフォーマンスを実現しています。ですが、実は4.2Lモデルはオイルの潤滑方式がレーシングカー等で採用されているドライサンプ方式が使われているのです。普通に使っている分には分からないかもしれませんが、ハイパフォーマンスカーの証のような気がして、4.2Lモデルの個人的推しポイントです。

https://ja.wikipedia.org/

美しいイタリアンデザインと、スポーツカー並みの運動性能を併せ持った5代目クアトロポルテはまさに魅惑の1台。クルマ好きなら誰もが憧れるようなクルマですね!

オペル・ティグラ

1994年に発売されたオペル・ティグラは、今となっては珍しい、全長4m以下の2+2のコンパクトクーペです。もはや現在新車で購入できる、このようなモデルは一台もないかもしれませんね。どのようなサイズなのか紹介すると、全長3,925mm×全幅1,600mm×全高1,350mmという小ささ。全幅1,700mmを超える3ナンバー車が当たり前になったと言っても過言ではない現代において、特に全幅の小ささには驚くべきものがあります。クルマって、この20年余りでかなり大きくなったんですね。

さて、そんな可愛らしいコンパクトクーペのティグラをデザインしたのは日本人デザイナーの児玉英雄氏。児玉英雄氏は、オペルに約40年間在籍していた経歴を持つデザイナーで、オペルで手掛けた車種は多数。代表作としては、日本でも人気を集めた2代目『ヴィータ(本国名コルサ)』やCセグメントハッチバックの『アストラ』などが挙げられます。ティグラも、その代表作の1つと言えるでしょう。

児玉英雄氏のこだわりが詰まったティグラは、まさにデザインに全振りと言ってもいいクルマ。湾曲したBピラーと、その後ろに広がる、ハッチゲートの広いリアウインドウが最大の特徴です。デザインに全振りした結果、天井は非常に低くなってしまい、「後部座席の搭乗員は身長160cm以下に限る」という制限があるほどでした。

日本には、1995年に1.4Lガソリンエンジンモデルが導入され、1998年には1.6Lガソリンエンジンが導入されましたが、翌年販売終了となりました。本国では2001年に生産終了し、日本には導入されませんでしたが、2004年から2代目モデルが販売されました。日本で見ることは無い2代目ですが、児玉英雄氏がオペルで手掛けた最後の車種として知られています。

2代目ティグラ

普段生活していて町で見かけることは無くなったと言っても過言ではない”ティグラ”ですが、個人的に大好きなクルマです。コンパクトでかわいい2+2クーペって素敵ですよねぇ。

世界で活躍する日本人カーデザイナー

「世界で活躍する日本人」という言葉はよく耳にすると思いますが、実は車業界においても、世界で活躍する日本人は数多くいるのです。

では最後に日本人がデザインしたクルマで筆者が個人的に一番好きなクルマを紹介したいと思います。

そのクルマとは、初代”アウディ・A5″

直線基調の美しいデザインで大好きなクルマです。筆者が幼少期から憧れているクルマで、いつかは乗りたいとずっと思っています。このクルマをデザインしたのは、現在のアウディのデザインの基を築いたとも言われている和田智氏。アウディといえばのシングルフレームグリルを最初に起用した3世代目の”A6”を手掛けた方です。

このA5で特に好きなポイントはリヤです。

リヤのエレガントな雰囲気がたまらなく好きで、登場から15年が経過した現在でも、全く色褪せないデザインだと思っています。現行A5も上品でカッコいいデザインですが、個人的にはどうしても初代”A5”の方が魅力的に映ってしまいます(大好きなクルマなので主観強めです)

最近クルマを乗り換えたばかりの筆者ですが、次に乗るとしたら、このクルマかな~と個人的に思っている1台です。みなさんも日本人がデザインした好きなクルマはありますか??また、他にも日本人がデザインした名車がありましたら、是非教えてください!

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Editor

ルーテシア2 16Vが愛車の大学生。欲しいクルマが多すぎて困っています。