【痩せたい】ダイエットに成功したクルマたち

こんにちは、セイタローです。

突然ですが一つ質問をさせてください。

速く走るためのクルマに欠かせないのは『パワー』だけでしょうか?他に必要なモノを、頭の中でいくつかピックアップしてみてください。

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………

相応のテクニックを持ったドライバーも必要ですが、軽さです!!軽さ!!!!

例えば、ニュルブルクリンク最速を競っていた「ルノー ・ メガーヌ R.S. トロフィーR」は、通常モデルから約130kgの軽量化を。メガーヌのライバルと言われていた「ホンダ ・ シビック タイプR S(FL5)」は、アタックモデル(S)のスペックは公開されていないものの、標準モデルから快適装備などを外して軽量化されていると言われています。

3ナンバーハッチバックの部類でいくと、2台とも重量級に入ってくるクルマ。そんな2台から分かることは…

そうです、前述の「軽さが正義」ということです。正確には『重いクルマを軽くすることは正義』ですかね?

ということで今回は!通常モデルからダイエット(軽量化)に成功したクルマをピックアップ!あんなにスラッとカッコよく見えるスーパーカーやスポーツカーも必死にダイエットしてるんです…

頑張ってダイエットしたクルマたち

スズキ・アルトワークス 【-30kg】(700kg→670kg)

“現行の軽自動車最強スペック”と言っても過言ではない スズキ・アルトワークス は、ベースグレートから30kgの軽量化が施されています。軽い上にコンパクトな車体と専用チューンが施されたエンジンの組み合わせ、そんなクルマをマニュアルシフトで操る楽しさは、小型軽量スポーツでしか味わえないものがあります。

30kgといえば、高い知能と身体能力で、警察犬としても活躍する ジャーマン・シェパード・ドックのオスと同じくらいの重さとなります。

メルセデス・ベンツAMG GT ブラックシリーズ【140kg】(1680kg→1540kg

AMGのブランドスローガンである「ドライブングパフォーマンス」を体現したマシンとして、全ての知見と技術を導入して開発された AMG GT『ブラックシリーズ』。同車のGT3マシンからインスピレーションを受けたエアロダイナミクスからして、AMGがレースの世界で培ってきた技術力を総動員している本気度が見えます。

こちらのマシンは、ベースモデルのAMG GTから140kgもの軽量化が施されています。そりゃ!このカーボンマシマシ肉抜きマシマシの美しいパーツたちを見たら!!

140kgといえば、現役幕内力士 霧馬山と同じ重量となります。

日産・GT-R(R35)ニスモ【40kg】(1760kg→1720kg)

日本が世界に誇るスーパーカーである、GT-R(R35)。その最上位グレードに位置付けられている GT-R nismoは、通常モデルから40kgの軽量化に成功しています。相手とする名だたるスーパーカーと比べても、かなり重量級になるGT-Rですが、そんなボディでは40kgの軽量化もかなり効くはず…

実は筆者、R35のGT-Rが夢のクルマなんです。そんな夢しか語っていない記事はこちら。是非ご覧ください。

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余談ですが40kgといえば、SUPERGTの開幕戦を優勝したマシンに積まれる”サクセスウェイト”と同じ重さです。

ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ【-50kg】(1575kg→1525kg)

ランボルギーニ歴代最高パワーである770psのパワーを秘め、GTマシンのような迫力で見るものを魅了する、アヴェンタドールのフラッグシップモデルである アヴェンタドール・SVJ。ランボルギーニの最新空力デバイスであるALAを搭載するこのマシンは、SVのさらに上”J”の名を持つにふさわしいポテンシャルを持っていると言われています。

そんなこのマシン、通常モデルである アヴェンタドールS から、50kgの軽量化に成功しています。素人目だと、大ぶりなエアロが装着されている姿から「むしろ重くなってるんじゃないの!?」とも思えるほどですが、全身をカーボンで着飾っているでしょう。そりゃ軽いっしょ!!

ちなみに50kgといえば、容量200L~300Lサイズの冷蔵庫と同じくらいです。積めるかどうかは別として、積んでみたらとりあえずプラマイ0になりそうです。

マセラティ・グラントゥーリズモ MC ストラダーレ【100kg】(1900kg→1800kg)

マセラティ・グラントゥーリズモのラインナップの中で一番の軽量モデルが、このMCストラダーレ。

“マセラティ史上最速クーペ”を謳うこのマシンは、MC12コルセにインスピレーションを受けた「流線美」という言葉がピッタリなフロントバンパーのデザインが特徴的。空力も考えられているそのデザインは、リアのアンダーパネルとディフューザーまで一線でつながるエアロダイナミクスに現れています。

こちらは通常モデルの1900kgから1800kgにダイエット成功。なんと100kgの軽量化に成功しています、とうとう3桁になりました。

ここだけの話ですが、MCストラダーレが軽量化できた100kgといえば、ベンチプレスの100kgと同じ重さなんです…えっ?

アウディ・R8 GT【110kg】(1690kg-1580kg)

2011年に世界限定333台限定で販売された、当時の最強モデルである R8 GT。日本には5台が割り振られて存在しています。

今回ピックアップしたのは2011年のモデルなのですが、実は昨年2022年の10月に、現行R8のGTが発表されています。ただ、日本での販売は未定ということで、前モデルとなっています。ちなみにその現行も333台限定。R8自体が今年の2023年に生産終了となっているので、最後のV10モデル・最後のR8となるはずです。日本に入ってこないのかなぁ。

話を戻すと、2011年モデルであるこちらのR8 GT。まさに「公道仕様のレーシングカー」と言っても過言ではないほどの完成度を誇っているといいます。ベースとなったモデルは、4.2Lモデルではなく R8 5.2FSIクワトロ。フロントウィンドウやボンネット、バンパーやシートに至るまで、できる部分は遠慮なく軽量化。

その重さ、ベースモデルから110kgも軽くなっています。110kgって軽自動車の1/6ですよ。削るところないんじゃないかってくらい(素人考え)

ちなみに、イメージしやすい110kgのものといえば、ポケットモンスターに登場するモンスター「ドロバンコ」と同じ重さです。

ルノー・メガーヌR.S.トロフィーR【120kg】(1430kg→1310kg)

最後は、冒頭にも登場しました ルノー・メガーヌR.S.。こちらのクルマ、”量産型FF最速”を競っていたシビックと比べても、リアシートを取っ払ったりなんなりとしている本気マシンだったため、当時最速タイムを樹立した際には、さまざまな声が挙がっていましたね。僕はどっちの方も持ちません…。カッコいいからいいんです!最速ってロマンがあるから、どういう手段使ってタイムを出しても、最速争いを演出した2台は賞賛に値すると思います…綺麗事ですかね?(笑)

たびたび説明させていただいている通り、このマシンはFF最速を狙うためにチューンナップされた”最強のメガーヌR.S.”。ベースモデルはトロフィーではなくいわゆるカップモデルで、アクラポヴィッチ製の専用チタンマフラーや専用のレカロ製フルバゲットシート、取り払われたリアシートには真っ赤なリアタワーバーが鎮座します。

詳しいスペックやインプレッション(実はトロフィーRは乗せていただいたことがある)は、他媒体をご覧ください。CarBoonではまた別の機会で徹底解剖させてください。徹底的に解剖するので楽しみにしていてください。

そんなメガーヌR.S.トロフィーR!その軽量具合は…なんと120kg!ベースモデルが約1430kgとFFハッチバックでは重量級に位置するメガーヌですが、ほぼ1.3トンまで車重を削っています。もしかして…僕のメガーヌも削る余地が…?

…いやいやダメダメ。余計なことは考えないでおきます。自分が痩せます。

ちなみに、120kgといえば…あれ、例えはもういい?わかりました。

人間もクルマもダイエットは大変なんです…

ピックアップしたクルマは、どれもスポーツカーやスーパーカーですが、一般ユースの乗用車でも頑張ってダイエットをしたクルマは沢山あります。安全性の問題からや走行面での影響など、さまざまな理由があると思いますが、普段運転していて「軽さ」の恩恵を感じることはまずありません(笑)

レースという限界域で戦うマシンや、その速度に近い域で走れるクルマでは、メーカーが技術や知見を出し合って1kgでも軽くしようとしている努力というものが、皆さまに伝われば幸いです。

さてと!!!これからランニングして1kgでも減らすぞー!!!!

セイタロー

(企画・本文・編集)セイタロー

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Editor

セイタローのアバター セイタロー 代表/編集長

CarBoonを含め、自動車関係のウェブサイトをいくつか運営してたり色々やってる大学生です。1つはカテゴリ日本一だったりします。
物心ついた時から車好きで、現在の愛車はルノーメガーヌR.S.。