いいとこ取りのモデル!”タルガトップ”って憧れませんか?

皆さんは「オープンカー」に憧れを持ったことがありますか?

僕はあります。真夏の海岸線沿いをオープンスポーツで流しながらドライブをする…隣には彼女を乗せて…という想像をしたことが何度あることか。古いですかね?

森高千里さんのヒット曲「私がオバさんになっても」でも、『私がオバさんになっても ドライブしてくれる?“オープンカー”の屋根はずして かっこ良く走ってよ』という歌詞が入ってたり、言葉は違えど、もう少し前の世代では、小泉今日子さんの曲「なんてったってアイドル」でも、『赤い“コンバーチブル”から ドアをあけずに飛びおりて ミニのスカートひらりで 男の子達の視線を釘づけ』と、オープンカーに関する描写があります。

およそ30年前のこれらの曲ですが(CarBoon運営の誰もがまだ生まれていません…)当時から、青春・カッコいい象徴・憧れという象徴な『オープンカー』というクルマのタイプだということが伺えます。ちなみに、オープンカーは実は和製英語で…というお話は、また今度することにしましょう(笑)

青春・カッコいい象徴・憧れという象徴な「オープンカー」というクルマのタイプ。冒頭からオープンカーに関して色々とお話をしていますが、今回のテーマは少し違って『タルガトップ』です。

個人的には、オープンカーというものは“贅沢なクルマ”というイメージがあるんです。クーペモデルをベースとしたクルマの屋根を切ってしまうことで、クルマの剛性が落ちてトータルの運動性能としては低下する分、風を感じながら走る“気持ちよさ”などのユーザーエクスペリエンスに重きをおいている部分が、このタイプのクルマの魅力ですよね。

そんな中、クルマの運動性能を楽しみつつ、オープンカーでしか味わえない開放感を同時に味わうクルマはないのかな…?と思った際に『タルガトップ』という選択肢が僕の中で浮上しました。

一体タルガトップというのはなんなのか?というところから、タルガトップを採用しているクルマたちを一挙にご紹介。新たな選択肢の一つとして魅力的なこのタイプを是非ご覧ください。

タルガトップって?

さて、タルガトップの説明から参りましょう。一般的には”オープンカー”としての括りでまとめられることも多いこのタイプですが、実際には「オープンカーのいいところ」「クーペスタイルのいいところ」を掛け合わせたクルマだと思ってください。

このタルガトップが市場に登場したのが、1967年の「ポルシェ・911 2.0タルガ」。実はタルガトップというネーミング『ポルシェが保有している商標』なんです。初代であるポルシェ・911は1964年に発売されましたが、その後すぐに、他のボディタイプの開発が検討されていました。

もちろん、オープンタイプのモデルも案として出ていたそうですが、販売想定の大きい市場であるアメリカを意識し、セーフティバーとしての固定式ロールバーを装備した「安全なカブリオレ(=オープンカー)」を開発したのでした。ちなみに、当時のアメリカでは、オープンモデルの完全な廃止を求める声があがっており、その安全性について議論が進んでいました。その市場を考慮して、ポルシェは「アメリカ市場におけるオープンカーへの安全性厳格化」に応えたのでした。

これが『タルガトップ』の歴史の始まりです。

脱着可能な折りたたみ式ルーフと、樹脂製でクルマに格納できるリアウィンドウを組み合わせることで、オープンの状態、クルマ上部だけを外した状態、リアウィンドウをしまった状態など、今までのオープンモデルでは体験できないさまざまな楽しみ方で、オープンエアーを楽しめるようになりました。

ちなみに、タルガトップの名前は「タルガ・フローリオ」という、シチリア島で開催されていた”国際的な公道を使用したモータースポーツ大会として”もっとも歴史のあるレースが由来です。1906年から1977年まで開催されたこのレースでは、1950年代中頃以降にポルシェがモータースポーツシーンで大成功を収めたことから、選ばれたとされています。

ポルシェが開発した「安全にオープンエアーを感じられる」クルマの作り方。日本をはじめとした多くの自動車メーカーがその機構を活用し、さまざまな名車を生んできました。次は、そんなタルガトップを採用したクルマたちを、CarBoon的にピックアップしてご紹介していきましょう。

厳選タルガトップ5選!

ポルシェ 911(992)Targa

タルガトップのクルマをピックアップする上で絶対外してはいけないのは、もちろんポルシェでしょう。今回は最新型の911(992型)を持ってきました。前述のように、タルガトップが開発されたコンセプトは「安全なオープントップモデル」なので、同車種の他モデルと比べても、そこまで刺激的なパッケージングではありません。

かといっても、そこはポルシェ。以前都心のカフェで仕事をしている際に、このTargaが目の前を通ったことがありました。その曲線美は去ることながら、座席の後ろ側にある象徴的なルーフバーの存在感が、時代に捉われないクラシカルなデザインで、一目惚れしてしまったことを覚えています。また、それをドライブしていた方が、カッコいいおじ様だったのです。僕もあんな大人になりたいな…と、クルマ共々思わされる体験でした。

シボレー・コルベット

歴代のコルベットは、C3からクーペ(タルガモデル)として屋根を脱着することが可能。オープンモデルもラインナップされています。

筆者の僕が歴代のコルベットで好きなのは、C6と呼ばれるモデル。現行のC8コルベットはミッドシップレイアウトになっていますが、その前の「アメ車感満載」な、ゴリゴリのコルベットです。コルベットというクルマを知ったきっかけがこのモデルで、過激でヤンチャな無骨な雰囲気とスペック・走りが、男心をくすぐります。

スバル・ヴィヴィオ T-Top

そのタルガトップの影響を受けたのは、外車だけではありません。その中でも非常にユニークなクルマが、この”ヴィヴィオ T-Top”です。各メーカーでタルガと同じ機構のクルマは存在するのですが、前述の通り、”タルガトップ”という名前はポルシェの商標。そのため、別の名を模しているクルマたちが存在します。こちらのヴィヴィオもその1台。

このモデルは、デタッチャブルトップを採用し、クーペ・リヤオープン・Tバールーフ・オープントップ・フルオープンといった5つのスタイルへ変形可能でした。スタイリッシュな外観と爽快な走行性能がオープンミニスポーツとして注目を集めた1台です。

ホンダ・NSX タイプT

初代NSXにも、タルガトップのモデルがラインナップされていました。それがこのタイプTです。

オートアルミ製のルーフのその重さは、なんと8.5kg。その取り外したルーフを納める場所としては、一般的にはトランクなどのスペースを活用しますが、ミッドシップレイアウトのNSXは、そもそもユーティリティのスペースが少ないために、格納しておく場所が難しかったといいます。そんな中で、リアキャノピー内に納める新しい方式を採用。日常使いの不便さもなく、その上にデザインを大きく変更することなく、まとめられた1台です。

トヨタ・スープラ (A70)エアロトップ

1986年の2月に登場した、初代スープラ。2023年現在までもそのスープラの歴史は絶えず続いていますが、過去のA70スープラ・A80スープラでも、タルガトップのラインナップがあったことがご存知でしょうか?

クーペのスタイリングをキープしながらも、オープンドライビングを楽しみたい!というユーザーに向けて、トヨタが提案したのは「エアロトップ」という選択肢でした。この時代は景気的にもよく、バブル時代へ突入する直前。普通のクーペスタイルとは一味違う、豪華さや贅沢感を目指したラインナップだったのかもしれませんね。

こちらのルーフパネルは、NSXとは違いスチール製。そのため、重量も少し重めな10.5kgありました。格納部もリアトランクのラゲッジスペースと、ルーフを閉まってしまうと全然荷物が載らないように、実用性には少し難ありでしたが、実用性を犠牲にしてまでもこのモデルをラインナップしたトヨタさんは、凄く男気ある決断だったと思います。

大人に・ラグジュアリーに楽しめるタルガトップ

そうそう、アルファロメオ・4Cもタルガトップですね。この官能的なイタリアサウンドには虜になります…

今回ご紹介したのは5台でしたが、意外とピックアップをしていくと、タルガモデルをラインナップしている車種があるんです。オープンカーほどに運動性能を落とさず、体験としてのFun to Driveを両立させる選択肢としてタルガトップを選ぶことは、大いにありなのではないでしょうか。

自分自身がタルガモデルを所有してから、どこへ行きたいか・どんなことをしたいかの妄想ばかり捗る筆者でした。

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Editor

セイタローのアバター セイタロー 代表/編集長

CarBoonを含め、自動車関係のウェブサイトをいくつか運営してたり色々やってる大学生です。1つはカテゴリ日本一だったりします。
物心ついた時から車好きで、現在の愛車はルノーメガーヌR.S.。