旧型リーフをおでかけで実用してみた。
はじめまして!12月からCarBoonのライターとして活動することになったとっきーです。先日10/8に新型リーフが発表されましたね。ここで、あえて旧型(ZE1型)リーフに乗ってきました!

タイムズカーのカーシェア車両を利用して、神奈川県藤沢市から神奈川県小田原市まで一般道や自動車専用道路を利用しドライブしてきました。今回試乗に使用したZE1型リーフにはバッテリー容量が2種類あり、バッテリー容量が60KWhと大きい「e+」という称号のついた60Kwhのグレードと通常のe+がつかない40Kwhのグレードがあり、今回乗車したのは通常の40KWhのXという中間グレードで、新車価格は408.1万円です。
一般道ではどうか?

一言で言うと「気持ちいい」 普段はディーゼル車のマツダ アテンザやガソリン車のスズキ キャリイトラックに乗っている私ですが、普段乗らないEV車はとにかく「気持ちいい」と感じました。普段乗っているエンジン車と比べるとまず当たり前のことですが、エンジン音が無いのでとても静かで不思議な感覚です。街乗りなどをしている分にはウインカーの音、道路からのロードノイズ、外から聞こえてくる音以外はぼ聞こえず、会話も快適です。一方で、深くアクセルを踏み込むと未来感のあるモーター、インバータの「キュイーン」という音と共にEV車の持ち味である力強い加速を見せてくれます。バッテリーの大きいe+は更に力強い加速をするようですが、街乗り領域では40kwhモデルで十分に気持ちいい加速を体感できました。
急な登坂路では少し力不足?
大人3人+荷物の状態で湘南平(高麗山公園)の上り坂を上りましたが、もう少しパワーがあると快適に上れると感じました。その点では山間部で乗ることが多い方は、e+の方を選ぶと出力が大きいだけでなく航続距離も長くなるため、バッテリ残量を気にすることなく快適に運用することができると思います。
高速域での快適性はどうか?

速度域の高い西湘バイパスで高速域での走りをチェックしました!
高速域ではとても静かで、エンジン音がない分スピード感が薄く感じられるほどでした。そのため、気づけば自然と速度が乗っていることがあります。追い越し時の加速はとても力強く、アクセルを踏めばグイグイとスムーズに伸びて行くので、高速道路でもストレスなく快適に走ることができます。今回乗った個体は運転支援のプロパイロットは装備されていませんでしたが、リーフには「一定速巡航クルーズコントロール」が全グレード標準装備なので、長距離の高速運転でも足を休めることが出来ます。エンジン車と比べて変速機構がないため、速度域が上がれば電費が下がるかと思われましたが、瞬間電費計を見ていると70~80km/hでは一般道での電費と大差ない数値が出ました。
渋滞での快適性は?

試乗した当日は三連休の最終日だったこともあり、西湘バイパス出口から藤沢市内までひたすらに渋滞。そんななかでも、リーフは真価を発揮です。まずは「e-Pedal」について。リーフにはアクセルペダル1つで加減速をコントロール出来る「e-Pedal」という機能があります。アクセルを踏み込めば通常と同じように加速して、アクセルペダルを緩めると回生ブレーキにより減速し、完全停止まで行ってくれます。その機能を活用すれば、渋滞時のストップ&ゴーをペダルを踏み変えることなく行えるのです。慣れが必要な機能ではありますが、その機能に慣れるとかなり渋滞が楽に感じました。
筆者は、エンジン車にて渋滞で止まっている時間のアイドリングにとても無駄が多いなと感じることがあります。アイドリングストップをしている間は言葉の通りエンジンが止まっている訳で、CO2を排出していませんから、環境にも優しく合理的であると思います。ただ、アイドリングストップでエンジンが止まっている時間も限度が。その点EV車は、そもそもかかるエンジンがないのもあり、音も振動もなく快適で、走行用バッテリーからエアコンの動作などに必要な最低限の動力だけ取り出して駆動するため、かなり無駄が少ないと感じました。
約100キロ走った電費(でんぴ)は?

今回の試乗で充電100%からスタートし、無充電で約100km走ってきました。内訳としては「5割が高速、4割が一般道、1割が登坂路」です。適宜エアコン、シートヒーターを使用していたかな?
その結果…総電力から41%使用して、6.9km/kWhでした。カタログ上のWLTCモードでの電費が155kw/kmになるので、メーター表示で使われているkm/kWhに変換すると”6.5km/kWh“に。
カタログ上の電費より0.4km/kWh良い数値が出たということになります。今回は高速や登坂路、渋滞込みでこのような結果だったので、田舎の一本道でドライブをする状況であればもっといい数値となるでしょう。場合によってはメーカー公表値以上の航続距離を記録できるのかもしれませんね!
実際に旧リーフを使ってみて

今回、旧型リーフで約100 kmほど走ってみましたが、正直 “電欠の不安” は一度も感じませんでした。返却時点のメーター上の航続可能距離が147 kmと表示されており「あれ、まだこんなに走れるの?」とちょっと驚くほど。体感としては 約200 kmくらいなら無充電で余裕 という印象です。走り心地も静かでスムーズ、街乗りも郊外のドライブも快適 です。
旧型とはいえ、日常使いや軽いドライブには「想像以上に頼れるクルマ」でした。

そして先日発表された新型リーフは、フル充電で WLTCモードで「600 km以上」 の航続距離を実現しており、国内向け仕様では最大「約702 km」と発表されています。旧型リーフのe+の航続可能距離「約458Km」と比較すると「244Km」多く走ることができます。
つまり、新型リーフに乗れば、今回のような「気軽な日帰り旅行〜週末ドライブ」はもちろん、「往復300km前後」「少し遠めの旅行」などでも、充電の不安をほとんど感じずに使えますね。
旧型での “実用性の高さ” を実感した今回の体験では、新型リーフが掲げる高い航続距離スペックに向けて着実に進化を続けてきたことを感じました。旧型の持つ「日常使いの安心感」と、新型の「長距離の余裕」が合わさると、EVの使い勝手の幅がグッと広がる。これからリーフを選ぶ人にとって、そんな可能性を感じさせてくれる一台、というのが僕の率直な感想です。
新型が乗れるようになったら、ぜひサイズ感、走りなどの比較がてら試乗してみたいと思いました!












