メルセデス・ベンツ、新型Sクラスを発表|自動車発明140周年に放つ最新フラッグシップ

1886年にカール・ベンツが自動車を発明してから140年という節目の年である2026年。メルセデス・ベンツはその歴史を象徴するかのように、新型Sクラスを発表した。
今回はCarBoon編集部員のくるまクンが、発表直後のファーストインプレッションとして新型Sクラスの魅力と進化を読み解く。

フェイスリフトの域を超えた進化

Die neue S-Klasse. Stuttgart, 2026. Lackfarbe: MANUFAKTUR black sparkling Exterieur: AMG Line Interieur: MANUFAKTUR tiefweiß / schwarz; Exklusiv-Paket // The new S-Class. Stuttgart, 2026. Exterior colour: MANUFAKTUR black sparkling Exterior: AMG Line Interior: MANUFAKTUR deep white/black; Exclusive Package

今回の改良は単なるマイナーチェンジ(フェイスリフト)に留まらない。なんと、部品の50%以上が新開発または改良されておりおよそ2700点ものコンポーネントが新開発または再設計されている

まずはエクステリアに着目してみよう。

Sクラスで初めてオプションで装着可能になる発光機能つきのスリーポインテッドスターをはじめ、存在感を高めた(従来型から20%拡大された)イルミネーテッド・ラジエターグリル、そして革新的なマイクロLED技術を採用した新世代の「ツインスター」DOGITAL LIGHTヘッドライトを採用している。

ブランドのアイコンに存在感を持たせるほか、ヘッドライトの照射性能はこれまでより約40%向上し、Sクラスならではの印象的でひと目でSクラスと分かるライトシグネチャーを生み出している。

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リアには、新デザインのテールライトを採用。ブランドのアイコンをモチーフにしながらフラッグシップモデルに相応しい迫力を持たせている。

ソフトウェアにも人間らしさを

標準装備のMBUXスーパースクリーンと第4世代MBUXには、自然な対話を可能にするAI ベースの「Hi, Mercedes」でお馴染みのバーチャルアシスタント、進化したゼロレイヤー・インターフェース、Google Maps を基盤とするMBUXサラウンドナビゲーションなどを搭載。Sクラスとのインタラクションを、より直感的で人間らしいデジタル体験へと高めている。生成AI による高度な対話能力、友人と交わすようなマルチターン会話、短期メモリーによる文脈理解を備え、より直感的でパーソナルなバーチャルアシスタントはユーザーにとって心強い味方となってくれるだろう。

また、MB.OS/第4世代MBUXと連携するSクラスに初搭載のMBUX ARヘッドアップディスプレイ、複雑な交差点や不慣れな都市部で重宝しそうだ。

MB.OSを基盤とする第4 世代MBUXがSクラスに初搭載。

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第4世代MBUXは、ChatGPT‑4oとMicrosoft Bing、さらにGoogle GeminiのAIを組み合わせた複数のAIエージェントを統合する革新的なシステム。これにより、「Hi, Mercedes」でお馴染みのMBUXバーチャルアシスタントは乗員すべてとの関係性を根本から刷新され、生成AIによる高度な対話能力、友人と交わすようなマルチターン会話、短期メモリーによる文脈理解を備え、より直感的でパーソナルなデジタルオペレーターとして進化。

更にはゼロレイヤー上で “生きたアバター” として表示され、ダイナミックな色彩とアニメーションで表現される。また、人間的なキャラクター型アバター と エモーショナルな「Little Benz」の2種類のアバターが用意されている。

全ての席が”特等席

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フラッグシップの本質を突き詰めた社長室の様な空間を実現。トップグレードとなるロングホイールベースの 4 シート仕様「ファーストクラス・リアコンパートメント」には、13.1インチのデュアルディスプレイ、2台の着脱式MBUXリモートコントロール、ビデオ会議機能を統合。後席はコネクテッドされたビジネスラウンジ(ワークスペース)としても静寂に包まれたプライベートリトリートとしても機能する。

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シートベルトヒーターを前席に装備。デジタル・ベントコントロール、新開発の電動エアフィルターと ENERGIZING AIR CONTROLなどの革新的装備により、日常の快適性と心地よさ、そして室内の空気環境が一段と向上するという。

運転席周りではユーザーの声を受けて、リミッターやDISTRONIC用のロッカー式スイッチ、音量調整用ローラーといった操作体系(物理ボタン)が再導入された。

フラッグシップに相応しい走り

Die neue S-Klasse. Stuttgart, 2026.Lackfarbe: Hightechsilber metallic Exterieur: AMG Line; Night-Paket Interieur: Exklusives Nappa-Leder macchiatobeige / magmagrau; Exklusiv-Paket//The new S-Class. Stuttgart, 2026.Exterior colour: Hightech silver metallic Exterior: AMG Line; Night PackageInterior: Exclusive Nappa leather macchiatobeige / magmagrey; Exclusive Package

V 型8気筒、直列6気筒ガソリンおよびディーゼルエンジンから、プラグインハイブリッド(直6+モーター)に至るまで新開発・改良を施した幅広い電動化パワートレインが、Sクラスならではの滑らかで上質な走りを実現。(ガソリン/ディーゼルは全車ISG)

さらに、AIRMATICサスペンションや、速度域に応じて減衰力を緻密に調整するE-ACTIVE BODY CONTROL(オプション)、標準で4.5°、オプションで最大10°の操舵角を可能にするリア・アクスルステアリングにより、卓越した快適性と俊敏性を実現するという。

オーダーメードプログラムで、唯一無二のSクラスに

Die neue S-Klasse. Stuttgart, 2026. Lackfarbe: Hightechsilber metallic Exterieur: AMG Line; Night-Paket Interieur: Exklusives Nappa-Leder macchiatobeige / magmagrau; Exklusiv-Paket // The new S-Class. Stuttgart, 2026. Exterior colour: Hightech silver metallic Exterior: AMG Line; Night Package Interior: Exclusive Nappa leather macchiatobeige / magmagrey; Exclusive Package

新たに標準設定として、MANUFAKTURブラックスパークリング、MANUFAKTURヴェルデシルバーマグノの2色がMANUFAKTURペイントとして追加された。

唯一無二のSクラスを仕立てる特別オーダープログラムとして「MANUFAKTUR Made to Measureプログラム」が導入された。このプログラムは150色以上のエクステリアカラーと400色以上のインテリアカラーに加え、専任エキスパートによる1対1のコンサルテーションを通じて、“世界に1台だけ”のパーソナライズされたSクラスを創り上げることができるそうだ。

また、安全装備も”細心かつ最新”のもの。アップデート版Sクラス向けデジタルエクストラとして後日追加される「リム保護警告」は、車両周囲のトップビューにホイールと障害物の距離を表示し、リム損傷の回避をサポート。

比類なき防護性能に磨きをかけた“GUARD”

各国元首、企業トップ、王室関係者から絶大な支持を獲得している特別防護車。今回の改良で4MATIC +6.0リッターV12ツインターボを搭載したS 680 GUARD 4MATICへと進化。GUARD専用の自動消火システム、緊急クリーンエア供給システム、Threat Alarm System(脅威警告システム)、外部コミュニケーション装置、サーボアシスト付ドアなどいたり尽せりな装備で“走るビジネスラウンジ”を実現。

日本にどの仕様が導入されるかや、日本導入時期は未定。

“Welcome home”の体験価値をこれからも

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140周年イヤーである2026年は、ブランド史上最大級のプロダクトローンチプログラムの起点となり、今後2年間で40以上の新型車を順次投入予定という。その第1弾のSクラスはまさに期待を超えるトピックを詰め込んできた。今後のメルセデスベンツの動きに注目である。

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Editor

クルマが大好きな大学院生です。