BEVとしての性能も、スポーツカーとしてのパフォーマンスも、大幅進化
ポルシェから改良を施した新型「タイカン」と新型「タイカンクロスツーリスモ」が発表されました。
空力性能やエネルギー効率の見直し、専用開発のタイヤ、容量を増やしながら軽量化されたバッテリーなどによって、航続距離は最大で35%増加した678km(WLTPモード値)を実現しています。バッテリーの容量増加に伴い、充電性能も見直され、充電性能は50kW増の320kWとなり、高速走行時のエネルギー回生は400kWまで増加、タイカンのすべてのバージョンで充電状態10%から80%まで18分で充電可能としています。
BEVとはいえ、それ以前にポルシェであるので、スポーツカーとしての走行性能も大きく向上しています。主にシステム出力が増加しており、ベーシックモデルのタイカンは従来よりも60kW向上。最上位グレードのタイカンターボSではさらに140kWのローンチコントロールが追加され、システム出力は700kW/952psを発揮します。スポーツクロノパッケージには新たにプッシュトゥパス機能を装備し、最大70kWのブーストを10秒間利用できるようになりました。0-100km/h加速はタイカンが先代モデルを0.6秒上回る4.8秒、タイカン ターボSは先代モデルを0.4秒上回る2.4秒を実現しています。
足回りではアダプティブエアサスペンションを標準装備とし、新しいポルシェアクティブライドサスペンションは、4WDのオプションとして設定。ドライビングコンフォートとダイナミクスを高次元で両立させることが可能となっています。
エクステリアでは、スッキリとしたデザインのフロントフェイスが特徴的です。ライト回りでは、高解像度HDマトリックステクノロジーのヘッドライト、イルミネーテッド仕様のリアライトストリップなどの意匠が一新されました。
インテリアではインストルメントクラスターやディスプレイに機能を追加して最適化。新しいコントロールレバーによりドライバーアシスタンスシステムの操作がより直感的に行えるようになっています。
走行性能や快適性、利便性、軽量化、空力性能など、全方位で進化した改良新型モデルの価格は「タイカン」が1370万円から2746万円。「タイカン クロスツーリスモ」が1507万円から2308万円となっています。