日本導入は反響次第!?ついに完全復活を果たしたランチアから新型イプシロンが登場!

ついに「正式」に発表された新生ランチア

本来、このタイミングで華々しくワールドプレミアを迎える予定だったであろう新型『イプシロン』。ただ、以前CarBoonでお伝えしたように、世界初公開は水没からクレーンで引き上げられている状況のリークであったことは知っている方も多いでしょう。詳しくは下記の記事をご覧ください。

思いもよらない形で公開されてしまった新型『イプシロン』。ついに正式に発表されたので、詳細を見ていこうと思います!

独自の世界観を表現したイタリアンコンパクト

ランチアは、ステランティスグループの一員であるため、基本的なメカニズムやシステムはグループ内で共有化されています。実際にインテリアを見てみると、シフトスイッチの形状がプジョー・シトロエン系の意匠であることが分かります。おそらく『プジョー・208』などの兄弟車としてデビューするでしょう。つまり電気自動車版のモーターやバッテリーは『e-208』のものを流用すると考えられます。新型『イプシロン』の航続可能距離はWLTPモードで394~403kmとされており、この値は『e-208』とおおよそ一致しています。『e-208』との大きな違いとしては、プラグインハイブリッドモデルが噂されていることでしょうか。

伝統と革新を両立したデザイン

エクステリアは新しさと懐かしさが同居したデザインとなっています。フロントフェイスには2ドアクーペのバッテリーEVコンセプトモデル『Pu+Ra HPE』に採用されていた、新しいデザインアイデンティティである3つのLEDライトビームも採用されています。

リアでは、ランチアの伝説的モデルである『ストラトス』をオマージュした丸型のテールライトを配置。また、内部造形にはイプシロンの頭文字である「Y」を模したデザインが施されています。バラ文字で配置された新しい「LANCIA」ロゴは、イタリアの卓越したファッションを彷彿とさせるフォントを採用したとしています。

インテリアには、「S.A.L.A. (Sound Air Light Augmentation)」と名付けられたカスタマイズ可能な独自のインフォテインメントシステムを搭載。オーディオ、空調、照明の操作系を一元化した集中コントロールパネルを備えるほか、シンプルなジェスチャーや音声コントロールを採用。これにより、簡単な操作で室内環境を一変させることができ、車内の雰囲気を簡単にパーソナライズすることができるとしてます。

さらに大きなトピックとして、イタリアの高級家具ブランド「カッシーナ(Cassina)」とコラボレーションした『EDIZIONE LIMITATA CASSINA』も登場を予定しています。そちらは、BEVのみの設定でランチアの創業年にちなんで1906台を限定販売。専用のエクステリアや、カッシーナが手がけたインテリアが採用されるほか、1906台それぞれにシリアルナンバーが入れられる予定となっています。

日本導入は反響次第!?

ここまで色々と概要をお伝えしてきましたが、読者の方が一番気になっているのは「日本導入されるのか?」というところでしょう。ステランティス インド・アジア太平洋知地域担当COOのアシュワニ・ムッパサニ氏によると

「昨年の日本の輸入車市場は、為替の影響もあって約10%の縮小を見ましたが、我々ステランティス・グループは逆に伸びています。ユニークでニッチな車を提供しているから、日本では成功しています。我々に大事なことは、数を売ることではない。それはステランティスではない。顧客の満足度を第一に考えることが、最重要事項なのです」

とした上で、ランチアブランドの日本導入について

「可能性はつねにあり、当然ゼロではありません。日本でランチア・イプシロンが欲しい方がいたら導入に問題はありません。ですが、おそらくボリュームとしての台数は出ないでしょう。でも強烈に好きな人には提供したい、ニーズに応えたい。日本市場向けにローカライズするとなると1グレードか2グレードに絞りつつ、そしてローカルの大手、日本車と直接対決するわけではないものの、戦わねばなりません。でも先ほども申し上げた通り、ステランティスは顧客満足度を高いレベルでキープするのが目標。ここ日本の顧客によろこんでもらえるものを提供したいと考える以上、もちろん日本での戦略はあるということです。顧客に満足いただければ、必ず伸びていきます」

と話しており、検討段階にあると予想できます。検討から導入へとステップアップするのに必要なものは、間違いなくユーザーの声でしょう。要望が大きければ、日本導入も十分に考えられるようです。今後、ブランドのラインアップ拡大も予定されているランチア。個人的な意見としては「日本導入、ぜひお願いします!」です!

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Editor

Hej Hej!東京在住のクルマ大好き人間のRioです!サイクリングも音楽も好きな高3(06)です。くるまマイスター検定1級。モータージャーナリストを志して「より多くの人にクルマの楽しさを知ってもらい、クルマのファンを増やす」をコンセプトに活動中!