【CXの意味、知ってる?】「おぎやはぎの愛車遍歴」に出演したシトロエン・CXに試乗!さらには帰宅まで!?

Hej Hej!自動車ライターのRioです!

1月28日、茨城県にあります笠間芸術の森公園にて開催された「第10回Kitakan French」通称キタフレにお誘い頂き、CarBoonとして代表と共に行って参りました!

CarBoonとしてイベントに参加することも初めてでしたが、そもそも愛車を所有していない身なので今までミーティングというイベントとも無縁の生活を送っていました。初めて会う方々、初めての環境、免許さえ持っていない自分なんて馴染めるのかな?と少しの不安とワクワクとともに向かったのですが、、、

温かく迎え入れてくださり、本当にありがとうございます!!!

さて、到着!

会場をぐるぐるとご挨拶と自己紹介も兼ねて散策していると、みなさんとても温かく迎えてくださりクルマ談義が弾みます。そして私が高校2年生であることを明かすと、さらに会話が弾みます。例えば「どんなクルマが好きなの?」や「クルマは何が好き?」という会話から「初愛車は何を狙っているの?」といった高校生ならではの話題まで。

そしてその話題が発展し、フランス車大布教大会まで始まり、「ルノーがいい!」「いや、シトロエンがいい!」「いや、プジョーもオススメ!」と全方位から勧められ、コンパクト&右ハン&MT&コスパなどの欲しいクルマの条件を照らし合わせた結果、最終的にプジョー・208に行きつきました(笑)。

キタカンフレンチでまさかの出会い!

大きな注目を集めていたシトロエン・CX

雰囲気を味わおうと会場を見て回っていると、ひときわ注目を集めているクルマがありました。それがホワイトのシトロエン・CXです。なかなか見かけることは少ない貴重なCXですが、視線を集める理由はほかにもありました。

『愛車遍歴』に出演された際の様子(引用元:BS日テレ)

実はこちらのおクルマ、キタフレの前日に放送された「おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!(BS日テレ)」の村井國夫さんの回への出演車なのです!番組にはCXに加え、オーナーさんであるshio(@shiolab)さんも出演を果たし「あ、テレビの人だ!」「あ、テレビのクルマだ!」とタイムリーな話題に来場者の方々からも大好評。

足回りが特殊で乗り心地が有名なモデルということもあって大試乗会も行われました。ということで、周りの方々からも「めったに乗れないから乗ってきな!」と促され、私も試乗することに!?

初めてのシトロエン!初めてのハイドロ!

試乗時の様子

大人気なCXの試乗。定員いっぱいの5人乗車で試乗がスタートしました。私は後席の左側に乗り込んだのですが、シートに座った瞬間に埋もれるんじゃないかと感じるほどのフカフカなクッションに包まれます。

そして、いざ走行スタート!搭載されているエンジンは直列4気筒の2500cc。

登場した年代を踏まえると、この上ないほど滑らか走りだしを披露してくれました。乗り心地は今まで経験したことがない滑らかさで、感覚としては身体が常に平行移動しているようなイメージ

shioさんによると、「乗員が多い方が乗り心地はいいかもしれない」とのこと。確かに、ある程度の荷重がある方が動きに落ち着きがあるように感じました。この足回りの凄いところは、究極までのふんわりとした乗り心地を実現しつつ、必要なロードインフォメーションは伝えてくれること。

石畳などのフランスにありがちな細かい凹凸はすべて吸収してくれる一方で、マンホールや道路のアンジュレーションなどは最大限角を丸めて乗員に伝えてくれていました。

運転席周りの操作系はかなり個性的

同乗試乗に加え、希望すれば運転する機会も設けられました。私は後席でお話を聞いていましたが、CXを初めて運転した方によると、見た目ほどクセはなく、想像以上に乗りやすいとのこと。

ライト系のスイッチなど、操作系は特殊な配置となっていますが、ボタンの位置さえ分かってしまえば最近のクルマのように扱うことができるほか、フラッグシップらしい大柄なボディも全長はあるものの、全幅は抑えられているためサイズ感は掴みやすいとのことでした。

走っていると5人も乗っているにも関わらず、気付けば車内は静かになっています。

…というのも、柔らかい乗り味と優しい雰囲気によって、乗っているうちに不思議と心が穏やかに和んでしまうのです。まるで日曜日の昼間に日向ぼっこしているような感覚。気付けばミーティング会場に戻ってきてしまいました。

オーナーさまのご厚意で自宅近くまで送って頂けることに!?

まさか、こんな展開になろうとは、、、。

お昼も過ぎ、そろそろ帰ろうかなと思っていたときのこと。shioさんから「助手席乗ってくかい?」とお誘いが!そう、実は先ほどの試乗の際に話したのですが、shioさんと私は家がとても近かったことが判明したのです!ということで、なんとCXに乗って自宅付近まで送って頂けることに!

ミーティング会場の笠間市から都内へはだいたい2時間ほどのドライブ。フカフカのシートに身を任せ、いざ家路へ!自動車ライターとして簡単にレビューすると、とにかく安心感が強い

自分自身、クラシックカーに乗るというのはほぼ初めての経験でしたが、このCXがしっかりと整備されているからか、都内まで快適に走ることができました。shioさんの「途中で止まったらゴメンね。今までで1度しかないけど。」という前置きで少し身構えてはいましたが、1970年代のモデルとは思えない良い意味での普通さが、心に落ち着きを与えてくれるのです。

CXという車名は空気抵抗係数を表す記号「Cx」から取られている

走りに関してはフラッグシップらしく快適のひと言に尽きます。変速をほとんど感じないので、shioさんに「トランスミッションって…」と尋ねてみると「3速のATだよ」とのこと。

そもそも変速の回数が少なかったのです。

そのわりには街中から高速域まで、元気よく走ることに驚きます。高速道路ではさすがにエンジン音は大きくなり、会話は少し声を張らなければならなくなりますが、音的には唸るという感じではないので、あまり不快感は抱きません。2500ccという排気量と3速ATの長所を掛け合わせて、短所を見事に補い合っていることに、シトロエンのクルマ作りへの情熱を感じました。

助手席に座って感じるのは、圧倒的な視界の良さ。ウィンドウの面積が大きいのもあると思いますが、ダッシュボードが大きくえぐられていて物理的に広いのも開放感の大きな要因だと考えられます。

開けた視界のおかげで、綺麗な夕焼けを堪能しながらドライブすることができました。shioさんセレクトのドライブミュージックも相まって、だんだんとロマンチックな雰囲気に、、、。

車窓から眺める夕焼けは、まるでフランスの絵画のように見えた

乗り心地は…

そこはシトロエンですから!もちろん最高です!

魔法の絨毯と評される意味が良く分かります。その一方で、エンジンの振動はシャシーやフロアを伝播し、かなり伝わってきます。shioさんによると「今一番やりたいのは、エンジンマウントの交換」とのこと。エンジンマウントが交換されて、この振動がなくなれば、現代の高級車にも匹敵する。いや、それ以上に快適な移動空間になりそう!これはエンジンマウントが交換されたらまた乗ってみたい…なんてわがままも考えてみたり(笑)

徐々にゴールに近づき、CXは首都高へ。首都高ならではの速い流れも全然へっちゃらで、涼しい顔をして走ります。タイヤの細いクルマとは思えないほど、ステアリングのセンターがしっかりしていてどっしりと安定しています。

ミーティングに参加していたアルピーヌ・A110と
帰りの高速でたまたま出会いランデブー走行

車内というのは不思議です。shioさんと私は今回、初対面なのにも関わらず約2時間の移動中、絶えず会話を楽しんでしまうのですから(笑)

自分のルーツや最近の話、これからのことまで。素の自分でいられること。これこそクルマの大きな魅力なのだと再認識しました。これからは告白や商談などの重要はお話はドライブしながら車内でしましょう!冗談です(笑)。自己責任でお願いします…。

そんなこんなな感じで走っていると、あっという間に自宅近くに。日が沈み、車窓から眺める黄色がかったヘッドライトに照らされた街は、不思議といつもとは違って見えました。今日の経験を得て、自分の感じ方や視点が少し変わったのかもしれません。

到着してクルマから降りると、さらにシートの優秀さに気付かされます。柔らかいシートにありがちな腰の痛みはなく、沈み込みが大きいことがホールド感の向上に繋がり疲れも一切ありません。シトロエン・CXは、私の価値観を根本からガラッと変えてくれる1台でした。

走り去る後ろ姿もまた愛らしい

最後に、わざわざ送って下さったshioさん、本当にありがとうございました!また、今回関わった全てクルマ好きのみなさま、本当にありがとうございました!そして、今後とも何卒よろしくお願いいたします!

以上、自動車ライターのRioでした!Adios!

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Editor

Hej Hej!東京在住のクルマ大好き人間のRioです!サイクリングも音楽も好きな高3(06)です。くるまマイスター検定1級。モータージャーナリストを志して「より多くの人にクルマの楽しさを知ってもらい、クルマのファンを増やす」をコンセプトに活動中!