BMWから新型i3が公開された。
これからのBMWの中核を担う大切なモデルなだけに多くの車好きや業界関係者などから注目されている。
そんな新型i3のどこが凄いのかを日本一分かりやすくくるまクンが解説する。
そもそもBMW i3ってナニモノ?

ドイツの大手自動車メーカーBMWの電気自動車シリーズである「i シリーズ」の3シリーズに該当するクラスのモデルを「i3」としている。BMWの電気自動車のラインナップの中でちょうど真ん中くらいに位置するモデルと思っていただけたらと思う。
クルマ好きの中には過去に日本でも「i3」が販売されていたことを知っている方もいらっしゃるかもしれない。まさにその通りで初代i3は日本でも2014年から2022年まで販売されていた。BMW 3シリーズのEVバージョンというイメージよりも当時はシティコミューター的なキャラクターだった。
ボディはCFRP製、内装はペットボトルなどのリサイクル素材をふんだんに使い、ドアはロールスロイスやRX-8のように観音開で、現在では当たり前の装備となりつつある”回生ブレーキ”を活用したワンペダル走行が可能であるなど「未来のクルマ感」が強いのが印象的だった。
そんなi3、実は”日本に導入されることはなかった2代目“が存在する。それこそが今回デビューしたi3の先代モデルに当たるi3だ。先代3シリーズセダンをベースに電気自動車化したモデルで中国市場を中心に販売されていた。

3シリーズに”ノイエクラッセ”のエッセンスを

BMWにとって新世代のモデル群に当たるニュークラス、すなわちノイエクラッセの第2弾として新型iX3に続いて今回デビューした新型i3。
これまでの3シリーズの面影を残しながらも大胆に生まれ変わっている。エクステリアは3ボックスならぬ2.5ボックスデザインを採用。長いホイールベース、後方に向かって傾斜するキャビン、短いオーバーハングがロングノーズ・ショートデッキを想起させ、歴代の伝統にリスペクトしつつ、スポーティな印象。
3シリーズ伝統の”4つの目”を持つフロントフェイスも現代的に進化。BMWのラジエーターグリルとツインヘッドライトが融合した革新的なライトシグネチャーは、一目で「ノイエクラッセ」と分かるデザイン。水平に配置されたテールライトが、特徴的な後ろ姿も地面に踏ん張るワイド感があって迫力がある。
インテリアはノイエクラッセ第一弾のiX3に習い、ドライバー志向のスポーティさが全面に出ている。まるで飛行機のコックピットのようなデザインで運転に集中できそうな作り込みだ。

侮るなかれ。これはモンスターマシンだ

新型i3のボディサイズや重量、価格などはまだ公表されておらず、不明な点も多いが、すでに公開されたスペックの数値からモンスターマシンであることが分かる。
今回公開されたグレードは「i3 50 xDrive」の1種類のみ。前後に電気モーターを搭載した、いわゆる“デュアルモーター”のクルマで駆動方式は4輪駆動である。なぜ3シリーズクラスのEVセダンにデュアルモーター、4輪駆動という組み合わせなのか、スペックを見ればその答えを伺うことができる。
なんと、システム全体の最高出力は先代M3セダン(F80)のスペックを凌駕する345kW/469hp。最大トルクは脅威の645Nmを叩き出すのだ。先代3シリーズのMパフォーマンスモデルに当たるM340iの最高出力が285kW/374hp、最大トルクが500Nmであることを考えるとものすごいパワーを秘めていることが伺える。
さらにEVにとって課題の一つとなっている「航続距離」についてもその不安はほぼ払拭される。航続距離は先代iX3(517km)の約2倍になる最大900km (WLTPテストサイクル準拠)を叩き出すというのだ。また、DC急速充電器を使うと10分で最大400km分充電できることも頼もしい。

新型i3の投入によって、EV市場は盛り上がるのか?

日本国内ではガソリン価格が高騰している。そのため、低燃費のモデルやガソリンを使用しないEV、FCV(燃料電池車)に再びスポットが当てられていることもしばしばある。
ガソリン価格の高騰が続くのであればこの流れも続くかもしれない。今回の新型i3の登場はそんな日本市場にとっても大きなニュースではないだろうか。今年夏頃にはノイエクラッセ第一弾の新型iX3が日本に上陸予定という。新型i3も“ノイエクラッセの成功の鍵を握る1台”なだけに私もクルマ好きの1人として日本上陸を心待ちにしている。












