輸入車のド定番といえばフォルクスワーゲン。
そのド定番の車に、2000年式ルノー ルーテシアが愛車の筆者が10日間乗ってみたら…
コンパクトカーの傑作 VW ポロ
今回10日間乗ることになったVWポロは2014年式で先代5代目(6R/6C)の後期型、グレードは『TSI コンフォートライン アップグレード パッケージ ブルーモーション テクノロジー』。
長すぎるグレード名で混乱させられるが、簡単に言ってしまうと”全部載せ最上級グレード”である。
クルマがあまり分からない方に説明すると、二郎系ラーメン屋さんで「ヤサイマシマシ、アブラ、カラメ、ニンニク」と注文するのと同義。(なはず)
スターバックスで「抹茶クリームフラペチーノにホワイトモカシロップを追加、加えてキャラメルソースとホイップクリーム、抹茶パウダーを追加」する感じとなる。
ちなみに、スターバックスの方は僕が実際に好きなマシマシカスタム。結構美味しいと思うので、是非お試しを。
話を戻すと、オートエアコン、オートワイパー、ACCなど筆者の車には1つも付いていない装備がてんこ盛りで、約四半世紀前の車に乗る筆者を(前述にもありますが、ルーテシアに乗っています)悲しくさせる1台だ。全部ください。
ポロVSルーテシア その結果は??
それは圧倒的にポロ、誰がどう考えてもポロ、選ぶべき車はポロ、ポロしか考えられない、わざわざ古いルーテシアに乗ってる人の気が知れない。
だってポロ良すぎるもん…。ということでポロにあってルーテシアにない素晴らしい装備たちをいくつか紹介しよう。
ー TSIエンジン×DSG(ダイレクト・シフト・ギアボックス)
ポロに搭載されているエンジンは、1.2Lターボエンジンで最高出力は90psと数値だけ見ると頼りなく思えるが、1.2Lとは思えないぐらいに元気に走ってくれる。
こういう文章、自動車雑誌でよく見る言い回しではあるが、実際に乗ってみるとその通り。本当でした。
中低速域が活発で、街中~郊外路が大得意。力強くてパワフルに走るというよりもスイスイと駆け抜ける感覚だ。
そしてDSGとの組み合わせ。噂には聞いていた、DSGは凄いと。
乗ってみてわかった、本当にすごい。まず変速がとにかく早い。ラグが全くないのでダイレクトに変速してくれる。
それでいてスムーズなのだ。
また、Sモードに入れると3000回転付近でシフトアップするようになり、よりスポーティに走ってくれる。
シフトダウンの回転合わせもとにかく上手くて気持ち良い。私は必死にブリッピングシフトダウンを練習したというのに。量販グレードのコンフォートラインでこの変速、GTIだったらどうなるんだ。
ちなみに燃費は高速メインで約18km/L。燃費も良いのかキミは。
ー ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
ACCどころか、定速のクルーズコントロールさえ付いていないルーテシアが愛車の筆者であるだけに、この便利さには本当に驚いた。
帰省で東名ー首都高ー常磐道と400km近くACCを使ったのですが、快適すぎやしないか。
疲れているときのACCは最高である。スピードと車間距離を車が勝手に調節してくれるこのシステム、インターを降りてからアクセルを踏むのが面倒になってしまうレベルだ。
ー 高品質なインパネ周り
ポロのインパネ周りはソフトパッドが多用されていたり、革張りだったりという分かりやすい高級感があるわけではない。シンプルでありながら高品質で上質なのだ。
細部のチリが合っていて質感が優れている。そして使いやすい。
物理ボタンが初見でもわかる場所に配置されており、誰でもすぐに使いこなせる。これぞインパネのお手本。囲まれたメッキがカッコいいメーターパネルもシンプルで見やすい。
なお、筆者のルーテシアのインパネは常にベタベタ仕様である。
ルーテシアが優っている部分とは…
ルーテシアにあってポロを比べてみる。
ルーテシアのエンジンは1.6LのNAでトランスミッションは昔ながらの5MT、最新の安全装備はもちろんない、質感も高いとは言えない。
ルーテシアにあってポロにないものなし。新しい車(型落ち10年落ち)はすごい。
走り、燃費、装備、質感、安全性、全部優れている。しかも認定中古車でも100万円以下で買えてしまうコストパフォーマンス。恐るべしポロ。
【総括】ポロは優秀すぎる!でもルーテシアが好き!
バランスが良くて優等生なポロ。”Bセグメントコンパクトカーのベンチマーク”と呼ばれる理由がよくわかった10日間であった。売れるべくして売れている。
筆者はポロを返却し、今日からルーテシアに乗る。
ルーテシアに乗ってすぐに感じた、ルーテシアのほうが好きだと、肌に合っているのはこっちだ。
ポロは良い車だったけど、やっぱり好きな車に乗ろうじゃないか。
さあ、好きな車でドライブへ行こう。