【大人気フレンチミニバン】シトロエン ベルランゴ試乗記

こんにちはCanalです。

突然ですが「今、日本で人気のフランス車」といえばなんでしょうか?

そうです。シトロエン ベルランゴです。先日”とある理由”で4日間ベルランゴをお借りできたので、今回はその紹介していきます!最初にベルランゴに乗った感想を一言で言ってしまうと「売れるのも納得の出来」でした。

ベルランゴってどんなクルマ?

日本でフランス車のミニバンというと、ルノー・カングーが真っ先にイメージされると思いますが、そのカングーと現地では真っ向勝負のフレンチミニバンが“シトロエン・ベルランゴ”です。日本での本格的な正規輸入は現行型が最初のため、あまり知られていないかもしれませんが、その歴史は意外にもカングーより古く、カングー発売の1年前の1997年にベルランゴは発売されました。

その後、2008年に2代目が発売、日本で販売が開始された現行型は2018年に発売されました。日本へは翌年2019年に発売され、日本導入直後から大ヒットし、シトロエンの販売台数増加の起因となっています。

10年ぶりにフルモデルチェンジされた3代目の現行型は、キープコンセプトでありながらも、プラットフォームが“EMP2”という新設計のものに進化したことにより、走行性能や快適性が大幅に向上。日本国内では乗用モデルのみのラインナップですが、欧州では商用モデルもラインナップされています。

また、兄弟車としてプジョーからは少しSUV風のデザインが与えられたリフター、フィアットからは比較的シンプルなデザインのドブロと、日本には未導入のトヨタ・プロエースシティ、オペル・コンボの全部で5種類のラインナップがあります。

5兄弟ありますが、筆者はベルランゴのかわいいデザインが一番好きですね!(そういえばオペルの正規輸入ってどうなったんですか…?)

ベルランゴ・SHINE BlueHDi XTR PACK

ベルランゴには、今年日本に導入されたばかりの”7人乗りのロング”と以前からある”5人乗りの標準ボディ”の2種類がありますが、今回お借りした車は後者の5人乗りモデルです。

グレードは2つあるうちの「SHINE BlueHDi XTR PACK」という上位グレードで、ボディカラーはグリプラチナムというオプションカラーです。以前はFEELというベーシックグレードがありましたが、いつの間にかフェードアウトしてしまいました…

この最上級グレードには特別装備として、ボディ各所が通常ではホワイトの差し色がオレンジになり、同じくオレンジの差し色が入った専用シート、通常グレーのダッシュボードが深いグリーンになる専用カラーダッシュボード、通常16インチのホイールから17インチアルミホイールへの変更などの違いがあります。簡単に言ってしまうと、一番かわいらしい仕様がXTR PACKということですね!

ちなみに新車価格は434.9万円ということでそこまでかわいくはないようです。なお発売当初は343万円でした、昨今の原材料原油量高騰が憎いぜ…。

ユーティリティ

ベルランゴの一番の魅力ともいえる使い勝手。ベルランゴにたくさんある収納スペースのうちからいくつかご紹介!

この上の写真、ただのダッシュボードの写真だと思いませんか?

実はここ「収納スペース」なんです!

グリーンのダッシュボードの上に、ベージュのベルトのアクセントが可愛らしいです。その隣のドリンクホルダーは運転席側にも装備されており、これが運転中にも飲みやすい非常にちょうど良い場所にあるんです。さすがです、ベルランゴ。

しかしフランス車らしく(?)500mlのペットボトルを入れるには底が若干浅くて少し怖いです…(笑)

なんとメーター上部にも収納スペースがあります!何用なのかわかりませんが、とりあえず広いです!

他にも、フラットに倒れるリヤシートや、ガラスルーフと一体になったモジュトップ、ガラスだけ開くことができるリヤゲートなど使い勝手抜群ですね!

インプレッション

さて、実際運転してみての感想ですが、見た目から想像するよりもかなり運転しやすくて軽快に走るというのが第一印象。というのもこのクルマ、実際に間近で現物を見るとめちゃくちゃ大きく見えるんですよ。全長は4405mmと、”少し長いシエンタ程度”の長さなのですが、全幅と全高が1850mmで同寸で、正面から見るときの箱感というか電車感がものすごくあるんです。日本車では絶対にない縦横比ですよね。

そんな大きさを感じたクルマを運転したわけですが、これがとても軽快に走る。

ベルランゴに搭載されているエンジンは、1498ccの4気筒ディーゼルターボエンジン。最高出力130ps、最大トルク300Nmを発揮するのですが、車重1600kgのとても軽いとはいえないこのボディを軽々引っ張ってくれます。組み合わされる最新8ATとの相性も抜群で、スッスッと滑らかにギアを上げ、加速していきます。強烈な加速や高速の伸びなどの刺激は無いですが、とにかく軽いんです。人も荷物もたくさん積めるし、よく走る、最高じゃないですか。

メーターもとても見やすくて視認性抜群です。

高速でも運転したのですが、これがとても楽ちん。この全高から想像するよりも重心が低くて、ステアリングも正確です。高速の追い越し車線で歯痒かったり、勾配でスピードが上がらなかったりというような歯がゆい場面も一切なしです。静粛性は高いですが、エンジン音よりもロードノイズが少し気になるところです。もちろんACCもあるので、車に任せた運転もできちゃいます。

運転していて思った欠点は「フロントの左前の感覚がやや掴みにくい」こと。私のシートポジションだと左前がほぼ見えなくて、狭い道や初めて通る道だと少し緊張しましたね。

カングーと比較されることが多いベルランゴですが、実際に購入する際に迷うことは意外とないかもしれないと思いました。カングーは「ベーシックさやシンプルさを楽しむクルマ」でベルランゴは「家族や友達とお出かけを楽しむクルマ」という感じがします。あくまで個人の感想に過ぎないですけどね。

最後に

ベルランゴに乗って思ったのは、クセがなくて運転しやすいクルマであるということ。

ヨーロッパの過酷な環境で道具として育ったベルランゴの出来が悪いわけもなく、車に関心の薄い方でもすぐに運転できると思います。

そしてもちろん、車好きの方でも楽しく運転できる1台だと思います。筆者も合計300km弱運転して、ベルランゴ欲しくなっちゃいましたもん。学生の私にはデカすぎますけど…(笑)

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Editor

今日もトゥインゴゴルディーニR.S.に乗る大学生。欲しいクルマが多すぎて困っています。