【ETCってそもそも何?】これであなたもETCマイスター

こんにちは、Canalです。

みなさんが高速道路を利用するときに当たり前のように使っているETC。当たり前すぎて、そのものに疑問を抱いたことはないでしょう。日本のように、あらかじめ車載器に専用カードを入れておくだけで、ゲートが開き、その瞬間決済が完結してしまうシステムは、実は世界的に見ても少数派なのです。

では、なぜ日本がETCというシステムを導入しているのか、また現在では、ETC普及率は全国のクルマ台数の9割を超えているといわれていますが、そこに至るまでの歴史を振り返ってみたいと思います。

ETCってそもそも何だろう?

ETCという言葉を普段何も考えずに使っていますが、そもそもETCって何の略称なのでしょうか。

ETCとは「Electronic Toll Collection System」の略で、日本語で「有料道路自動料金収受システム」と表すことができます。つまり、ETC車載器をクルマに搭載し、ETCカードを差し込んでおけば、お金を用意しなくても、ETCゲートを通過するだけで、料金所を通過できるというシステムです。

国土交通省が普及を推し進めていることに加え、ETCセットアップが比較的簡単で、カー用品店等ですぐに取り付けができることから、日本国内では、ETCが付いていないクルマの方が珍しいと言っても過言ではないくらいに普及が進んでいます。数字で言うと、日本で登録されている車の約9割に装着されているとか。

この画期的なシステムは、海外での採用例は少なく、採用している国を挙げると、シンガポールやアメリカ、イタリアぐらいしかありません。

ETCヒストリー

では、そんな便利なETCですが、いつから普及され始めたのでしょうか、その歴史を探っていきたいところですが、ETCの話をする前に、ETCの前身として1987年から2005年にかけて利用されていた「ハイウェイカード(通称ハイカ)」をご説明します。このカードは簡単に言うと、高速道路専用のプリペイドカード。ETC同様、料金所で金銭のやり取りがなく、5000円以上のカードにはプレミアムが上乗せされていたため、広く利用されてきました。しかし、偽造カードが出回ったことなどをきっかけに、徐々にETCへと移行していきました。

https://ja.wikipedia.org/

ETCが試験的に導入されたのは、1997年のこと。小田原厚木道路小田原本線料金所で業務用車輛を対象とした試験利用が開始されたのです。その後、ETCの利用モニターキャンペーンや、東関東自動車道での試験的導入などが行われ、2001年に全国の高速道路で利用できるようになりました。

当初は、ETCのセキュリティは大丈夫なのか、ETC専用ゲートと一般ゲートの棲み分けなど、様々な問題があったようですが、徐々にETC利用率は上昇し、現在に至ります。そして現在では、カーナビやスマホと連携させて、さらに便利になった、ETC2.0が注目されています。

ETCがあることのメリット

ETCの最大のメリットは先ほども挙げたように、お金を用意しなくても料金所を通過できることですが、実は、他にもメリットはたくさん。例えば、土日祝日は30%料金割引があったり、深夜時間帯の午前0時~午前4時毎日30%割引があったりと、ETCを利用することで、有料道路の通行料金を割引できるのです。さらに、ETCマイレージに登録すれば、平日朝6時~9時、17時~20時に30%・50%の料金割引が得られます。

また、ETC利用車でしか通過できない「スマートインターチェンジ」というものもあります。

https://www.qsr.mlit.go.jp/kumamoto/

既存のインターチェンジの間の区間に設置されていることが多いですが、サービスエリアやパーキングエリアにも設置されていることがあります。スマートインターチェンジを利用することで、高速道路がさらに利用しやすくなるのです。

ETCにも最新機種がある!ETC 2.0とは

https://www.amazon.co.jp/

先ほど、現在ではETC2.0が注目されていると説明しましたが、では、ETC2.0とは何なのかについて、説明します。ETC2.0とは、全国の高速道路の約1,700ヵ所に設置された「ITSスポット」と呼ばれる通信アンテナとETC2.0対応車載器、カーナビが、双方向に通信するシステムのことで、様々なサービスを提供する、ETCの新しいカタチです。

https://www.w-holdings.co.jp/

従来のETCでも、カーナビなどに道路交通情報を発信するVICSと呼ばれるサービスが存在します。ですが、ETC2.0がVICSと異なる点は、従来よりも高速かつ大容量の通信が可能なことです。

例えば、渋滞時の迂回路の検索など、渋滞情報が取得しやすくなったり、災害時では、ETCを通じて、災害情報を取得できるようになったりします。また、圏央道が2割引きで通行できるようになるので、圏央道を多く使う方は、ETC2.0を導入してみてもいいかもしれませんね。

ETC2.0を利用するには、ETC2.0に対応した車載器のセットアップが必要になりますが、ETCカードは従来のものが、そのまま継続使用ができます。現状、ETC2.0の普及率は高いとは言えませんが、今後機能がさらに追加される可能性もあるので、注目しておいて損はないと思われます!

当たり前に使っているけど、、ETCってすごい!!

インターチェンジにて、ETCゲートを通過して、高速道路に乗り、ETCゲートを通過して、高速道路を降りるという、一連の行為に何も疑問を抱かず、クルマを運転している方がほとんどだと思います。筆者もその一人です。ですが、その行為の中でETCに注目してみると、ETCって実は、とても凄い技術なのだと気付かされました。

ETCがない時代のことを知らないので、憶測でしかないのですが、料金所やインターチェンジごとに、料金の受け渡しの列ができ、渋滞していたと考えると「ETC便利すぎる!!」という感想しか出てきません。バンザイETC!!ETCサイコー!!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

Editor

ルーテシア2からトゥインゴ・ゴルディーニR.S.に乗り換えた大学生。欲しいクルマが多すぎて困っています。