こんにちは、Canalです。
いきなりですが、私には今欲しいクルマがあります。その車とは、”スマートフォーツー”。
スマートが誕生したのは1998年のこと。一般的に”スマート”という表記で表されてますが、メーカー名としては『MCC(マイクロ・コンパクトカー・カンパニー)』という名称が正式名称。
車名が”スマート”になるわけなのですが、そのスマートの名前の由来はご存知でしょうか。「スマートはメルセデス・ベンツが作っているクルマ」というのは皆さんもご存知だと思いますが、スマート誕生にはもう一つの『自動車以外』のメーカーが参画しているのです。そのメーカーとは、スイスの老舗時計メーカーSwatch。
比較的リーズナブルなのに高品質で、その高いファッション性から日本でも人気のある時計メーカーであるSwatch。時計の業界では、それまでの概念や常識を根本的に覆し、時計を気軽なアクセサリーまで昇華させ”業界の革命児”とまで呼ばれた、創立40年を迎える老舗ブランドです。
実はスマート、そんなスウォッチ社とダイムラー社(現在のメルセデス・ベンツ)の共同製品企画だったのです。
現在では多くのモビリティが発展していますが、当時はコミュータービーグルとして、新しい価値観を生み出していくというコンセプトで、時計業界でさまざまなイノベーションを起こしていたスウォッチ社とのコラボレートを行なったとされています。
そうなると、お互いの企業に関連した名前となるのは分かりますよね。そう、スマートのネーミングは、Swatchの「S」と、Mercedes-Benzの「M」に「Art(芸術の意)」をプラスしたもの。S +M+Artで”スマート”です。
前述にもある通り、現在ではメルセデス・ベンツが作っているイメージが強いと思いますが、そのイメージはあながち間違いではありません。MCC社としては、会社設立から12年もの間に36億ドルもの損失があったと報告されており、経営判断で共同関係は解消。ダイムラー社が全ての経営権を持つこととなりました。
クルマとしての中枢であるメカニカルな部分は、完全にメルセデスがハンドリングを行っていたため、「メルセデス・ベンツが設計したクルマ」であると言えるのです。よって、初代モデルは全長2.5mほどの小さな全長にも関わらず、頑丈で安全性の高い構造で作られていました。
例えば、ドアの付け根辺りからは、衝撃吸収において重要なクロスビームが伸びており、フロアが二重構造になっているサンドウィッチ構造のフロア上には、『トリディオン』という非常に強い基本骨格が築かれました。このように様々な工夫が詰まった”スマート”は、当時の「Eクラス」並の安全性を確保できていたのです。この小さな車体からは、とても想像できませんよね。
このマイクロカーを生産するために、「MCC」はフランスに新工場を設立。新会社や新工場の設立など、いかに気合が入っていたのかが、分かります。
でも、当時のメルセデスベンツには、コンパクトカーの「Aクラス」がラインナップされていました。わざわざ更に小さいクルマを作る意味は一見ないように思えます。しかし、”スマート”には”スマート”でなくてはならない理由がありました。
それは、2.5mという全長。日本とは違い、路上駐車が多いヨーロッパにおいて、この全長が有効的だったのです。ヨーロッパの都市では、路上に駐車しても良い場所が数多く存在しているのですが、その駐車枠の幅が2.5m。つまり、縦列駐車をする枠に、縦で駐車できるというわけです。
”スマート”には、2代目や3代目も存在しますが、走行性能の向上や安全性の向上などが要因で、世代を重ねるごとに車体は大型化。これらのモデルに魅力を感じないわけではありませんが、本来のコンセプトが色濃く反映された初代モデルに、筆者は魅力を感じます。
そして、この全長2.5mという、とても小さな車に乗り換えたら、車の価値観が変わりそうな気がするんです。しかも、発売から年数が経過した初代は、中古車でも比較的お求めやすく、大学生の私にとっても、現実味のある価格帯。ブラバス仕様だったら、パワーも十分あって楽しめそうです。
ということで、今回は『もし、私がスマートに乗ったら』というテーマで、”スマートをスマート”に乗った妄想1週間カーライフをお届けします。
1週間のはじまり・月曜日
【朝】
大学の1限に間に合うように、朝8:00過ぎに家を出発します。
大学までの道は、交通量の多い国道です。平日の朝ということで、道路は非常に混雑しています。バスや自転車も多く、危険がいっぱいです。そんな時でも、スマートだったら、短い全長と狭い車幅を活かして、車線変更も追い越しをラクラクこなせます。Uターンだって楽勝。ホイールベースが僅か1810mmのスマート。その最小回転半径は、なんと4.1m。ちなみに筆者の現在の愛車の最小回転半径を調べてみたところ、5.4mでした…。
【夕方】
大学が終わったら、私はバイトに向かいます。通勤時間は車で15分程度ですが、見ているだけでワクワクする”スマート”に乗れば、バイトに向かう憂鬱な時間も、今より楽しくなりそうです。バイトで疲れた後も、スマートのポップで明るい車内に癒されるはず。
忙しい日々を忘れた楽しいひと時・火曜日
【昼】
月曜日と違って、授業が午後から始まる火曜日。昼食を友達と何人かで、一緒に食べてから、大学に行くのが、ルーティーンですが、2シーターの”スマート”に乗り換えたら、友達を乗せられません…!みんなで歩いて、ご飯を食べに行きましょう。歩いた方が健康的で良いかもしれませんね。
スマートには、我慢が必要なこともありますが、きっと得るものの方が大きいはずです。
【夜】
火曜日はアルバイトがないので、自由な時間がたくさんあります。そんな時は気晴らしに、一人でドライブに行きたいですね。屋根がパノラミックルーフになっているスマートで、夜景が美しい都心部に行けば、楽しいドライブができそうです。電動オープン仕様の「カブリオ」を買えば、ドライブがもっと楽しくなるはず!屋根もドアもフロントガラスもない「クロスブレード」だったら、もっともっと楽しくなるはずです!「雨の日どうするの」とは、言わないでおきましょう。
充実した日々・水曜日
【夕方】
毎週水曜日は、「TOHOウェンズデイ」で映画がいつもより安く見れるので、映画を見に行きましょう。映画館があるのは駅前の商業ビル。中心部の狭い道路でもスマートなら、スイスイ駆け抜けられます。街中の狭い駐車場でも、駐車枠の広さを気にせずに駐車できるのも、スマートの良いところ。
【夜】
週の真ん中で鬱になる水曜日。もう土曜日にしてください。そんな日は夜にラーメンでも食べに行きたいですよね。”スマート”に乗って美味しいラーメン屋さんへレッツゴー!筆者は最近、味噌ラーメンにハマっています。美味しいお店教えてください。
週の中盤、エネルギーをリセット!・木曜日
【昼】
今日は”スマート”に乗って、馴染みの喫茶店へ。スマートでお洒落な雰囲気の喫茶店に行けば、みんなの目を惹くこと間違いなしです。そういえば、スタバの新作の「おさつバター フラペチーノ」美味しそうですよね。絶対飲む。スタバの紙ストロー、それは時間との戦い…。
【夜】
近所のスーパーまでお買い物に。普段なら徒歩か自転車で行くスーパーですが、原付感覚で乗れちゃう”スマート”だったら、車でスーパーに行っちゃうかも。チョコマカ走り回るのが大得意です。これが本来のスマートの使い方。
最後の平日、週のフィナーレ・金曜日
【昼】
金曜日は一日オンライン授業のリモートワークの日。日中はクルマが不要な日ですが、平日最後の金曜日は勉強とバイト漬けです。
【夜】
夜は趣味のテニスをするために、テニスコートのある広い公園へ向かいます。実は中学生の時は、テニス部に所属していました。運転中は好きな音楽や、ラジオを聴いて、リラックス。運動した後はシャワーを浴びて、爽やかにリフレッシュ。
休日は観光地に・土曜日
休日は、愛車の”スマート”に乗って、観光地へ。観光客で賑わっている場所も、”スマート”だったら、どこでも簡単に走ることができます。観光地の混雑している駐車場でも、小さな車体で駐車はラクチンな”スマート”。縦列駐車も余裕です。
遠くにお買い物へ・日曜日
【昼】
日曜日はちょっと遠くまで、ショッピングへ。シティコミューターの”スマート”ですが、長距離もガンガン走ります。助手席を倒せば、車体の小ささからは、想像できないほど広いラゲッジスペースを持つ”スマート”。たくさん買い物しても、荷物はしっかり積めるんです。
【夜】
一週間でたまった汚れを落とすために洗車をします。”スマート”なら洗車もすぐに終わりそう。水道代も抑えられますし、スキマ時間にササっと洗車することだってできそうです。こうして1週間のスマートライフは終了です。
総評:”スマート”に乗れば、毎日が100倍楽しくなること間違いなし!!!
いかがだったでしょうか。リアルに近い私の日常に、スマートがあったらこんな感じなんだろうなという妄想で執筆してきましたが、振り返ってもやっぱり「マイ・ライフスタイル」には合っているクルマなんじゃないかなと感じている自分がいます。
ルーテシアとの2台持ち、若干キャラクターは被る部分があるかもしれませんが、このクルマを所有することには、挙げきれない魅力があるのではないでしょうか。